研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

未利用果実アケビ、混濁果汁飲料化への配合最適化を検討した研究 研究論文OpenAlexオランダ

未利用果実アケビ、混濁果汁飲料化への配合最適化を検討した研究

アケビ(Akebia trifoliata)は独特の香りと食感を持つ果実ですが、飲料原料としての活用はまだ限られています。皮や果肉を丸ごと使う『混濁果汁』はビタミンや食物繊維を残せる一方、風味のバランスを取りにくく、時間が経つと果肉の粒子が沈んだり分離したりしてしまう課題があります。今回紹介する研究…

公開日: 2026年09月10日 09:34

母乳に含まれる糖「HMO」、腸内細菌を介して腸のバリア機能を助ける仕組みとは―乳児と成人で違いも 研究論文OpenAlexオランダ

母乳に含まれる糖「HMO」、腸内細菌を介して腸のバリア機能を助ける仕組みとは―乳児と成人で違いも

母乳には「ヒト母乳オリゴ糖(HMO)」と呼ばれる糖の一種が豊富に含まれており、赤ちゃんの腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあることが知られています。オランダのフローニンゲン大学医療センター、ワーヘニンゲン大学、マーストリヒト大学の研究者らによる研究グループは、HMOの中でも代表的な「2′-…

公開日: 2026年09月09日 05:05

植物性食品の摂取量を「測る」ための新しい物差し――尿や血液に残る成分から食生活を読み解く研究 研究論文OpenAlexオランダ

植物性食品の摂取量を「測る」ための新しい物差し――尿や血液に残る成分から食生活を読み解く研究

大豆や豆類、全粒穀物といった植物性食品を中心にした食事は、環境負荷の低減と健康の両面から世界的に注目されています。しかし「実際にどれくらい食べたか」を正確に把握するのは簡単ではありません。従来は食物摂取頻度調査票(アンケートで食習慣を尋ねる方法)や24時間思い出し法(前日に食べたものを聞き取る方法)…

公開日: 2026年09月05日 19:41

大豆タンパク質の『泡立ちやすさ』を決めるのは何か——溶けやすさと凝集状態に注目した基礎研究 研究論文OpenAlexオランダ

大豆タンパク質の『泡立ちやすさ』を決めるのは何か——溶けやすさと凝集状態に注目した基礎研究

豆乳フォームやプラントベースのホイップトッピング、代替卵など、大豆タンパク質を使った食品には『きめ細かく安定した泡』が求められる場面が多くあります。しかし同じ『大豆タンパク質』という原料でも、メーカーやロットによって泡立ち方にばらつきがあることは、食品開発の現場でよく知られた課題です。オランダのワー…

公開日: 2026年09月02日 11:33

リビア西部産シドルハチミツを科学的に分析すると何が見えてくるか——予備的な理化学・花粉調査から 研究論文OpenAlexオランダ

リビア西部産シドルハチミツを科学的に分析すると何が見えてくるか——予備的な理化学・花粉調査から

シドルハチミツは、ナツメヤシ属の植物であるZiziphus spina-christi(シドル)の花蜜に由来する、中東・北アフリカ地域で高く評価されている単一花蜜源ハチミツです。しかし「シドルハチミツ」と名乗る製品が、地域によってどの程度成分が異なるのかは、実はあまりよくわかっていませんでした。リビ…

公開日: 2026年09月02日 07:26

アルギニンと糖を加熱すると何が起きる? D-ガラクトースが抗酸化物質の生成を後押しする可能性 研究論文OpenAlexオランダ

アルギニンと糖を加熱すると何が起きる? D-ガラクトースが抗酸化物質の生成を後押しする可能性

食品を加熱すると、糖とアミノ酸が反応して茶色い物質や独特の香りが生まれる「メイラード反応」が起こります。しょうゆの色や焼き菓子の香ばしさなど、身近な食品加工に広く関わる反応です。この反応で生まれる生成物(メイラード反応生成物、MRP)の中には抗酸化活性を示すものがあることが知られており、食品科学の分…

公開日: 2026年08月31日 17:04

木の実で乳児に重い胃腸症状?非IgE性の食物アレルギー『FPIES』の症例報告 研究論文OpenAlexオランダ

木の実で乳児に重い胃腸症状?非IgE性の食物アレルギー『FPIES』の症例報告

赤ちゃんに離乳食としてピーナッツや卵などのアレルギーを起こしやすい食品を早期に取り入れることが近年推奨されるようになり、それに伴って、じんましんなどの分かりやすい症状ではなく、遅れて繰り返す嘔吐を特徴とする『食物蛋白誘発性腸炎症候群(FPIES)』という非IgE性の食物アレルギーが注目されています。…

公開日: 2026年08月29日 03:44

保存期間ではちみつの品質はどう変わる? ブルキナファソ産はちみつを追跡調査した研究 研究論文OpenAlexオランダ

保存期間ではちみつの品質はどう変わる? ブルキナファソ産はちみつを追跡調査した研究

はちみつは自然の甘味料として世界中で親しまれていますが、収穫されてから私たちの食卓に届くまでには、時に数年単位の保存期間があります。この保存の間に、はちみつの品質はどのように変化するのでしょうか。今回紹介するのは、西アフリカのブルキナファソにあるクドゥグ養蜂センターで生産されたはちみつを対象に、保存…

公開日: 2026年08月23日 00:30

食事・腸内細菌・免疫・脳のつながりは加齢に伴う認知機能とどう関係するのか——最新レビュー論文を紹介 研究論文OpenAlexオランダ

食事・腸内細菌・免疫・脳のつながりは加齢に伴う認知機能とどう関係するのか——最新レビュー論文を紹介

「腸は第二の脳」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。近年の栄養神経科学の分野では、腸内細菌叢(腸内フローラ)が免疫系や脳の働きとどのように結びついているのかが注目されています。今回紹介する論文は、食事・腸内細菌・免疫・脳という4つの要素が加齢に伴う認知機能とどのように関わり得るかに…

公開日: 2026年08月22日 04:30

無償の学校給食は誰に届くのか——トルコの事例に見る『公平さ』の難しさ 研究論文OpenAlexオランダ

無償の学校給食は誰に届くのか——トルコの事例に見る『公平さ』の難しさ

学校給食というと、子どもたちにお腹いっぱい食べてもらうための単純な仕組みに思えるかもしれません。しかし実際には、誰が対象になり、どのように運営され、周囲からどう見られるかによって、同じ制度でもまったく違う顔を見せることがあります。今回紹介するのは、トルコで実施されている「通学(スクールバス等での通学…

公開日: 2026年08月19日 01:36

食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究 研究論文OpenAlexオランダ

食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究

「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…

公開日: 2026年08月12日 19:32

食料インフレは家計をどう変えるのか——ナイジェリア・アバ市の調査から 研究論文OpenAlexオランダ

食料インフレは家計をどう変えるのか——ナイジェリア・アバ市の調査から

食料品の値段が上がると、私たちの食卓や家計はどのように変わるのでしょうか。ナイジェリア南東部アビア州の商業都市アバでは、近年の食料インフレが暮らしに大きな影響を及ぼしていると指摘されています。今回紹介する研究は、この街に暮らす世帯を対象に、食料価格の上昇が家計の支出パターン、栄養の質、そして人々がと…

公開日: 2026年08月12日 19:28