研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ゲノム編集技術CRISPR/Cas9で進む作物改良の最前線
近年、農業の分野で「ゲノム編集」という言葉を耳にする機会が増えてきました。中でも注目されているのが「CRISPR/Cas9(クリスパー・キャスナイン)」と呼ばれる技術です。これはもともと生命科学の研究で広く使われてきたゲノム編集ツールですが、近年は作物の品種改良にも応用が進んでいます。今回紹介する論…
公開日: 2026年07月25日 13:27
アーユルヴェーダ的アプローチは脂質異常症に影響するか?少人数の症例集積研究が報告
健康診断で中性脂肪やLDL(いわゆる悪玉)コレステロールの数値が気になったことはないだろうか。血液中の中性脂肪やLDLコレステロールが高く、HDL(善玉)コレステロールが低い状態は「アテローム性脂質異常症」と呼ばれ、動脈硬化性の心血管疾患と関連が深いことが、これまでの研究で示されてきた分野である。今…
公開日: 2026年07月24日 08:26
オーファン作物『ヒエ』が秘める栄養と機能性の可能性、その研究を紹介
気候変動が進む中、干ばつや貧栄養の土地でも育つ雑穀類が、これからの食料システムを支える作物として改めて注目されています。その代表格の一つが「ヒエ」(バーンヤードミレット、Echinochloa属)です。世界的にはまだ十分に活用されていない「オーファン作物」でありながら、気候変動に強い農業を実現する潜…
公開日: 2026年07月24日 02:39
海の仕事と血圧の関係——インド沿岸漁業従事者を対象とした調査から
漁業は世界各地で食料や雇用を支える重要な産業ですが、船上での長時間労働や不規則な食生活、厳しい環境にさらされる働き方は、体にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。今回紹介する研究は、インド・タミルナードゥ州の沿岸漁業従事者を対象に、食生活や生活習慣が血圧にどう関わっているのかを調べたものです。漁…
公開日: 2026年07月23日 01:36
ライチ果樹園でミツバチはどこから花粉を集めているのか―DNAバーコーディングで探る採餌の時空間パターン
甘くみずみずしい果物として知られるライチ。その花が咲く時期、果樹園ではセイヨウミツバチ(Apis mellifera)が忙しく花粉や蜜を集めています。ミツバチはライチの受粉を助ける重要な存在ですが、実際にどの花からどれくらいの花粉を集めているのか、そしてそれが果樹園の場所や時期によってどう変わるのか…
公開日: 2026年07月23日 01:30
「栄養精神医学」とは何か——食事とメンタルヘルスの関係を扱う研究分野を紹介する論文
近年、「何を食べるか」が気分や心の健康にどう関わっているのかという話題をよく耳にするようになりました。こうしたテーマを扱う研究領域は「栄養精神医学(Nutritional Psychiatry)」と呼ばれ、食事の内容とうつ症状や不安といった精神的な状態との関連性を探る分野として注目されています。今回…
公開日: 2026年07月22日 03:28
発酵肉・発酵水産食品を見直す——伝統食品が『機能性食品』として再注目される理由
ハムやサラミ、塩辛や魚醤など、世界には肉や魚介類を発酵させてつくる伝統食品が数多く存在します。もともとは冷蔵技術のない時代に食品を長く保存するための知恵でしたが、近年は「発酵」がもたらす独特の風味や健康面での可能性が改めて注目され、世界的な食品市場でも存在感を増しているといいます。今回紹介する総説論…
公開日: 2026年07月21日 18:34
未熟ジャックフルーツ粉入りチャパティ、前糖尿病の人の食後血糖に関する研究
チャパティはインドや南アジアで日常的に食べられる全粒粉の薄焼きパンです。主食として食べられる機会が多いだけに、血糖値への影響が気になる人も多い食品といえます。今回紹介する研究では、まだ熟していない「未熟ジャックフルーツ」を粉にしてチャパティに混ぜ込み、前糖尿病(糖尿病の一歩手前とされる状態)の人を対…
公開日: 2026年07月20日 00:28
未利用の野菜「オオトゲウリ」に隠れた栄養価とは?46系統の比較から見えた育種のヒント
インドの食卓に古くから親しまれてきながら、栄養面での研究があまり進んでいなかった野菜がある。ウリ科の「オオトゲウリ(Trichosanthes dioica Roxb.)」だ。緑色の細長い実をつけるこの野菜は、実は栄養価が高い可能性を秘めていながら、これまで「未利用(underutilized)」な…
公開日: 2026年07月17日 01:35
都市化が腸内細菌に与える影響、南アジア10地域の調査からわかったこと
私たちの腸には無数の細菌が棲んでおり、これらは「腸内マイクロバイオーム」と呼ばれ、食事や生活習慣の変化に応じて変わることが知られています。近年、農村部から都市部への移住のような大きな生活の変化(都市化)が、腸内細菌にどのような影響を与えるのかが注目されていますが、こうした反応が地域や文化が異なっても…
公開日: 2026年07月17日 00:34
絶滅危惧種ナマズClarias magurの養殖、プロバイオティクス菌で成長や免疫に変化 研究報告
魚の養殖現場では、病気の予防や成長促進のために「プロバイオティクス」と呼ばれる有用微生物を飼料に添加する試みが広がっています。今回紹介するのは、インドに生息するナマズの一種「Clarias magur(クラリアス・マグール)」を対象に、特定の菌株を飼料に加えることでどのような変化が起きるかを調べた研…
公開日: 2026年07月12日 07:29
コメの鉄・亜鉛を高める『優良ドナー品種』とは? 有機・無機栽培で探る栄養強化イネ研究
世界の多くの地域で主食となっているコメですが、精米には鉄分や亜鉛といった微量栄養素があまり多く含まれていないことが知られています。鉄や亜鉛の不足は、コメを主食とする地域で栄養面の課題として指摘されており、品種改良によってコメ自体に含まれる鉄・亜鉛の量を高める『バイオフォーティフィケーション(生物学的…
公開日: 2026年07月12日 04:49