研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

牛乳の加熱処理、光を当てて見分ける ― 蛍光分光法で分子変化をたどる研究 研究論文OpenAlexインド

牛乳の加熱処理、光を当てて見分ける ― 蛍光分光法で分子変化をたどる研究

牛乳は殺菌や煮沸など、さまざまな加熱処理を経て私たちの食卓に届きます。加熱は品質と衛生の安全性を確保するために欠かせない工程ですが、その一方でタンパク質や成分が分子レベルで変化することも知られています。今回紹介する研究は、こうした加熱による牛乳中の分子変化を『蛍光』という切り口から調べたものです。研…

公開日: 2026年08月29日 03:29

オレガノの真正性をどう見分けるか:多元素分析でオリーブ葉混入を検出する試み 研究論文OpenAlexトルコ

オレガノの真正性をどう見分けるか:多元素分析でオリーブ葉混入を検出する試み

オレガノ(Origanum vulgare)は料理に欠かせない香草として高い価値を持つ一方、乾燥・粉砕された状態では見た目から植物種を識別することが難しくなり、経済的動機による混入(別の安価な植物を混ぜて量を水増しする不正)の標的になりやすいとされています。今回紹介する研究は、こうしたオレガノの真正…

公開日: 2026年08月28日 12:35

廃棄されがちな低品質ナツメヤシから、食品添加物「キサンタンガム」をつくる研究 研究論文OpenAlexサウジアラビア

廃棄されがちな低品質ナツメヤシから、食品添加物「キサンタンガム」をつくる研究

サウジアラビアではナツメヤシが広く栽培されていますが、収穫されるうちの約5〜33%は品質基準に届かず、廃棄されるか家畜飼料に回されているといいます。こうした低品質ナツメヤシは糖分が豊富で、本来は捨てるにはもったいない資源とも言えます。今回紹介する研究では、この低品質ナツメヤシを、食品や化粧品などに幅…

公開日: 2026年08月28日 05:33

親の味覚と子供のむし歯に関係はある? 父・母・子113組を調べた研究 研究論文OpenAlexインド

親の味覚と子供のむし歯に関係はある? 父・母・子113組を調べた研究

子供の食習慣には、日々の食事を用意する親の影響が大きいと考えられています。もし親の『味の感じ方』と子供のむし歯のなりやすさに関係があるとすれば、親を調べることで子供のむし歯リスクをある程度予測できるかもしれません。今回紹介するのは、インドの大学の小児歯科(Department of Pedodont…

公開日: 2026年08月28日 03:47

低グルテン小麦の弱点を補う? 食物繊維を加えた蒸しパンの食感変化を調べた研究 研究論文OpenAlex中国

低グルテン小麦の弱点を補う? 食物繊維を加えた蒸しパンの食感変化を調べた研究

中華圏の主食として親しまれている蒸しパン(マントウ)は、小麦粉に含まれるグルテンというタンパク質の網目構造がふくらみや弾力を支えています。しかし、原料となる小麦の種類によってはグルテンの量や質が十分でない「低グルテン小麦粉」があり、こうした粉で作った生地や蒸しパンは、ふくらみにくかったり食感が劣った…

公開日: 2026年08月28日 03:38

肉やコーヒー、発酵食品の風味を決める「含硫香気成分」とは?分子構造から匂いの仕組みを読み解く総説 研究論文OpenAlex中国

肉やコーヒー、発酵食品の風味を決める「含硫香気成分」とは?分子構造から匂いの仕組みを読み解く総説

ステーキの焼ける匂い、コーヒーの香ばしい香り、味噌や醤油といった発酵食品特有の風味。これらの背後には、ごく微量でも強い香りを放つ「含硫香気成分(硫黄を含む香り分子)」が関わっていると考えられています。この総説論文は、こうした含硫香気成分について、これまでの研究の進み方と今後の課題を整理したものです。

公開日: 2026年08月28日 02:34

バナナの皮を捨てずに活かす:食物繊維原料化を阻む「褐変酵素」の正体と対策 研究論文OpenAlexドイツ

バナナの皮を捨てずに活かす:食物繊維原料化を阻む「褐変酵素」の正体と対策

バナナは世界で最も広く生産されている作物の一つです。皮をむいて食べるという特徴上、加工の過程で大量の「バナナの皮」が副産物として発生しますが、その多くはこれまで廃棄されてきました。バナナの皮には食物繊維とポリフェノールが豊富に含まれていることが知られており、食品原料としての活用が期待されています。し…

公開日: 2026年08月27日 08:32

穀物を発芽させると何が変わる?フィトケミカルの変化と代謝への影響を調べた総説 研究論文OpenAlexベラルーシ

穀物を発芽させると何が変わる?フィトケミカルの変化と代謝への影響を調べた総説

もやしやスプラウト、マイクロ野菜は、栄養価の高さや新鮮なまま食べられる手軽さから注目を集めている食材です。この論文によれば、もやし市場は2024年に16.2億ドル規模と評価され、2037年には27.0億ドルに達すると予測されており、マイクロ野菜市場もさらに大きな伸びが見込まれているといいます。豆類・…

公開日: 2026年08月27日 08:30

食品ロス原料を使ったクッキーの品質と保存性を検証した研究 研究論文OpenAlexブラジル

食品ロス原料を使ったクッキーの品質と保存性を検証した研究

食品を作る過程では、規格外品や加工の副産物など、まだ食べられるのに使われずに廃棄されてしまう「余剰原料」が発生します。こうした食品ロスを減らす取り組みは世界的な課題となっており、余剰原料を新しい食品として活用する『アップサイクル食品』への関心が高まっています。今回紹介する研究は、ジャーナル・オブ・カ…

公開日: 2026年08月27日 06:33

全粒穀物への主食置き換えは中性脂肪や血糖関連指標に変化をもたらすか——2型糖尿病高リスク者を対象にした試験の追加解析 研究論文OpenAlex中国

全粒穀物への主食置き換えは中性脂肪や血糖関連指標に変化をもたらすか——2型糖尿病高リスク者を対象にした試験の追加解析

白米やパン、麺類などの「主食」を全粒穀物に置き換えると、体にどのような変化が起きるのでしょうか。2型糖尿病は発症前の段階から、脂質異常や体のインスリンへの反応の鈍さ、お腹まわりへの脂肪の蓄積などが同時に進んでいることが多いとされています。今回紹介する研究は、そうした2型糖尿病の高リスク成人を対象に、…

公開日: 2026年08月25日 22:43

冷蔵保存後の梨、鮮度と品質はどう守れるのか ―「丹霞紅」梨と1-メチルシクロプロペンをめぐる研究紹介 研究論文OpenAlex中国

冷蔵保存後の梨、鮮度と品質はどう守れるのか ―「丹霞紅」梨と1-メチルシクロプロペンをめぐる研究紹介

梨は収穫後、冷蔵保存や店頭での販売期間中に少しずつ果皮が黄色くなり、果肉も柔らかくなっていきます。こうした変化は美味しさや見た目の魅力に直結するため、生産や流通の現場では長く課題とされてきました。中国原産の「丹霞紅(たんかこう)」梨は、優れた品質から高い経済的価値を持つ品種とされていますが、長期の低…

公開日: 2026年08月24日 19:33

真空包装牛肉の変色、原因は乳酸だけでは説明できない?――と畜場での探索的研究 研究論文OpenAlexドイツ

真空包装牛肉の変色、原因は乳酸だけでは説明できない?――と畜場での探索的研究

スーパーで買った牛肉のパックを開けたとき、一部だけ色がくすんで見えたことはないでしょうか。牛肉の色は鮮度の印象を大きく左右しますが、実は「なぜ変色するのか」というメカニズムには、まだ解明されていない部分が残っています。今回紹介する研究は、と畜場での湿式熟成の初期段階で見つかった、真空包装のまま変色し…

公開日: 2026年08月23日 18:39