研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
間食とどう付き合うか——エネルギー密度、量、食感、包装から考える研究者の視点
食事と食事のあいだにとる間食は、欧米型の食生活では1日の摂取エネルギーの20%以上を占めると、この論文は指摘しています。しかも間食の多くは、エネルギー密度が高く、同時においしいものです。ここでいうエネルギー密度とは、食品100グラムあたりに含まれるカロリーの多さのことで、同じ重さでもカロリーが高い食…
公開日: 2026年09月18日 09:51
重症の脳損傷患者における「連続しない経腸栄養」と腸内細菌叢——総説論文が整理した仮説と課題
集中治療室(ICU)に入る脳損傷の患者は、外傷性脳損傷やくも膜下出血、脳内出血、脳梗塞といった直接的な損傷に加え、敗血症に伴う脳症やICUでのせん妄といった二次的な脳機能障害を起こすことがあります。著者らは、こうした患者が長期の人工呼吸や長いICU滞在を必要としやすく、退院後も認知・身体・精神の障害…
公開日: 2026年09月17日 15:28
腸の炎症を鎮める方向へ――細菌とω-3脂肪酸を組み合わせた発酵物を、潰瘍性大腸炎患者の組織で試した研究
潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が続く病気で、クローン病などとともに炎症性腸疾患(IBD)と総称されます。論文によれば、IBDは世界で680万人が罹患しており、サリチル酸製剤やステロイドが第一選択の治療として使われてきましたが、これらは病気の自然経過そのものを変…
公開日: 2026年09月14日 19:29
「自分は健康的に食べている」という感覚は何に支えられているのか——イタリアの成人1,000人を対象とした調査
普段の食生活について「自分はわりと健康的に食べているほうだ」と感じている人は少なくありません。しかし、その自己認識が実際の食べ方とどこまで一致しているかは、必ずしも明らかではありません。研究チームは、この「自己認識」と「実際の行動」の間にある隔たりを重要な空白と位置づけ、そこに焦点を当てました。
公開日: 2026年09月14日 02:57
肥満のある成人における三つの食事法と鉄の代謝——地中海食・ケトン食・間欠的断食を比較した系統的文献レビュー
肥満は世界で6億5000万人を超える成人に及ぶ健康課題です。著者らはその一方で、食事から十分な、あるいは過剰なほどのエネルギーを摂っている人々のあいだで、標準体重の人に比べて鉄不足が多いという「逆説」に注目しました。論文によれば、この鉄不足は食事から摂る鉄の量の違いでは説明できず、慢性的な軽度の炎症…
公開日: 2026年09月13日 23:33
国ごとの『食料の豊かさ』と認知症の関係は?109カ国のデータで探った研究
肥満や糖尿病といった代謝の病気が世界的に増えていることは広く知られていますが、こうした「食べ物が豊富にある環境」が脳の健康、とりわけ認知症とどう関わっているのかは、まだよくわかっていません。個人の食事内容と認知症リスクを結びつけた研究はこれまでにもありましたが、国全体としての「食料の入手しやすさ」と…
公開日: 2026年09月09日 06:34
パスタの新しいタンパク質源、イタリアの消費者はどう受け止める? 470人調査から見えたこと
大豆や牛肉に代わる「代替タンパク質源」として、麻(ヘンプ)、海藻、昆虫、エンドウ豆などが世界的に注目されています。持続可能な食料生産を目指すうえで期待される一方、実際に食卓に並んだときに消費者がどう感じるかは別問題です。イタリア・ボローニャ大学の研究チームは、これらの原料を使ったパスタに対してイタリ…
公開日: 2026年09月03日 06:25
血糖値だけじゃない:2型糖尿病の食事療法を心臓・肝臓のリスクまで見直す
2型糖尿病というと、まず血糖値のコントロールが思い浮かびます。しかし実際には、血糖の異常だけでなく、内臓脂肪の蓄積、インスリン抵抗性、脂質異常、高血圧、そして脂肪性肝疾患(MASLD、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)などが同時に絡み合う、多因子性の『心代謝疾患』だと考えられています。今回紹介する総説は…
公開日: 2026年08月29日 05:27
超加工食品と代謝の不調をめぐる関連は?イタリア栄養・臨床栄養学会がまとめたポジションペーパー
スナック菓子や清涼飲料、即席食品など、工業的に高度に加工された「超加工食品(UPF)」の摂取が肥満や糖尿病などの慢性疾患と関連することが近年多く報告されています。イタリア栄養・臨床栄養学会(ADI)は、超加工食品と代謝の健康への影響について、これまでの研究をまとめたポジションペーパー(学会としての見…
公開日: 2026年08月28日 02:33
がん予防と治療における『酸化ストレス』と食事の関係を整理した総説論文
がんの発症や進行には、体内の細胞が傷つく『酸化ストレス』という現象が深く関わっていると考えられています。酸化ストレスとは、体内で発生する活性酸素などが増えすぎて、細胞やDNAにダメージを与えてしまう状態のことです。近年、この酸化ストレスのバランスに『食事』が影響を与える可能性があるとして、栄養とがん…
公開日: 2026年08月08日 23:34
残余リスクにどう挑むか——オメガ3脂肪酸と心血管予防をめぐる最新レビュー
魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸、特にEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は、心血管の健康に関わる成分として長年注目されてきました。抗炎症作用や細胞膜の機能調整、遺伝子発現への関与など、体内でさまざまな働きをすることが知られています。しかし「体に良さそうだ」という理屈と、実際の…
公開日: 2026年08月07日 01:27
減量を目指す成人の「食事パターン」は摂食障害リスクと関係する? アミノ酸摂取にも着目した横断研究
ダイエットや減量に取り組む中で、食べ方や食事内容がいつの間にか偏ってしまう、という経験を持つ人は少なくないかもしれません。食事の質やアミノ酸の摂取が、体の健康だけでなく心の健康、さらには摂食障害のリスクにも関わっている可能性が指摘されています。今回紹介する研究は、過体重や肥満のある成人を対象に、日々…
公開日: 2026年08月04日 23:34