研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

発酵食品タルハナから分離されたバチルス属菌の安全性とプロバイオティクスとしての可能性を調べた研究 研究論文OpenAlexトルコ

発酵食品タルハナから分離されたバチルス属菌の安全性とプロバイオティクスとしての可能性を調べた研究

タルハナは、トルコで数百年にわたり広く食べられてきた発酵食品です。その発酵を主に担っている微生物は乳酸菌であることが知られていますが、研究チームは今回、あえて別の菌に注目しました。タルハナの試料からバチルス属(Bacillus)の菌株を分離し、種類を同定したうえで、プロバイオティクスとしての性質の一…

公開日: 2026年09月27日 05:29

高脂肪食のマウスで腸内細菌Phocaeicola dorei が糖・脂質の乱れをやわらげたとの報告 研究論文OpenAlex中国

高脂肪食のマウスで腸内細菌Phocaeicola dorei が糖・脂質の乱れをやわらげたとの報告

血糖と脂質のバランスが崩れた状態は「糖脂質代謝異常」と呼ばれ、研究チームによれば、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなること)や慢性的な炎症、腸内細菌のバランスの乱れなどが関わるとされています。既存の薬としてオルリスタットやメトホルミンがあり効果ははっきりしているものの、著者らは長期使用時の忍…

公開日: 2026年09月26日 06:47

酵母の細胞壁由来プレバイオティクスを与えた実験用ラットの状態を調べた研究 研究論文OpenAlexウクライナ

酵母の細胞壁由来プレバイオティクスを与えた実験用ラットの状態を調べた研究

家畜の飼育では、抗菌薬の使用が耐性菌のリスクから厳しく制限されるようになり、病気になってから治すのではなく、あらかじめ健康を保つ工夫が重視されています。そうした工夫のひとつが「プレバイオティクス」です。これは胃で消化されずに腸まで届き、腸内の有益な細菌のえさとなって、その増殖や働きを助ける飼料成分を…

公開日: 2026年09月26日 06:19

母親の肥満・食事と腸内細菌叢——子どもの心血管代謝的な体質形成をめぐる研究の総説 研究論文OpenAlexアメリカ

母親の肥満・食事と腸内細菌叢——子どもの心血管代謝的な体質形成をめぐる研究の総説

妊娠前の体格指数(BMI)が30以上といった母親の肥満は、妊娠糖尿病や高血圧性疾患、帝王切開、妊娠中の過剰な体重増加といったリスクの高さと関連することが知られています。さらに、肥満のある母親から生まれた子どもは、成長の経過や肥満、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)、心血管代謝的な不調…

公開日: 2026年09月25日 23:56

発酵食品を食べる頻度と心の回復力の関係を調べた研究 研究論文OpenAlexインド

発酵食品を食べる頻度と心の回復力の関係を調べた研究

ドーサやイドゥリ、アッパム、カード(凝乳)、バターミルクといった発酵食品は、インドの伝統的な食生活に古くから根づいています。近年、こうした食品が「腸内微生物叢-腸-脳軸」と呼ばれる経路を通じて心のはたらきに関わるのではないか、という関心が高まっています。これは、腸内の微生物とその環境、そして脳が互い…

公開日: 2026年09月25日 22:30

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究 研究論文OpenAlex

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究

腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。

公開日: 2026年09月25日 21:44

特定のプレバイオティクス繊維の摂取と大腸がんリスクとの関連――イタリアの症例対照研究 研究論文OpenAlexイタリア

特定のプレバイオティクス繊維の摂取と大腸がんリスクとの関連――イタリアの症例対照研究

食物繊維の摂取が多いほど大腸がんのリスクが低いことは、これまでにも報告されてきました。この研究が着目したのは、そうした食物繊維の中でも「プレバイオティクス繊維」と呼ばれる一群です。プレバイオティクス繊維とは、人の消化酵素では分解されず、腸内細菌に選択的に利用される成分を指し、腸内環境の維持に関わる可…

公開日: 2026年09月25日 15:46

手づくりヤギ乳ハードチーズの「本物らしさ」を見分ける──組織構造と脂質組成を組み合わせた判別の試み 研究論文OpenAlexウクライナ

手づくりヤギ乳ハードチーズの「本物らしさ」を見分ける──組織構造と脂質組成を組み合わせた判別の試み

ヤギ乳から作られるチーズは、消化のしやすさやアレルギーを起こしにくい性質などから消費者の関心が高く、そのぶん価格も高くなります。研究チームは、こうした需要の高まりが、ヤギ乳脂肪をより安価な他の動物の乳脂肪や植物油で部分的・全面的に置き換えるという偽装を招いている、と先行研究を引きながら指摘しています…

公開日: 2026年09月25日 14:50

種子の発酵と微生物のはたらき ― 伝統調味料の栄養と機能性をめぐる総説 研究論文OpenAlexナイジェリア

種子の発酵と微生物のはたらき ― 伝統調味料の栄養と機能性をめぐる総説

発酵は、食品の品質や安全性、保存性を高めるための最も古く、そして有効な生物工学的手法のひとつです。著者らは、アフリカを中心に広く行われてきた種子を原料とする発酵に着目し、そこで働く微生物のはたらきを整理した総説を発表しました。

公開日: 2026年09月25日 07:17

プロバイオティクスの効果は「菌株ごと」に異なる――12件の研究をまとめた総説 研究論文OpenAlexインドネシア

プロバイオティクスの効果は「菌株ごと」に異なる――12件の研究をまとめた総説

プロバイオティクスとは、適切な量をとったときに宿主の健康に役立つとされる生きた微生物のことです。腸内にすむ微生物の集まり(腸内細菌叢)のバランスを整えたり、腸の壁の働きを支えたり、免疫の反応を調整したりする手段として、近年関心が高まっています。

公開日: 2026年09月25日 07:01

食事と腸内細菌は逆流性食道炎に関わるか——遺伝情報と臨床データを組み合わせた研究 研究論文OpenAlex中国

食事と腸内細菌は逆流性食道炎に関わるか——遺伝情報と臨床データを組み合わせた研究

胃の内容物が食道へ逆流し、胸やけや酸っぱいものがこみ上げる症状を起こす病気を胃食道逆流症(GERD)といいます。論文によれば、欧米では有病率が長く10〜20%の間で推移し、アジアでも過去10年で急激に増加してきました。生活の質を大きく損なううえ、逆流が続くと逆流性食道炎やバレット食道、食道腺がんへ進…

公開日: 2026年09月25日 06:50

酵母プロバイオティクス「ブラウディ酵母」を使った発酵飲料――素材ごとの働きの違いを整理した総説 研究論文DOAJパレスチナ

酵母プロバイオティクス「ブラウディ酵母」を使った発酵飲料――素材ごとの働きの違いを整理した総説

発酵飲料は、プロバイオティクス(生きたまま腸に届いて健康に役立つとされる微生物)や体に働きかける成分を届ける手段として注目されています。ただし著者らは、その働きは微生物の性質だけで決まるものではなく、微生物・食品素材(マトリックス)・製造条件の相互作用によって大きく左右されると指摘しています。

公開日: 2026年09月25日 06:32