研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

食事研究のメタ解析、『調整方法』の違いが結果を歪めている可能性 研究論文OpenAlexアメリカ

食事研究のメタ解析、『調整方法』の違いが結果を歪めている可能性

飽和脂肪酸や魚の摂取と心血管疾患の関係を調べた研究は数多くあり、それらをまとめて総合的な結論を出す『メタ解析』は、食事に関するガイドラインづくりの重要な根拠になっています。しかし、食事の研究には見落とされがちな落とし穴があります。それは、食べた総エネルギー量(カロリー)をどう扱うかという『エネルギー…

公開日: 2026年09月04日 04:48

米国の加糖飲料離れは進んでいるのか——20年間の食事調査からみえた変化 研究論文OpenAlexアメリカ

米国の加糖飲料離れは進んでいるのか——20年間の食事調査からみえた変化

清涼飲料水やスポーツドリンクなど、砂糖で甘みをつけた飲み物(加糖飲料)は、長年にわたって食生活の中で摂取エネルギーや糖類の主要な供給源のひとつとされてきました。近年は健康志向の高まりや飲料メーカーの製品構成の変化などを背景に、こうした飲料の摂取量が変わってきたのではないかという関心が持たれています。…

公開日: 2026年09月04日 01:37

スマホで記録した『そのとき食べたくなる瞬間』から見える、青年期の食欲と間食の関係 研究論文OpenAlexアメリカ

スマホで記録した『そのとき食べたくなる瞬間』から見える、青年期の食欲と間食の関係

おやつを我慢できずに食べてしまう、目の前にお菓子があるとつい手が伸びてしまう――こうした経験は誰にでもあるものです。とりわけ13歳から17歳の青年期は、食習慣が大きく変化しやすい時期とされています。今回紹介する研究は、青年たちの日常生活の中で『その瞬間』に何を感じ、何を食べていたのかをスマートフォン…

公開日: 2026年09月03日 07:32

ステビア由来甘味料は砂糖の代わりになるか——味と使い勝手の科学を整理した研究 研究論文OpenAlexアメリカ

ステビア由来甘味料は砂糖の代わりになるか——味と使い勝手の科学を整理した研究

ステビアは南米原産の植物で、その葉に含まれる「ステビオール配糖体(SGs)」という成分が砂糖の200〜450倍ともいわれる甘さを持つことから、低糖・無糖食品の甘味料として世界中で使われています。しかし実際には、苦み、甘さの後引き、甘草(リコリス)のような独特の後味、飲み物や食品にしたときの物足りない…

公開日: 2026年09月03日 04:58

「減塩」より「素材の味」?ラベル表現が食品の印象を左右する調査結果 研究論文OpenAlexアメリカ

「減塩」より「素材の味」?ラベル表現が食品の印象を左右する調査結果

減塩は現代の食生活で重要な課題とされていますが、「減塩」と表示された食品は「味が物足りないのでは」という先入観を招きやすく、消費者に選ばれにくいという壁があります。健康にいいはずの食品が、おいしさへの期待値を下げてしまうことで、かえって手に取られない――この研究は、そうした健康と美味しさのジレンマを…

公開日: 2026年09月02日 05:27

上海の高齢者調査:甘い・揚げ物・加工食品パターンと心の健康の関連を検証 研究論文OpenAlexアメリカ

上海の高齢者調査:甘い・揚げ物・加工食品パターンと心の健康の関連を検証

高齢期の心の健康は、うつ病の有無だけでなく、日々の心理的な苦痛の強さや、生活の質(QOL)としての心理的な満足感など、複数の側面から捉えられるものです。食事が心の健康と関わっている可能性は以前から注目されてきましたが、個々の栄養素ではなく「どんな食品の組み合わせを普段からとっているか」という食事パタ…

公開日: 2026年08月31日 17:14

超加工食品をよく食べる人ほど肥満になりやすい? 韓国の大規模追跡調査から 研究論文OpenAlexアメリカ

超加工食品をよく食べる人ほど肥満になりやすい? 韓国の大規模追跡調査から

スナック菓子やインスタント食品、加糖飲料のように、工業的な加工を経て作られる「超加工食品」は、私たちの食生活にすっかり定着しています。こうした食品の摂取量が多いことと肥満との関係は以前から関心を集めてきましたが、体質、とくに肥満になりやすい遺伝的な傾向を持つ人でその影響がより強く出るのかどうかは、ま…

公開日: 2026年08月31日 17:05

韓国における超加工食品の摂取量、17年で増加 心血管代謝の指標との関連を分析 研究論文OpenAlexアメリカ

韓国における超加工食品の摂取量、17年で増加 心血管代謝の指標との関連を分析

コンビニ食品やインスタント食品、清涼飲料水など、工業的な加工を経て作られる食品は「超加工食品」と呼ばれます。世界的にこうした食品の摂取量が増えていることが知られており、健康への影響が懸念材料として注目されてきました。しかし、アジアの成人を対象に、超加工食品の摂取と健康指標との関連を調べた研究はまだ限…

公開日: 2026年08月31日 14:33

アパラチアの農村地域で野菜摂取と食事の質を高める試み:コミュニティ参加型プログラム「Laurel HARVEST」の成果 研究論文OpenAlexアメリカ

アパラチアの農村地域で野菜摂取と食事の質を高める試み:コミュニティ参加型プログラム「Laurel HARVEST」の成果

アメリカのアパラチア地方に位置する農村コミュニティでは、食料不安(十分な食料を安定して入手できない状態)や食事の質の低さ、慢性疾患の割合が高いことが知られています。こうした課題に対し、地域住民自身が計画や実施に関わる「コミュニティ参加型研究(CBPR)」や、政策・仕組み・環境(PSE)に働きかけるア…

公開日: 2026年08月29日 13:27

書評紹介:レジーナ・セクストン著『アイルランド食文化小史』 研究論文OpenAlexアメリカ

書評紹介:レジーナ・セクストン著『アイルランド食文化小史』

アイルランドの食文化は、じゃがいもをはじめとする素朴なイメージで語られることが多いものの、その歴史をまとまった形で紹介する書籍は多くありません。今回取り上げるのは、Helen J Saberi氏(Independent Scholar)による書評で、対象となっているのはレジーナ・セクストン著『アイル…

公開日: 2026年08月28日 12:36

食料価格の上昇は「体に良い食品」ほど遠ざける? メキシコのコロナ前後データから見える栄養格差 研究論文OpenAlexアメリカ

食料価格の上昇は「体に良い食品」ほど遠ざける? メキシコのコロナ前後データから見える栄養格差

新型コロナウイルスの流行は、世界中の食料の生産・流通の仕組みを混乱させ、多くの国で食料品の値上がりを招きました。では、値上がりは「野菜や果物、肉、魚といった素材そのものに近い食品」と、「スナック菓子や清涼飲料などの超加工食品」とで、同じように起きたのでしょうか。それとも、栄養価の高い食品の方がより値…

公開日: 2026年08月28日 02:40

砂糖入り飲料税だけでいいのか?ガーナ都市部で聞いた『包括的食品政策』への市民の本音 研究論文OpenAlexアメリカ

砂糖入り飲料税だけでいいのか?ガーナ都市部で聞いた『包括的食品政策』への市民の本音

近年、世界各地で「甘い飲み物に税金をかける」政策が広がっています。ガーナでも2023年に、砂糖入り飲料(SSB)に20%の物品税を課す法律(Excise Duty(Amendment)Act 1108)が施行されました。しかし公衆衛生の専門家たちは、税金だけでなく、食品の宣伝規制、パッケージ前面への…

公開日: 2026年08月27日 08:37