研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

小麦好きの人が主食をエンドウ豆製品に置き換えると、おなかの不調は和らぐのか——日本人30人での臨床試験 研究論文OpenAlex

小麦好きの人が主食をエンドウ豆製品に置き換えると、おなかの不調は和らぐのか——日本人30人での臨床試験

パンや麺類などの小麦製品を食べると、セリアック病でも小麦アレルギーでもないのにお腹の張りや痛み、下痢や便秘といった症状が出る人がいることが知られており、これは「非セリアックグルテン過敏症(NCGS)」と呼ばれています。しかし診断が難しく、症状に心当たりがあっても小麦を食べ続けている人は少なくないと考…

公開日: 2026年08月31日 19:34

便を『壊す前』と『壊した後』で分けて調べたら見えてきた、腸内細菌どうしの物質のやりとり 研究論文OpenAlex

便を『壊す前』と『壊した後』で分けて調べたら見えてきた、腸内細菌どうしの物質のやりとり

私たちの腸の中には無数の細菌がすみ、互いに作った物質を分け合いながら生きています。ある菌が作った代謝物を別の菌が利用する『クロスフィーディング』と呼ばれる関係は、腸内細菌が織りなす生態系の重要な仕組みとされていますが、便を調べる従来の代謝物分析には大きな弱点がありました。便に含まれる物質の総量を測る…

公開日: 2026年08月31日 18:31

腸内の少数派どうしの会話? 大腸菌がビフィズス菌の代謝を『盗み聞き』する仕組みを発見 研究論文OpenAlex

腸内の少数派どうしの会話? 大腸菌がビフィズス菌の代謝を『盗み聞き』する仕組みを発見

私たちの腸には無数の細菌が暮らしていますが、その研究の多くはバクテロイデス門やバチロータ門といった数の多いグループに向けられてきました。一方で、大腸菌(Escherichia coli)やビフィズス菌(Bifidobacterium)のように腸内では数が少ない菌どうしが、実際にどうやり取りしているの…

公開日: 2026年08月31日 17:25

キタムラサキウニ、35年の観察でわかった「稚ウニが増えても親ウニは増えない」個体群動態 研究論文OpenAlex

キタムラサキウニ、35年の観察でわかった「稚ウニが増えても親ウニは増えない」個体群動態

寿司ネタとしてもおなじみのウニは、実は昆布などの海藻を食べて育つ生き物です。近年、日本各地の沿岸では海藻の群落(藻場)が減少・消失する「磯焼け」という現象が進み、ウニを含む沿岸生態系や漁業の持続可能性が懸念されています。北海道の研究機関に所属する研究者らは、北海道南西部・日本海側の島牧村で、キタムラ…

公開日: 2026年08月31日 17:24

早食いは2型糖尿病のリスクを高めるのか——静岡県の約9.9万人データから見えてきたこと 研究論文OpenAlex

早食いは2型糖尿病のリスクを高めるのか——静岡県の約9.9万人データから見えてきたこと

「よく噛んでゆっくり食べましょう」という助言は昔からよく耳にしますが、それが実際に糖尿病の発症とどう関係するのかを、大規模なデータで確かめた研究は意外に限られています。今回紹介するのは、日本の静岡県で長期間にわたって集められた健康診断データをもとに、早食いをはじめとする5つの食習慣と2型糖尿病発症と…

公開日: 2026年08月31日 17:15

飼育環境が卵の味を変える? ケージ飼育とケージフリー飼育で風味に違いという報告 研究論文OpenAlex

飼育環境が卵の味を変える? ケージ飼育とケージフリー飼育で風味に違いという報告

近年、農場動物の福祉(アニマルウェルフェア)は、持続可能なタンパク質生産を考えるうえで重要な要素として注目されています。採卵鶏の飼育方法についても、ケージ飼育からケージフリー飼育への移行が進みつつあります。ケージフリー飼育は、鶏がより広いスペースや設備を利用でき、自然な行動を取りやすくなる一方で、生…

公開日: 2026年08月29日 05:28

産後の腸管ペプチド『HD5』が多い母親ほど気分の落ち込みが軽い傾向、妊娠中の食事との関連も 研究論文OpenAlex

産後の腸管ペプチド『HD5』が多い母親ほど気分の落ち込みが軽い傾向、妊娠中の食事との関連も

出産後の女性の多くが経験する気分の落ち込みや不安は、産後うつなど深刻な問題につながることがあります。しかし現在の地域における早期ケア体制だけでは十分に予防できない場合があり、心理的・社会的なハードルが低い『日々の生活習慣によるセルフケア』のアプローチが求められています。今回、北海道大学の研究グループ…

公開日: 2026年08月29日 03:39

発酵生姜エキス「6-パラドール」の摂取と内臓脂肪・体重への影響を調べた臨床試験 研究論文OpenAlex

発酵生姜エキス「6-パラドール」の摂取と内臓脂肪・体重への影響を調べた臨床試験

生姜に含まれる成分の中でも、6-パラドールという物質には脂肪酸を分解する働きがあることがこれまでの研究で示されてきました。今回紹介する論文は、この6-パラドールを一定量含むように作られた発酵生姜エキスを、健常な日本人成人が12週間摂取した場合に、内臓脂肪や体重にどのような変化が見られるかを調べたラン…

公開日: 2026年08月29日 03:36

飲み物と『場』の組み合わせが味の感じ方を左右する?VRを使った検証 研究論文OpenAlex

飲み物と『場』の組み合わせが味の感じ方を左右する?VRを使った検証

森の中で飲む緑茶と、居酒屋で飲むビール。同じ飲み物でも、周囲の環境によっておいしさの感じ方が変わるのではないか——そんな素朴な疑問を科学的に検証した研究が、エーシーエム・トランザクションズ・オン・アプライド・パーセプション誌に2026年08月に掲載予定です。この研究は東京大学に所属する研究者らが主導…

公開日: 2026年08月28日 12:38

東南アジアの果物・野菜46種類をAIで見分ける:健康アプリ向け画像分類モデルの開発研究 研究論文OpenAlex

東南アジアの果物・野菜46種類をAIで見分ける:健康アプリ向け画像分類モデルの開発研究

スマートフォンで食事の写真を撮るだけで栄養管理ができるアプリが広がっています。タイでは「ThaiSook」という健康増進アプリが開発されており、体重や野菜・果物の摂取量、運動量、血圧、血中脂質、血糖値、喫煙習慣といった生活習慣病(非感染性疾患)のリスクに関わる指標をユーザー自身が記録し、チーム対抗の…

公開日: 2026年08月27日 07:31

肥満対策とアレルギー緩和に役立つ?キノコ由来成分の可能性を探る総説 研究論文OpenAlex

肥満対策とアレルギー緩和に役立つ?キノコ由来成分の可能性を探る総説

キノコは古くから食用として親しまれてきましたが、近年では多糖類やテルペン類、フェノール化合物、フラボノイドなど、多様な生理活性化合物を含む食材としても注目されています。肥満は代謝異常や慢性炎症、糖尿病や心血管疾患のリスク上昇と関わる世界的な健康課題であり、副作用の少ない天然由来の対策への関心が高まっ…

公開日: 2026年08月25日 22:34

スマホの食事記録アプリ、高齢者の栄養チェックにどこまで使える? 秤量調査との比較で妥当性を検証 研究論文OpenAlex

スマホの食事記録アプリ、高齢者の栄養チェックにどこまで使える? 秤量調査との比較で妥当性を検証

「今日は何をどれだけ食べたか」を正確に記録するのは、実は簡単なことではありません。特に高齢者の食生活を見守る場面では、食べたものをすべて計量して記録する「秤量食事記録法」が精度の高い方法として知られていますが、食品を一つひとつ量って書き留める作業は本人にとって大きな負担になります。もっと手軽に、日々…

公開日: 2026年08月23日 18:37