研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

唾液に含まれる消化酵素の遺伝子コピー数は、肥満や血糖と関係するのか 研究論文OpenAlexアメリカ

唾液に含まれる消化酵素の遺伝子コピー数は、肥満や血糖と関係するのか

ごはんやパンなどのデンプンを口に入れると、唾液に含まれる「アミラーゼ」という酵素がさっそく分解を始めます。このアミラーゼをつくる遺伝子はAMY1と呼ばれ、人によってゲノム上のコピー数が2から20個までばらついていることが知られています。今回、コーネル大学栄養科学部門などの研究者らが、このAMY1のコ…

公開日: 2026年08月31日 14:31

インド人の『健康寿命の10年ギャップ』はいつ始まるのか——WHOデータと大規模高齢化調査から探る5つの背景要因 研究論文OpenAlexアメリカ

インド人の『健康寿命の10年ギャップ』はいつ始まるのか——WHOデータと大規模高齢化調査から探る5つの背景要因

SNSでは、70代で完走するアメリカ人ランナーや高齢でも重量挙げを続ける海外の高齢者の映像がしばしば話題になる一方、インドの家庭では60歳前後から膝の痛みを訴える人が多いという対比がよく語られてきました。こうした違いは、遺伝や食生活の違いとして片づけられがちですが、実際のデータはどうなっているのでし…

公開日: 2026年08月31日 13:38

アパラチアの農村地域で野菜摂取と食事の質を高める試み:コミュニティ参加型プログラム「Laurel HARVEST」の成果 研究論文OpenAlexアメリカ

アパラチアの農村地域で野菜摂取と食事の質を高める試み:コミュニティ参加型プログラム「Laurel HARVEST」の成果

アメリカのアパラチア地方に位置する農村コミュニティでは、食料不安(十分な食料を安定して入手できない状態)や食事の質の低さ、慢性疾患の割合が高いことが知られています。こうした課題に対し、地域住民自身が計画や実施に関わる「コミュニティ参加型研究(CBPR)」や、政策・仕組み・環境(PSE)に働きかけるア…

公開日: 2026年08月29日 13:27

水は「忘れられた栄養素」なのか——水分摂取と健康をめぐる総説論文を読む 研究論文OpenAlexアメリカ

水は「忘れられた栄養素」なのか——水分摂取と健康をめぐる総説論文を読む

毎日どれくらい水を飲むべきか、と聞かれてはっきり答えられる人は少ないかもしれません。実は栄養科学の中でも、水分摂取は最も研究が乏しいテーマの一つとされ、「忘れられた栄養素」とも呼ばれてきました。今回紹介するのは、水分摂取が健康や病気とどう関わるのかをまとめた総説論文です。著者はアリゾナ州立大学(アメ…

公開日: 2026年08月29日 04:50

書評紹介:レジーナ・セクストン著『アイルランド食文化小史』 研究論文OpenAlexアメリカ

書評紹介:レジーナ・セクストン著『アイルランド食文化小史』

アイルランドの食文化は、じゃがいもをはじめとする素朴なイメージで語られることが多いものの、その歴史をまとまった形で紹介する書籍は多くありません。今回取り上げるのは、Helen J Saberi氏(Independent Scholar)による書評で、対象となっているのはレジーナ・セクストン著『アイル…

公開日: 2026年08月28日 12:36

タイ・インドネシア・マレーシア料理と季節メニューを紹介する2冊の書評 研究論文OpenAlexアメリカ

タイ・インドネシア・マレーシア料理と季節メニューを紹介する2冊の書評

世界の料理を家庭で再現しようとするとき、頼りになるのはやはり信頼できるレシピ本です。今回紹介するのは、料理研究家スリ・オーウェンによる2冊の著作を取り上げた書評です。ひとつは東南アジア料理のレシピ集、もうひとつは季節ごとのメニューをまとめた料理本で、掲載誌『プティ・プロポ・キュリネール』に2026年…

公開日: 2026年08月28日 12:33

食料価格の上昇は「体に良い食品」ほど遠ざける? メキシコのコロナ前後データから見える栄養格差 研究論文OpenAlexアメリカ

食料価格の上昇は「体に良い食品」ほど遠ざける? メキシコのコロナ前後データから見える栄養格差

新型コロナウイルスの流行は、世界中の食料の生産・流通の仕組みを混乱させ、多くの国で食料品の値上がりを招きました。では、値上がりは「野菜や果物、肉、魚といった素材そのものに近い食品」と、「スナック菓子や清涼飲料などの超加工食品」とで、同じように起きたのでしょうか。それとも、栄養価の高い食品の方がより値…

公開日: 2026年08月28日 02:40

砂糖入り飲料税だけでいいのか?ガーナ都市部で聞いた『包括的食品政策』への市民の本音 研究論文OpenAlexアメリカ

砂糖入り飲料税だけでいいのか?ガーナ都市部で聞いた『包括的食品政策』への市民の本音

近年、世界各地で「甘い飲み物に税金をかける」政策が広がっています。ガーナでも2023年に、砂糖入り飲料(SSB)に20%の物品税を課す法律(Excise Duty(Amendment)Act 1108)が施行されました。しかし公衆衛生の専門家たちは、税金だけでなく、食品の宣伝規制、パッケージ前面への…

公開日: 2026年08月27日 08:37

心筋梗塞を経験した人の食事の質と、その後の生存との関連を調べた前向き研究 研究論文OpenAlexアメリカ

心筋梗塞を経験した人の食事の質と、その後の生存との関連を調べた前向き研究

心筋梗塞(心臓の血管が詰まり心筋の一部が壊死する病気)を経験した後、どのような食事を続けるとその後の生存に関係するのか。これまでの食事ガイドラインの多くは、心筋梗塞の既往がない一般の人々を対象にした研究データに基づいており、心筋梗塞を生き延びた人自身を対象に、食事パターンと生存との関連を検討したデー…

公開日: 2026年08月27日 08:35

ブラジルの青少年の食事パターンとメンタルヘルスの関連を調査した大規模調査 研究論文OpenAlexアメリカ

ブラジルの青少年の食事パターンとメンタルヘルスの関連を調査した大規模調査

思春期の食生活が心の健康と関係しているのではないかという指摘は各国で見られますが、全国規模の調査データを使い、実際に食べているものの組み合わせ(食事パターン)から検討した研究はまだ限られています。今回紹介する論文は、ブラジルの学校に通う13〜17歳の青少年を対象に、2015年と2019年に実施された…

公開日: 2026年08月27日 06:31

「タンパク質は足りていればいい」は本当か——米国の新ガイドラインをめぐる専門家からの問題提起 研究論文OpenAlexアメリカ

「タンパク質は足りていればいい」は本当か——米国の新ガイドラインをめぐる専門家からの問題提起

「タンパク質をしっかり摂りましょう」という言葉はよく聞きますが、そもそも「足りている」とはどういう状態を指すのでしょうか。実は栄養学の世界では、欠乏を防ぐための最低ラインである「充足」と、体づくりや健康状態をより良くするための「最適化」は、本来別々の概念だと考えられています。今回紹介する論文は、20…

公開日: 2026年08月25日 23:32

格闘技の『減量』はなぜ危険なのか——急速減量に関するスコーピングレビューを読む 研究論文OpenAlexアメリカ

格闘技の『減量』はなぜ危険なのか——急速減量に関するスコーピングレビューを読む

ボクシングや柔道、レスリング、総合格闘技(MMA)など、体重階級制の格闘技では、試合前に体重を絞り込む「減量」が当たり前のように行われています。計量ぎりぎりまで体重を落とし、計量が終わった直後から一気に体重を戻す——そんな光景を目にしたことがある人もいるかもしれません。この「急速減量(Rapid W…

公開日: 2026年08月24日 22:32