最新記事一覧

データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。

蒸留酒はご飯の2倍カロリー、体内でのエネルギー利用には差がある データ分析

蒸留酒はご飯の2倍カロリー、体内でのエネルギー利用には差がある

白いご飯(白飯)は100gあたり約156kcalです。ところが日本食品標準成分表(八訂)でアルコール含有量が多い食品の上位を見ると、その2倍前後のカロリーを持つ飲み物が並びます。第1位はマオタイ酒で、100gあたりアルコール45.3g・317kcal。第2位はジンで40.0g・280kcalです。数…

2026年08月03日 10:20

リノール酸トップ5がすべて「油」で882〜899kcalに集まる理由 データ分析

リノール酸トップ5がすべて「油」で882〜899kcalに集まる理由

リノール酸が多い食品を並べると、上位5品はすべて「油」でした。しかも1位から5位まで、100gあたり882〜899kcalという高カロリー帯にきれいに収まっています。これは、油という食品がほぼ100%脂質でできており、脂質は炭水化物やたんぱく質よりもエネルギー密度が高いためです。リノール酸は体内で作…

2026年08月02日 06:58

乾しいたけのフマル酸0.5gは最多、でもリンゴ酸には及ばず データ分析

乾しいたけのフマル酸0.5gは最多、でもリンゴ酸には及ばず

フマル酸という名前を聞いたことがある人は少ないかもしれません。これは体の中にもともと存在する有機酸の一種で、エネルギーを作り出す仕組みの中で働く成分です。体内の代謝経路では、コハク酸が変化してフマル酸になり、さらにリンゴ酸へと姿を変えていきます。いわば、エネルギー産生というリレーの中継地点にいる成分…

2026年08月01日 12:02

同じかきでも亜鉛は25mgから12mgまで変わる データ分析

同じかきでも亜鉛は25mgから12mgまで変わる

亜鉛が多い食品を100gあたりで並べると、上位6食品のうち4つをかき くん製油漬缶詰、かき 養殖 水煮、かき 養殖 生、かき 養殖 フライが占めます。「亜鉛といえばかき」というイメージ通りの結果ですが、面白いのはここからです。同じかきなのに、亜鉛量は25mgから12mgまで倍以上の開きがあります。加…

2026年07月31日 09:37

ヨーグルトに多い糖、実は常に二番手 データ分析

ヨーグルトに多い糖、実は常に二番手

無糖ヨーグルトをひとさじ口に運んだとき、ほのかに広がる甘みの正体を考えたことはあるでしょうか。その甘みの多くは「乳糖」という糖によるものです。同じヨーグルトには「ガラクトース」という糖も含まれていますが、こちらは量の上では常に一歩うしろに控えています。ガラクトースはブドウ糖や果糖と並ぶ単糖類の一つで…

2026年07月30日 08:54

クロロゲン酸、桃と乳飲料コーヒーに多かった データ分析

クロロゲン酸、桃と乳飲料コーヒーに多かった

クロロゲン酸という名前は聞き慣れなくても、コーヒーのポリフェノール(苦味や色に関わる植物由来成分の一群)と言われれば、なんとなく像が結ぶ人は多いはずです。実際、クロロゲン酸はコーヒー豆に多く含まれる成分として知られています。では、実際のデータでクロロゲン酸が多い食品を見てみると、どんな顔ぶれになるの…

2026年07月29日 07:20

たらのあぶら100gは上限の13.7倍――データで読むレチノールの現実 データ分析

たらのあぶら100gは上限の13.7倍――データで読むレチノールの現実

100gあたり37,000µg。この数字だけを見ると身構えたくなりますが、果たして本当に危険な食品なのでしょうか。答えを探ると、レチノールという成分との付き合い方が見えてきます。

2026年07月28日 07:41

廃棄率8割の食品たち、殻の中の栄養は同じではない データ分析

廃棄率8割の食品たち、殻の中の栄養は同じではない

買ってきた分の8割以上を捨てる食品と聞くと、もったいない印象を受けるかもしれません。廃棄率とは、殻や皮、ガクなど通常の食習慣で食べずに捨てる部分が、食品全体(または購入時の状態)に対してどれくらいの重さの割合を占めるかを示す数値です。裏を返せば「100%−廃棄率」が実際に口にする可食部の割合というこ…

2026年07月27日 05:31

イソロイシンが多い食品の意外な共通点 データ分析

イソロイシンが多い食品の意外な共通点

イソロイシンは、体の中で作れないため食事から摂る必要がある「不可欠アミノ酸」の一つです。成分表のデータを100gあたりで見比べていくと、含有量の多い食品にはっきりとした共通点が浮かび上がってきます。

2026年07月26日 19:20

緑茶が1位でも油が主役——ビタミンEランキングの読み方 データ分析

緑茶が1位でも油が主役——ビタミンEランキングの読み方

ビタミンEの一種「α-トコフェロール」の含有量ランキングをつくると、1位に躍り出るのは緑茶です。油でも種実類でもなく、急須に入れるあの茶葉が首位という結果は、少し意外に映るかもしれません。しかしこの数字、実は素直に受け取ると見誤ります。

2026年07月25日 08:52

コレステロールが多い食品、卵1個ぶんに置き換えて読む データ分析

コレステロールが多い食品、卵1個ぶんに置き換えて読む

コレステロールと聞くと身構える人も多いかもしれませんが、そもそもは体に必要な脂質の一種です。細胞膜をつくり、各種のホルモンや胆汁酸(脂肪の消化を助ける胆汁の成分)の材料になる、体になくてはならない物質とされています。しかも体は自分でもコレステロールをつくり出せる仕組みを持っています。この記事では、日…

2026年07月24日 07:10

チロシン上位5食品、乳・卵・魚のあとに大豆が僅差で続く データ分析

チロシン上位5食品、乳・卵・魚のあとに大豆が僅差で続く

チロシンは、体をつくるたんぱく質の材料となるアミノ酸の一種です。脳の中で情報をやり取りする神経伝達物質のもとになるとされる成分で、体内では必須アミノ酸のフェニルアラニンから作られます。この栄養素には日本人の食事摂取基準の推奨量や目安量は定められていません。個別のアミノ酸は基準の対象外になることが多い…

2026年07月23日 06:31

ナイアシンが多い6食品、量は近くても中身は別物 データ分析

ナイアシンが多い6食品、量は近くても中身は別物

ナイアシンは、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変えるときに働く酵素の補酵素の一種で、皮膚や粘膜の健康維持にも関わるとされる栄養素です。一部は体内でトリプトファンからも作られるとされますが、食品から摂るのが基本になります。そこで100gあたりの含有量が多い食品を並べてみると、面白い構図が見えてきま…

2026年07月22日 10:52

水溶性食物繊維の多い食品の上位は、一度に100gを摂りにくい データ分析

水溶性食物繊維の多い食品の上位は、一度に100gを摂りにくい

食物繊維には水に溶けない「不溶性」と、水に溶ける「水溶性」があります。水溶性食物繊維は、糖の消化吸収のペースや、コレステロールの腸内での動態に関わるとされる成分です。厚生労働省の食事摂取基準でも、血中の総コレステロールやLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)との負の関連が報告されているの…

2026年07月22日 05:30

アラニン1位はゼラチン、実は脇役 データ分析

アラニン1位はゼラチン、実は脇役

アミノ酸のひとつ「アラニン」は、糖新生(体内で糖を作り出すはたらき)やエネルギー生成に使われやすく、甘味とうま味をあわせ持つ成分です。食品成分表に載る食品の中でこの値が最も多いのは、意外にもぶたゼラチンで、100gあたり9400mg。なお、アラニンには食事摂取基準のような定量的な目安量は定められてい…

2026年07月21日 06:51

推奨量の何%? 数字より「何グラム食べるか」が大事 データ分析

推奨量の何%? 数字より「何グラム食べるか」が大事

ビタミンCは、コラーゲンの生成と保持に関わり、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとされる栄養素です。あわせて抗酸化作用(体内で細胞を傷つける物質の働きを抑える作用)を持つことでも知られています。食事摂取基準では、30〜49歳女性の推奨量は1日100mgです。栄養素データベースを見ると「推奨量の何百%」とい…

2026年07月20日 07:36

灰分は横並び、でも中身は真逆でした データ分析

灰分は横並び、でも中身は真逆でした

灰分という言葉には馴染みがないかもしれませんが、これは食品を燃やしたときに残る「灰」の量のことです。食品を一定の条件で灰にすると、炭水化物やたんぱく質などは燃えて消えてしまい、ナトリウムやカリウムといった無機質(ミネラル)だけが残ります。つまり灰分の値は、その食品に含まれる無機質の総量を映す指標であ…

2026年07月19日 07:14

バター上位はレチノールも上位という事実 データ分析

バター上位はレチノールも上位という事実

大腸の中では、食物繊維が腸内細菌に発酵されることで「短鎖脂肪酸」と呼ばれる酸がいくつも生まれています。酪酸はその代表格の一つで、酢酸・プロピオン酸などとともに大腸内を酸性に保ち、善玉菌が増えやすい環境をつくるとされています。名前を聞くことはあまりなくても、腸の中で日々働いている成分です。酪酸には日本…

2026年07月18日 06:59

コハク酸1位は赤ワイン——数字が変える「貝のうまみ」 データ分析

コハク酸1位は赤ワイン——数字が変える「貝のうまみ」

あさりやはまぐりの汁物を飲んだとき、あの奥行きのあるうまみを「コハク酸」という成分だと聞いたことがある人もいるかもしれません。コハク酸は、貝類のうまみ成分として古くから注目されてきた有機酸です。貝類はコハク酸などの特有のうまみをもつとされ、貝でみそ汁や吸い物をつくるときはだしがいらないといわれるほど…

2026年07月17日 08:35

リン上位の裏で骨コンビが上限超え データ分析

リン上位の裏で骨コンビが上限超え

骨や歯をつくるミネラルといえばカルシウムが有名ですが、実はもう一つ欠かせない主役がいます。リンです。リンはカルシウムとともに骨の主要な構成要素であり、リン脂質という細胞膜をつくる成分としても重要です。さらにATPという物質の材料になり、体がエネルギーを生み出す仕組みにも深く関わっています。食事摂取基…

2026年07月16日 18:11