研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ローゼル(ハイビスカス・サブダリファ)のガク由来ムシラージとカルボキシメチルセルロースから作る生分解性フィルム
プラスチック包装は製品を守るうえで欠かせませんが、合成樹脂は微生物に分解されず、廃棄物や環境汚染の一因になっています。そこで、植物などの再生可能な資源から得られる天然高分子を使い、微生物によって分解される「生分解性フィルム」をつくる試みが各国で進められています。
公開日: 2026年09月14日 22:14
包装内の空気組成を変えて夏カボチャの冷蔵品質を保つ試み
ズッキーニなどを含む夏カボチャ(Cucurbita pepo L.)は、種子が大きく硬くなる前の未熟な状態で収穫される果実です。皮が薄くやわらかいため傷みやすく、著者によれば適切に扱っても収穫後の日持ちは通常1〜2週間程度にとどまります。さらにこの作物は低温に弱く、5℃を下回る温度で貯蔵すると、表面…
公開日: 2026年09月14日 22:05
食物繊維の知識と摂取は血糖コントロールと関係するか――ヨルダンの2型糖尿病患者722人を対象とした横断研究
2型糖尿病は、インスリンの分泌不足や効きにくさによって血糖値が高くなる慢性の代謝疾患です。コントロールされないまま時間が経つと、心臓や血管、目、腎臓、神経に深刻な合併症を引き起こすことがあります。論文によれば、国際糖尿病連合の資料では2024年時点で20〜79歳の成人5億8,900万人が糖尿病を抱え…
公開日: 2026年09月14日 21:28
小麦粉の代わりに果実の粉を——グルテンフリープリンの開発研究
プリンは幅広い年齢層に親しまれている乳製品デザートですが、一般的な材料である小麦粉は、セリアック病や小麦アレルギーなど小麦に関連する不調を抱える人にとっては避けなければならない成分です。研究チームは、この課題に対応する新しいプリンをつくるため、小麦粉に代わる素材としてホソバグミ(オレアスター、Ela…
公開日: 2026年09月14日 20:37
カボチャの種の皮から食物繊維を取り出す ― 熱水処理による回収と性質の調査
カボチャ(Cucurbita moschata)の種子を利用したあとに残る「種皮(seed hull)」は、農産加工の現場で廃棄されることが多い部分です。研究チームは、この種皮から食物繊維を取り出し、その性質を詳しく調べることを目的としました。
公開日: 2026年09月14日 20:31
卵白タンパク質フィルムで皮むきニンニクの品質を保てるか——ミツロウ被覆と市販フィルムを比べた研究
皮をむいたニンニクは、下ごしらえの手間を省ける便利な食材として流通しています。しかし著者らによれば、外皮や薄皮を取り除く工程で保存性は大きく損なわれ、低温では9か月以上もつニンニク球に対し、皮むきニンニクの日持ちはおよそ2〜3週間と報告されています。そこで用いられてきたのが、包装内の気体組成を調整す…
公開日: 2026年09月14日 20:16
漁業のデジタル・トレーサビリティをより包摂的にするには――専門家43人への聞き取りとEUの規制枠組みからの考察
トレーサビリティとは、水産物がいつ、どこで、誰によって獲られ、どのような経路で流通したかを記録し、さかのぼって追跡できるようにする仕組みのことです。水産物市場の国際化が進み、法制度上の要求も高まるなかで、こうした仕組みは単に製品を追跡する手段としてだけでなく、サプライチェーン全体の管理や公平性、社会…
公開日: 2026年09月14日 19:56
熱帯の葉の水抽出物がイワシすり身のゲルと酸化安定性に与える影響
イワシ(Sardinella spp.)のような赤身系の小型浮魚は、インドネシアの漁業で豊富に獲れる重要な資源です。これをすり身(魚肉をすりつぶして水さらしなどの処理をした加工原料)として利用できれば、十分に活用されていない魚の価値を高められます。しかし研究チームは、赤身の魚は白身魚に比べてゲルを形…
公開日: 2026年09月14日 18:06
乳酸菌で発酵させた砀山酥梨 ― 味と栄養成分の変化を調べた研究
中国では梨の栽培が盛んで、なかでも砀山酥梨(とうざんすり)という品種は国内で最も広い作付面積を占めています。しかし季節性の果物であるため、生のままではその大量の収穫を消費しきれません。産地では果汁や缶詰、ペーストなどへの加工が行われていますが、著者らによれば、これらの製品は付加価値が低く、内容が似通…
公開日: 2026年09月14日 17:38
グルテンフリーのソルガムパンを乳酸菌の多糖で改良する試み
小麦を避ける必要がある人向けのグルテンフリー食品は需要が高まっている一方で、食物繊維やたんぱく質が少なく、血糖値を上げやすいという課題が指摘されてきました。研究チームは、乾燥に強く食物繊維や機能性成分を多く含む雑穀ソルガム(モロコシ)に注目し、これをグルテンフリーのパンづくりに活かす方法を検討しまし…
公開日: 2026年09月14日 17:09
バナナ粉の性質は加工法と果実の熟度でどう変わるか
バナナを乾燥させて粉にした「バナナ粉」は食品素材として使われますが、糊化温度が高いこと、機能面の性能が限られることが、食品産業での利用を妨げてきたと研究チームは説明しています。糊化とは、でんぷんが水と熱によって粘り気のある状態に変化することで、この変化が起こる温度が高いほど、調理や加工に手間がかかり…
公開日: 2026年09月14日 16:48
リコペンをナノ粒子化して水に分散させる——乳化剤の違いが性質をどう変えるか
トマトは赤い色素であるリコペンを豊富に含みます。リコペンはカロテノイドと呼ばれる天然色素の一種で、著者らは強い抗酸化作用や抗炎症作用が注目されている成分だと説明しています。ところが、リコペンは油に溶けやすく水にはほとんど溶けない性質を持ち、酸素や光、熱で壊れやすいため、飲料のような水を主体とした食品…
公開日: 2026年09月14日 16:31