最新記事一覧

データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。

ビタミンEの一種γ-トコフェロール、油は二派に分かれる データ分析

ビタミンEの一種γ-トコフェロール、油は二派に分かれる

ビタミンEの一種であるγ-トコフェロールが多い食品を上から並べると、5品ともほとんどが油脂類でした。ここで並べているのはγ-トコフェロールの順位で、食事摂取基準がビタミンEとして基準値を定めているα-トコフェロールの順位とは顔ぶれが異なります。

2026年08月10日 16:27

一価不飽和脂肪酸1位はオリーブ油じゃなかった データ分析

一価不飽和脂肪酸1位はオリーブ油じゃなかった

「一価不飽和脂肪酸」と聞いて、オリーブ油を思い浮かべた方は多いはずです。ところが食品成分表の実測値を100gあたりで並べてみると、頂点に立っていたのはオリーブ油ではありませんでした。

2026年08月09日 08:45

トレオニン同率4000mgの正体は乳・卵・魚 データ分析

トレオニン同率4000mgの正体は乳・卵・魚

100gあたり5000mg(推定値)。かずのこの乾物に含まれるトレオニン(スレオニン)の量です。トレオニンは体内で合成できず食事から摂る必要がある不可欠(必須)アミノ酸のひとつで、日本人の食事摂取基準では個別のアミノ酸としての推奨量や目安量は設定されていません。ならば順位に意味はないかというと、並べ…

2026年08月08日 06:39

B6上位はなぜ植物ばかり?含有量と吸収の差 データ分析

B6上位はなぜ植物ばかり?含有量と吸収の差

ビタミンB6が多い食品を上から並べると、5位までが植物性でそろいます。とうがらしの乾燥品、米ぬか、にんにくの粉末、そして油でいためたにんにくです。肉も魚も卵も、一つも顔を出しません。そして並んだ4種類には、もうひとつ共通点があります。どれも水を抜いた食品だということです。

2026年08月07日 08:19

糖アルコールの上位5食品に、こんぶが2つ入っていた データ分析

糖アルコールの上位5食品に、こんぶが2つ入っていた

食品の甘みのもとになる「糖アルコール」。糖の分子にアルコール基がついた構造をもち、消化管で吸収されにくいために低カロリー甘味料として用いられます。キシリトールやソルビトールなどがその仲間で、酸をつくらないため、う蝕(虫歯)の原因になりにくいとされています。トウモロコシやヤシのでんぷんを原料に工業的に…

2026年08月06日 09:11

うま味の主役グルタミン酸、上位は「精製たんぱく」だった データ分析

うま味の主役グルタミン酸、上位は「精製たんぱく」だった

グルタミン酸と聞いて、多くの人が思い浮かべるのはだしや昆布のうま味でしょう。実はこの成分、体の中では酸性の性質を持つアミノ酸の一種で、エネルギーを取り出す仕組み(クエン酸回路)に入って活動のもとになったり、体内で生じるアンモニアを取り込んで固定したり、グルタチオンという物質の材料になったりすることが…

2026年08月06日 05:20

酢が酸っぱい理由、大さじ1杯の酢酸は実は0.8g データ分析

酢が酸っぱい理由、大さじ1杯の酢酸は実は0.8g

酢酸(さくさん)は、食酢の酸味のもとになっている有機酸という成分です。農林水産省によると、食酢とは酢酸を主成分とする酸味調味料で、原料や製造方法によってさまざまな種類があります。体に入った酢酸は消化管から吸収され、体内でアセチルCoAという形に変わったのち、クエン酸回路と呼ばれる代謝の経路に入ってエ…

2026年08月06日 05:04

蒸留酒はご飯の2倍カロリー、体内でのエネルギー利用には差がある データ分析

蒸留酒はご飯の2倍カロリー、体内でのエネルギー利用には差がある

白いご飯(白飯)は100gあたり約156kcalです。ところが日本食品標準成分表(八訂)でアルコール含有量が多い食品の上位を見ると、その2倍前後のカロリーを持つ飲み物が並びます。第1位はマオタイ酒で、100gあたりアルコール45.3g・317kcal。第2位はジンで40.0g・280kcalです。数…

2026年08月03日 10:20

リノール酸トップ5がすべて「油」で882〜899kcalに集まる理由 データ分析

リノール酸トップ5がすべて「油」で882〜899kcalに集まる理由

リノール酸が多い食品を並べると、上位5品はすべて「油」でした。しかも1位から5位まで、100gあたり882〜899kcalという高カロリー帯にきれいに収まっています。これは、油という食品がほぼ100%脂質でできており、脂質は炭水化物やたんぱく質よりもエネルギー密度が高いためです。リノール酸は体内で作…

2026年08月02日 06:58

乾しいたけのフマル酸0.5gは最多、でもリンゴ酸には及ばず データ分析

乾しいたけのフマル酸0.5gは最多、でもリンゴ酸には及ばず

フマル酸という名前を聞いたことがある人は少ないかもしれません。これは体の中にもともと存在する有機酸の一種で、エネルギーを作り出す仕組みの中で働く成分です。体内の代謝経路では、コハク酸が変化してフマル酸になり、さらにリンゴ酸へと姿を変えていきます。いわば、エネルギー産生というリレーの中継地点にいる成分…

2026年08月01日 12:02

同じかきでも亜鉛は25mgから12mgまで変わる データ分析

同じかきでも亜鉛は25mgから12mgまで変わる

亜鉛が多い食品を100gあたりで並べると、上位6食品のうち4つをかき くん製油漬缶詰、かき 養殖 水煮、かき 養殖 生、かき 養殖 フライが占めます。「亜鉛といえばかき」というイメージ通りの結果ですが、面白いのはここからです。同じかきなのに、亜鉛量は25mgから12mgまで倍以上の開きがあります。加…

2026年07月31日 09:37

ヨーグルトに多い糖、実は常に二番手 データ分析

ヨーグルトに多い糖、実は常に二番手

無糖ヨーグルトをひとさじ口に運んだとき、ほのかに広がる甘みの正体を考えたことはあるでしょうか。その甘みの多くは「乳糖」という糖によるものです。同じヨーグルトには「ガラクトース」という糖も含まれていますが、こちらは量の上では常に一歩うしろに控えています。ガラクトースはブドウ糖や果糖と並ぶ単糖類の一つで…

2026年07月30日 08:54

クロロゲン酸、桃と乳飲料コーヒーに多かった データ分析

クロロゲン酸、桃と乳飲料コーヒーに多かった

クロロゲン酸という名前は聞き慣れなくても、コーヒーのポリフェノール(苦味や色に関わる植物由来成分の一群)と言われれば、なんとなく像が結ぶ人は多いはずです。実際、クロロゲン酸はコーヒー豆に多く含まれる成分として知られています。では、実際のデータでクロロゲン酸が多い食品を見てみると、どんな顔ぶれになるの…

2026年07月29日 07:20

たらのあぶら100gは上限の13.7倍――データで読むレチノールの現実 データ分析

たらのあぶら100gは上限の13.7倍――データで読むレチノールの現実

100gあたり37,000µg。この数字だけを見ると身構えたくなりますが、果たして本当に危険な食品なのでしょうか。答えを探ると、レチノールという成分との付き合い方が見えてきます。

2026年07月28日 07:41

廃棄率8割の食品たち、殻の中の栄養は同じではない データ分析

廃棄率8割の食品たち、殻の中の栄養は同じではない

買ってきた分の8割以上を捨てる食品と聞くと、もったいない印象を受けるかもしれません。廃棄率とは、殻や皮、ガクなど通常の食習慣で食べずに捨てる部分が、食品全体(または購入時の状態)に対してどれくらいの重さの割合を占めるかを示す数値です。裏を返せば「100%−廃棄率」が実際に口にする可食部の割合というこ…

2026年07月27日 05:31

イソロイシンが多い食品の意外な共通点 データ分析

イソロイシンが多い食品の意外な共通点

イソロイシンは、体の中で作れないため食事から摂る必要がある「不可欠アミノ酸」の一つです。成分表のデータを100gあたりで見比べていくと、含有量の多い食品にはっきりとした共通点が浮かび上がってきます。

2026年07月26日 19:20

緑茶が1位でも油が主役——ビタミンEランキングの読み方 データ分析

緑茶が1位でも油が主役——ビタミンEランキングの読み方

ビタミンEの一種「α-トコフェロール」の含有量ランキングをつくると、1位に躍り出るのは緑茶です。油でも種実類でもなく、急須に入れるあの茶葉が首位という結果は、少し意外に映るかもしれません。しかしこの数字、実は素直に受け取ると見誤ります。

2026年07月25日 08:52

コレステロールが多い食品、卵1個ぶんに置き換えて読む データ分析

コレステロールが多い食品、卵1個ぶんに置き換えて読む

コレステロールと聞くと身構える人も多いかもしれませんが、そもそもは体に必要な脂質の一種です。細胞膜をつくり、各種のホルモンや胆汁酸(脂肪の消化を助ける胆汁の成分)の材料になる、体になくてはならない物質とされています。しかも体は自分でもコレステロールをつくり出せる仕組みを持っています。この記事では、日…

2026年07月24日 07:10

チロシン上位5食品、乳・卵・魚のあとに大豆が僅差で続く データ分析

チロシン上位5食品、乳・卵・魚のあとに大豆が僅差で続く

チロシンは、体をつくるたんぱく質の材料となるアミノ酸の一種です。脳の中で情報をやり取りする神経伝達物質のもとになるとされる成分で、体内では必須アミノ酸のフェニルアラニンから作られます。この栄養素には日本人の食事摂取基準の推奨量や目安量は定められていません。個別のアミノ酸は基準の対象外になることが多い…

2026年07月23日 06:31

ナイアシンが多い6食品、量は近くても中身は別物 データ分析

ナイアシンが多い6食品、量は近くても中身は別物

ナイアシンは、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変えるときに働く酵素の補酵素の一種で、皮膚や粘膜の健康維持にも関わるとされる栄養素です。一部は体内でトリプトファンからも作られるとされますが、食品から摂るのが基本になります。そこで100gあたりの含有量が多い食品を並べてみると、面白い構図が見えてきま…

2026年07月22日 10:52