研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
モモアレルギーの新たな手がかり:GRPやLTPに反応しない患者で見つかった未知のタンパク質「FKBP20-1」
モモを食べてアレルギー症状が出る場合、これまでの研究では「ジベレリン制御タンパク質(GRP、Pru p 7)」や「脂質輸送タンパク質(LTP、Pru p 3)」というタンパク質に対する感作(IgE抗体ができている状態)が、重い全身症状を起こしやすい患者を見分ける手がかりとされてきました。GRPは日本…
公開日: 2026年09月08日 05:26
栄養学は人工知能とどう組み合わさるのか——応用の広がりと残された課題を整理した研究解説
食事の内容を記録したり、栄養素の過不足を評価したりする作業は、実は非常に手間がかかります。従来の食事調査法(24時間思い出し法や食物摂取頻度調査など)は対象者の記憶に頼る部分が大きく、聞き取りには熟練した専門家が必要で、時間もかかるという課題が指摘されてきました。こうした地道な作業に人工知能(AI)…
公開日: 2026年09月08日 05:24
ペクチンから作るオリゴ糖、糖の組成の違いで腸内細菌への働き方が変わる可能性
食物繊維が腸内細菌のえさになり、健康にさまざまな影響を及ぼすことは広く知られています。なかでも果物や野菜に含まれる多糖類「ペクチン」を分解して作られる「ペクチンオリゴ糖」は、次世代のプレバイオティクス(腸内の善玉菌を増やす働きが期待される食品成分)候補として注目されています。ただし、ペクチンオリゴ糖…
公開日: 2026年09月08日 05:02
インドの魚類生産と水産物輸出、20年余りのデータで見えた成長と不安定さ
魚は世界的に需要が伸び続けている食品のひとつです。インドは長い海岸線と広大な排他的経済水域、さらに河川や貯水池、池、湿地といった内水面資源にも恵まれ、世界有数の水産大国とされています。今回紹介する研究は、2000年度から2024年度までの約25年間にわたる魚類生産量と水産物輸出のデータを統計的に分析…
公開日: 2026年09月08日 05:01
おいしいお米はなぜおいしいのか 良食味品種と多収品種を比べた成分・代謝物調査
白いご飯の「おいしさ」は、香り、粘り、硬さ、甘みなど複数の感覚が重なり合って生まれます。では、その違いはお米の成分レベルでどこまで説明できるのでしょうか。中国の研究チームが、食味の異なる代表的な稲品種を選び、理化学的な特性とメタボロミクス(代謝物の網羅解析)を組み合わせて比較した研究が、フロンティア…
公開日: 2026年09月08日 04:59
水に溶けないラウリン酸を『乳化』して黄色ブドウ球菌に効かせる仕組みとは
ヤシ油や乳製品に多く含まれる中鎖脂肪酸「ラウリン酸」は、食中毒の代表的な原因菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対して強い抗菌作用を持つことが知られています。しかし水にほとんど溶けず、常温で結晶化しやすいという性質があり、食品への応用は簡単ではありませんでした。中国…
公開日: 2026年09月08日 04:57
南黄海と東シナ海に暮らす3種のガザミ、それぞれ違う「好みの海」を大規模トロール調査で解明
中国の沿岸漁業では、ガザミ属(Charybdis属)の遊泳ガニが小規模漁業者にとって重要な漁獲対象になっています。今回紹介する研究は、南黄海と東シナ海に生息する近縁の3種、フタホシイシガニ(Charybdis bimaculata)、イボイソガニに近いCharybdis japonica(和名の記載…
公開日: 2026年09月08日 04:56
捨てられるドラゴンフルーツの茎、粉にすると使えるかもしれない――乾燥方法と収穫時期を比べた研究
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)は果実を収穫した後、サボテンの仲間らしい平たい茎(茎節、クラドードと呼ばれる部分)が大量に残ります。この茎は普段は廃棄されることが多い部位ですが、粉末に加工して機能性のある食品原料として活用できないかを調べたのが今回の研究です。研究にはUniversidad Tecnoló…
公開日: 2026年09月08日 04:54
佃煮に学ぶ、塩味・甘味・旨味が支える日本の保存食の知恵
魚介や海藻を醤油とみりんでじっくり煮詰めた「佃煮」は、日本の食卓に古くから根づいた保存食のひとつです。デンマークのコペンハーゲン大学食品科学部門に所属する研究者が、この佃煮という調理法・保存法を食のサイエンスの視点から整理した総説論文を発表しました。掲載誌はインターナショナル・ジャーナル・オブ・ガス…
公開日: 2026年09月08日 04:53
手作業を機械化するダバイクルミ割り器、焙煎条件が油脂の酸化安定性を左右するとの研究結果
東南アジアのボルネオ島などに分布する樹木ダバイ(Canarium odontophyllum Miq.)の果実には、脂質を豊富に含む仁(種の中の可食部)があり、植物性の油脂資源として注目されています。ところがこの仁を果実から取り出す作業はこれまで手作業に頼っており、効率の悪さが利用拡大の妨げになって…
公開日: 2026年09月08日 04:52
インド中部の在来タマリンド43系統を調査、果実の大きさや甘み・酸味に大きなばらつき
タマリンドはマメ科の樹木になる果実で、酸味と甘みを併せ持つ果肉が食品や調味料の原料として利用されています。しかし同じタマリンドでも木によって果実の大きさや味わいには差があり、どの系統が食用や加工用に優れているのかを見極めるには、系統ごとの特徴を科学的に比較する必要があります。今回、インドのチャッティ…
公開日: 2026年09月08日 04:50
ハダカムギとオーツのβ-グルカン、デンプンの食感を左右する働きに違い 中国の研究チームが報告
β-グルカンは大麦やオーツ麦などの穀物に含まれる食物繊維の一種で、とろみを持たせたり食品の食感を整えたりする目的で加工食品に利用されることがあります。ところが、これまでの研究では同じβ-グルカンでもデンプンに対する働き方が一定せず、食品の食感設計に使う際の障害となっていました。今回、中国農業大学の研…
公開日: 2026年09月08日 04:49