研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
中国南部の子どもの肥満の程度と、食事・運動・睡眠・家庭環境との関連を調べた横断研究
子どもの肥満は世界的な公衆衛生上の課題であり、論文の著者らは2020年時点で5歳未満の子ども3,890万人(5.7%)が影響を受けていたと紹介しています。しかし、食事・生活習慣・家庭・社会経済的な条件といった複数の側面と、肥満の「程度」との段階的な関連についての知見は限られており、特に中国東南部では…
公開日: 2026年09月29日 14:37
コチュジャンで更年期症状は和らぐのか 韓国発の8週間ランダム化試験
更年期に差しかかると、ほてりや発汗、気分の落ち込みなど様々な不調(更年期症状)に悩まされる女性は少なくありません。近年は食生活と腸内細菌叢(腸内フローラ)の関係が更年期の健康にも関わるのではないかという関心が高まっており、発酵食品がその橋渡し役として注目されることがあります。今回紹介するのは、韓国の…
公開日: 2026年09月10日 14:28
同じジュースでも血糖値の上がり方は人によって違う?ロンドンの多民族集団を対象にした食事と食後血糖の関連調査
甘いジュースやブドウ糖を飲んだ後、血糖値がどれだけ、どのくらいの速さで上がるかは、実は誰でも同じというわけではありません。この食後の血糖値の変化は「食後血糖応答(PPGR)」と呼ばれ、将来の心血管疾患や代謝異常のリスクと関わりがあると考えられています。ロンドンの研究グループは、日常的にどのような栄養…
公開日: 2026年09月07日 19:24
腸内細菌と「褐色脂肪の白色化」――肥満をめぐる新たな視点を探る総説
私たちの体には、寒さにさらされたときや食べすぎたときに余分なエネルギーを熱として消費してくれる「褐色脂肪組織(BAT)」という特殊な脂肪があります。ところが肥満が進むと、この褐色脂肪が本来の役割を失い、まるで白色脂肪のようにエネルギーをため込む組織へと変質してしまうことが知られています。この現象は「…
公開日: 2026年09月02日 14:28
フェヌグリークの食物繊維が腸内細菌叢に与える影響とは 論文レビューが整理
フェヌグリーク(コロハ)は古くから料理や伝統医療で用いられてきたマメ科植物の種子です。近年、食事に含まれる成分が腸内細菌叢(腸内フローラ)に働きかけ、健康にさまざまな形で関わることが注目されています。今回紹介するのは、フェヌグリークと腸内細菌叢の関係について、これまでの研究知見を整理したレビュー論文…
公開日: 2026年08月29日 01:28
炭水化物の『質』と心血管疾患リスクの関連は? イランの大規模追跡調査から
ごはんやパン、麺類などの炭水化物は、私たちの食事の中心を占める栄養素です。近年の栄養学では、炭水化物を「量」だけでなく「質」で捉える視点が注目されています。食物繊維の多さや血糖値の上がりやすさ(血糖指数)、全粒穀物の割合などを組み合わせて評価する「炭水化物の質指数(CQI)」という指標もそのひとつで…
公開日: 2026年08月24日 13:37
EATランセット食への高い順守と脂肪肝リスクの関連は? イランの5年間コホート研究
近年、食生活の乱れや代謝異常を背景に、肝臓に脂肪がたまる「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」が世界的に増加していると言われています。一方で「EATランセット食(プラネタリー・ヘルス・ダイエット)」は、人の健康と地球環境の両方に配慮した食事パターンとして近年注目されてきました。ただし、この食…
公開日: 2026年08月24日 13:34
共役リノール酸を強化した発酵乳がMASLD患者の腸内環境と代謝物に与える影響を調べた研究
脂肪肝というと「お酒の飲みすぎ」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、近年は飲酒とは関係なく、肥満や糖尿病などの代謝異常に伴って肝臓に脂肪がたまる「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」が世界的に増えていることが知られています。MASLDは腸内細菌叢と肝臓の働きが密接に関わり合う「腸肝…
公開日: 2026年08月12日 16:27
非糖尿病の成人を対象に「CHG指数」と脂肪肝リスクの関連を調べた研究
健康診断で「肝機能」や「脂質」の数値を見て、コレステロールや血糖、肝臓の状態がどう関係しているのか気になったことはないでしょうか。近年、コレステロール・HDL(善玉コレステロール)・血糖値を組み合わせた「CHG指数」という新しい指標が、糖代謝や脂質代謝の乱れを反映する可能性がある指標として注目されて…
公開日: 2026年07月24日 02:27
体重に関する『恥ずかしさ』の感情が、糖尿病患者の食事の幅を狭めている? 女性と高齢者で見られた関連
糖尿病の治療では、血糖コントロールのために食事内容が重要な役割を果たすとされています。その中で近年注目されているのが「体重スティグマ」という概念です。これは、自分の体重について他者から偏見の目で見られるのではないか、恥をかかされるのではないかという不安や、自分自身を否定的に評価してしまう感覚を指しま…
公開日: 2026年07月19日 20:29
肥満治療薬の「お腹の副作用」は食事指導と食物繊維で和らげられる? 新配合薬EMP16の小規模試験
肥満治療のために処方される薬の中には、脂肪の吸収を抑えることで体重減少を助けるオルリスタットという薬があります。効果が期待できる一方で、油っぽい下痢やおならと一緒に脂が漏れてしまうといった消化器系の副作用が起きやすく、これが理由で治療を続けられなくなる人も少なくないと言われています。今回紹介する研究…
公開日: 2026年07月19日 20:28
食物繊維は『やせ薬』の効果を後押しできるか——GLP-1と満腹感をめぐるスコーピングレビュー
「オゼンピック」「ウゴービ」といったGLP-1受容体作動薬は、食欲を抑える薬として世界的に注目を集めています。これらの薬は、本来体内で分泌される消化管ホルモン「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」の働きを模倣したものです。では、薬に頼らずとも、食事の工夫だけで自分自身のGLP-1分泌を高め、満腹…
公開日: 2026年07月15日 14:28