研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
麺類中心の食生活と腸内細菌「アッカーマンシア」の関係——日本人高齢者786人の調査から
近年、腸内細菌のなかでも「Akkermansia muciniphila(アッカーマンシア・ムシニフィラ)」という菌が注目されています。腸の粘膜を覆う粘液(ムチン)を分解して暮らす菌で、海外の研究では健康との関連が話題になることが多い菌です。ただし、その存在量は人種や地域によって差があることが知られ…
公開日: 2026年08月08日 23:31
経口セマグルチドで2型糖尿病患者の食事に変化は?食塩摂取量にも注目した観察研究
2型糖尿病の治療薬として使われるGLP-1受容体作動薬は、血糖値を下げる効果に加えて体重を減らす効果があることが知られています。しかし、実際に薬を使い始めた患者さんの「何を、どれくらい食べているか」という食事の中身や、体の中の脂肪と筋肉のバランスがどう変わるのかについては、まだよくわかっていない部分…
公開日: 2026年08月08日 13:38
山東省の学齢児童8万人超を調査、過体重・肥満に関わる生活習慣とは
子どもの過体重・肥満は世界的な健康課題として関心を集めており、中国でもその割合が増加していると報告されています。今回紹介するのは、中国・山東省で9〜12歳の児童を対象に行われた大規模な横断研究です。人口が多く経済発展の進んだ地域である山東省を舞台に、どのような要因が子どもの体格と関連しているのかを調…
公開日: 2026年08月04日 23:32
米食文化と血糖コントロール—アジアの2型糖尿病患者はなぜ食事療法が難しいのか
2型糖尿病の治療において、食事管理は中心的な柱の一つとされています。しかし実際には、医療者が示す「望ましい食事」と、患者が日々の暮らしの中で実践する食事のあいだには、しばしば大きなギャップが存在します。特にアジアの国々では、主食である米への強い思い入れや、家族関係、職場の慣習といった社会文化的な背景…
公開日: 2026年08月02日 01:27
精神科入院患者の食事、何が重視される?専門家26名への調査から
入院中の食事というと、多くの人は「治療の合間に出てくる給食」というイメージを持つかもしれません。しかし近年、病院食は単なるカロリー補給の手段ではなく、治療そのものを支える臨床ケアの一部として捉え直されつつあります。特に、重度の精神疾患を抱える患者は栄養失調や心血管代謝疾患のリスクが高いことが知られて…
公開日: 2026年07月30日 01:33
低脂肪食にすると「食事性AGE」の摂取量はどう変わる? WHI試験の解析から
「終末糖化産物(AGE)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。AGEはタンパク質や脂質が糖と結びつくことでできる物質で、体内でつくられるだけでなく、食品にも含まれています。特に高温で焼いたり揚げたりした食品には多く含まれるとされ、食品から摂取するAGEは「食事性AGE(dAGE)」と呼ばれます。…
公開日: 2026年07月30日 01:32
若い女性の「調理頻度」は何で決まる?食リテラシーを測るアンケート調査から
忙しい毎日の中で、自炊をするかどうかは人によって大きく異なります。家庭で調理した食事を食べる頻度が高いほど食生活の質が良い傾向にあると言われていますが、では「どんな要因が調理の頻度を左右するのか」については、まだわかっていないことが多くあります。今回紹介する研究は、食や食品に関する知識・行動を測る「…
公開日: 2026年07月26日 02:29
コンビニの多さと高血圧に関連?韓国250地区を対象にした空間分析研究
コンビニエンスストアは、忙しい毎日の中で手軽に食事や飲み物を調達できる便利な存在です。一方で、コンビニで売られている食品にはエネルギー密度が高く栄養価が偏りがちなものも多く、身近にコンビニが多いことが食生活や健康にどのような関わりを持つのかは、これまであまり詳しく調べられてきませんでした。今回紹介す…
公開日: 2026年07月24日 02:33
母親の栄養知識と子どもの体格は関係する?就学前児童を対象にした横断研究を紹介
子どもの成長は、遺伝的な要因だけでなく、家庭の環境や親のかかわり方など、さまざまな要素が絡み合って形づくられていきます。中でも「親が子どもの食事にどうかかわるか」は、幼い子どもの食習慣や好みに大きな影響を与えると考えられています。今回紹介するのは、就学前の子どもを対象に、母親の栄養に関する知識と子ど…
公開日: 2026年07月23日 01:36
幼児期の『食の気難しさ』は、その後の食事の幅広さと関係するのか——2年間の追跡研究
子どもの食事について、好き嫌いが多い、少ししか食べない、食べるのに時間がかかる——こうした「食べ方のクセ」に心当たりのある保護者は多いのではないでしょうか。こうした食べ方の傾向は「食欲特性(appetitive traits)」と呼ばれ、子どもの食習慣やその後の食べ物の選び方に影響すると考えられてい…
公開日: 2026年07月23日 01:27
タイ農村部の2型糖尿病患者研究:血糖コントロールと関係が深いのは「知識」より「食事内容」?
2型糖尿病の管理というと、まず思い浮かぶのは「栄養の知識をしっかり身につけること」かもしれません。糖尿病について正しく理解し、望ましい食事の考え方を持てば、日々の食行動も自然と改善し、血糖コントロールも良くなる——そう考えるのは自然なことです。しかし、知識や態度と実際の食行動、そして血糖コントロール…
公開日: 2026年07月21日 18:30
肥満は「多系統疾患」——個別化医療と新世代薬剤がもたらす治療戦略の転換点
肥満というと「食べ過ぎ・運動不足による体重の増加」というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし近年の研究では、肥満は単なる脂肪の蓄積にとどまらず、ほぼすべての生理機能や体内の恒常性維持の仕組みに影響を及ぼす、複雑で慢性的、かつ再発しやすい疾患であると捉えられるようになってきています。今回紹介す…
公開日: 2026年07月17日 19:39