研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
焼成発酵乳を使った新しいプロバイオティクス冷凍ヨーグルトの開発と特性評価
アイスクリームに比べて脂肪が少なく、生きた乳酸菌を含む冷凍ヨーグルトは、より健康的な冷菓として関心を集めています。この研究で著者らが着目したのは「焼成発酵乳(baked fermented milk、以下BFM)」と呼ばれる素材です。BFMは、牛乳を高温で長めに加熱してから乳酸菌で発酵させたもので、…
公開日: 2026年09月25日 05:39
大腸がんの腸内細菌を「種」ではなく「遺伝子のまとまり」で見る――パンゲノム解析による研究
腸内細菌が大腸がん(CRC)の発症に関わることを示す証拠は積み重なってきましたが、それを予防や検査の道具に結びつけることは難しいままでした。著者らによれば、大腸がんと結びつく細菌の種類は研究ごとに異なりやすく、地域や対象者の属性、病歴によって結果が変わってきたといいます。
公開日: 2026年09月23日 06:15
炎症性腸疾患の食事療法を考え直す――「除去」から「包括」へという提案
炎症性腸疾患(IBD)は、腸に慢性的な炎症が起こる病気の総称です。症状をやわらげようとして、患者さん自身の判断で特定の食品を食べないようにする「除去食」を取り入れる人は少なくありません。著者らによれば、患者がよく用いる除去食には、特定炭水化物食(SCD)、低FODMAP食、グルテンを除く食事、乳製品…
公開日: 2026年09月20日 17:30
低アルコールワインの酸味を整える三つの方法——発酵条件・化学的調整・酵母選択を消費者評価で比較
ワインの酸は、味わいの均衡や品質に影響します。研究チームは、とくにアルコール度数の低いワインでは酸が過剰に感じられ、バランスや品質を損なうことがあると述べています。酸を下げる方法自体は数多く知られていますが、製品や製造方法をまたいで各手法の効果だけを切り出して比べることは難しい、というのが著者らの問…
公開日: 2026年09月18日 23:29
細菌の芽胞の内膜の「かたさ」は何で決まるのか——脂肪酸組成と耐性・発芽の関係を調べた研究
枯草菌(Bacillus subtilis)などの細菌がつくる芽胞(がほう)は、熱や薬剤に強い休眠状態の細胞です。加熱殺菌を経ても生き残った芽胞が保存中に発芽すると、食品の品質低下や、病原菌の場合は食中毒につながりうるため、食品保存の分野では長年の課題とされています。
公開日: 2026年09月18日 06:16
腸内細菌由来の代謝物が肝臓の脂肪蓄積を抑える仕組みを報告した研究
代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)は、肝臓に脂肪がたまる病気です。これまでの研究から、腸内細菌叢(腸にすむ細菌の集まり)がこの病気の発生や進行に重要な役割を果たすことが知られていました。しかし、そこでどのような分子レベルの仕組みが働いているのかは、十分に解明されていませんでした。
公開日: 2026年09月15日 07:39
性差からみた腸内細菌叢と代謝物 ― 心代謝疾患との関わりを整理した総説
2型糖尿病、代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)、心血管疾患といった「心代謝疾患」は、世界の主要な死因です。著者らは、これらの疾患の現れ方が男女で大きく異なる点に着目しています。たとえば心血管疾患の生涯リスクは男女で同程度ですが、若い年代では男性の発症が多く、女性では閉経後にエストロゲン…
公開日: 2026年09月14日 13:24
軽度認知障害・アルツハイマー病と腸内細菌叢の関係を探る研究
近年、腸内に住むたくさんの細菌(腸内細菌叢)が、消化だけでなく脳の働きにも関わっているのではないかという「腸脳相関」の考え方が注目されています。アルツハイマー病や、その前段階とされる軽度認知障害(MCI)についても、腸内細菌の構成に何らかの特徴があるのではないかと考えられてきました。しかし、こうした…
公開日: 2026年09月10日 09:04
便を『壊す前』と『壊した後』で分けて調べたら見えてきた、腸内細菌どうしの物質のやりとり
私たちの腸の中には無数の細菌がすみ、互いに作った物質を分け合いながら生きています。ある菌が作った代謝物を別の菌が利用する『クロスフィーディング』と呼ばれる関係は、腸内細菌が織りなす生態系の重要な仕組みとされていますが、便を調べる従来の代謝物分析には大きな弱点がありました。便に含まれる物質の総量を測る…
公開日: 2026年08月31日 18:31
腸内細菌の多様性で反応が変わる? 過体重成人を対象にした乳酸菌由来素材の臨床試験
腸内細菌の構成は人によって大きく異なります。同じ食品やサプリメントを摂っても、体重や代謝への影響が人によってまちまちなのは、この腸内細菌の個人差が関係しているのではないかという見方があります。今回紹介する研究は、過体重の成人を対象に、乳酸菌由来のパラプロバイオティクス素材「Lactiplantiba…
公開日: 2026年08月31日 17:32
全粒粉パンは食後の血糖上昇を抑えるか 前糖尿病の成人を対象にした管理食試験から
白いパンを全粒粉パンに変えるだけで、血糖値の上がり方は変わるのだろうか。米国オハイオ州立大学のJillian T. Piersonらの研究グループは、前糖尿病(糖尿病予備群)と判定された肥満傾向の成人39人を対象に、食事全体を厳密に管理したうえで全粒小麦パンと精製小麦(白い)パンの効果を比較するラン…
公開日: 2026年08月31日 17:02
アップルサイダー発酵における亜硫酸添加の効果を検証:酸化還元電位・成分・香りへの影響とは
りんごを発酵させて作るアップルサイダーは、ワインと同じくアルコール発酵を経て作られる飲料です。ワイン造りでは酸化を防いだり微生物の働きを抑えたりする目的で、二酸化硫黄(SO2、いわゆる亜硫酸)が古くから使われてきました。しかし、アップルサイダーの発酵中に亜硫酸がどのように「酸化還元電位(ORP、レド…
公開日: 2026年08月27日 00:36