研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
チモール入りコーティングでカットキュウリは長持ちするか、研究結果を読む
コンビニやスーパーで売られているカット野菜は、切った瞬間から鮮度が落ち始めます。表面が乾いてしなびたり、傷んだ切り口から微生物が増えたりするためです。こうした劣化を遅らせる方法として、食品の表面に薄い膜(可食性フィルムやコーティング)をまとわせる技術が研究されています。今回紹介する研究は、天然由来の…
公開日: 2026年08月31日 20:33
ヒマワリ由来タンパク質を発酵で活かす:2種の微生物が生む栄養・機能面の変化とは
ヒマワリの種子から油を搾った後に残る「脱脂ヒマワリミール」は、タンパク質を豊富に含みながらも、これまで人の食用としてはあまり注目されてこなかった副産物です。この研究では、そのタンパク質抽出物を微生物によって発酵させることで、栄養価や機能性がどのように変わるのかを調べています。食品廃棄物や副産物を有効…
公開日: 2026年08月31日 20:30
ラベンダー精油を包んだナノ粒子で作る食品包装フィルム、マス切り身の鮮度保持を検証
魚の切り身は傷みやすく、輸送や保存の間にどう鮮度を保つかは食品業界にとって長年の課題です。近年注目されているのが、プラスチックの代わりに植物由来の材料で作る「活性包装フィルム」です。単に食品を包むだけでなく、抗菌成分や抗酸化成分を少しずつ放出することで保存性を高める工夫がされています。今回紹介する研…
公開日: 2026年08月31日 20:26
揚げ物の水分蒸発を早める『界面活性剤入り油』の仕組みとは——バッター衣の気泡と多孔構造から探る研究
から揚げやフライの衣は、揚げている間に水分が蒸発して多孔質な構造になり、あのサクサクとした食感が生まれます。この水分蒸発の速さや衣の構造は、使う油の性質によって変わることが知られていますが、なぜ油の違いがそうした差を生むのかは十分に解明されていませんでした。今回、フード・ハイドロコロイズ誌(2026…
公開日: 2026年08月31日 20:23
ペキー果肉パウダー、乳清たんぱく質配合で抗酸化成分の残りやすさが変化 スプレードライ製法を検証
ブラジルのセラード地域に自生するペキー(Caryocar brasiliense)という果実をご存じでしょうか。カロテノイドやフェノール化合物を豊富に含む果実ですが、脂質含有量が高く(果肉の約40%)、収穫期が限られているため、産業的な利用が難しいとされてきました。今回、ブラジル連邦大学ゴイアス校な…
公開日: 2026年08月31日 19:40
パールミレット入りケーキで鉄分は増えても、実際に体に取り込みやすいとは限らない
雑穀のパールミレット(Pennisetum glaucum、和名トウジンビエ)は、精製小麦粉に比べてミネラルが豊富だとされ、パンや焼き菓子の原料として注目されてきました。ガーナのSunyani Technical UniversityとUniversity of Education, Winneba…
公開日: 2026年08月31日 19:31
マーラータンはなぜ受け入れられるのか——フィリピンでの消費者調査から見えた『味・値段・カスタマイズ』の力学
中国発の屋台料理「マーラータン」は、辛味のあるスープに好きな具材を選んで組み合わせられる仕組みが特徴で、近年フィリピンでも人気が広がっています。手頃な価格や利便性に加え、自分好みに具材を選べる「健康志向の食事」としても注目される一方、こうした食の受け入れられ方を発展途上国の文脈で調べた研究はこれまで…
公開日: 2026年08月31日 18:25
チャ油はマウスの大腸炎を和らげるか、腸内細菌との関係を調べた研究
チャ油(Camellia oleifera oil)は中国南部で広く栽培されているチャノキ科植物の種子から採れる油で、食用油として使われるほか、民間療法では胃腸の不調や炎症性の症状によいとされてきました。しかし、こうした言い伝えを裏付ける科学的な根拠は十分に整理されていませんでした。今回、中国のミン…
公開日: 2026年08月31日 17:34
見た目や糖度が似ていても中身は別物? 新品種モモを香り成分まで比べてみた研究
桃を選ぶとき、多くの人はまず甘さ(糖度)を目安にする。しかし、糖度計の数値がほぼ同じ桃でも、食べたときの印象がまったく違うことは珍しくない。今回紹介する研究は、韓国で新しく育成された3つのモモ品種「ファングィビ(Hwanggwibi)」「ソラ(Seola)」「ヤンホンジャン(Yanghongjang…
公開日: 2026年08月31日 17:22
非破壊で「食べられるコーティング」の効き目を見る―イチゴを近赤外線で追跡した研究
収穫後の果物や野菜は、乾燥や酸化、微生物の繁殖によって品質が落ちていきます。これを遅らせる方法の一つとして近年注目されているのが、果物の表面に薄い可食性の膜を直接塗る「エディブルコーティング(食べられるコーティング)」です。プラスチック包装の代替として、環境負荷の少ない保存技術になりうると考えられて…
公開日: 2026年08月31日 17:12
小麦ふすまの食物繊維、麺づくりに活かせるか デンプンと生地の性質を調べた研究
小麦を製粉すると出る「ふすま(表皮部分)」には食物繊維が豊富に含まれていますが、食感や加工のしにくさから、麺やパンなどの小麦粉食品にはあまり活用されてきませんでした。今回、中国・鄭州にある河南工業大学食品科学技術学院などの研究グループが、小麦ふすまから食物繊維を取り出し、それを麺づくりに使った場合に…
公開日: 2026年08月31日 14:37
冷凍ザリガニの香りはどう変わる? 予備調理・冷凍保存・再加熱の関係を調べた研究
ザリガニ料理は下ごしらえとして一度加熱してから冷凍し、食べる際に再加熱するという流通形態がとられることがあります。しかし冷凍保存や再加熱の過程で、食品の『香り』はもとの状態から変化してしまうことが知られています。今回紹介する研究は、こうしたプレクック(下加熱済み)のザリガニについて、冷凍保存と再加熱…
公開日: 2026年08月31日 13:35