研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
熱帯果実の乳酸菌に抗酸化の可能性、ブラジルの研究チームが報告
乳酸菌(LAB)は、発酵食品づくりに古くから使われてきた微生物です。食品の保存性や風味に関わるだけでなく、近年では腸内細菌のバランスを整えたり、免疫の働きを支えたりする可能性があるとして注目されています。一方で、乳酸菌やその代謝物を「抗酸化」や「抗菌」の目的で食品に応用する研究は、特に熱帯果実から分…
公開日: 2026年08月27日 07:37
食品ロス原料を使ったクッキーの品質と保存性を検証した研究
食品を作る過程では、規格外品や加工の副産物など、まだ食べられるのに使われずに廃棄されてしまう「余剰原料」が発生します。こうした食品ロスを減らす取り組みは世界的な課題となっており、余剰原料を新しい食品として活用する『アップサイクル食品』への関心が高まっています。今回紹介する研究は、ジャーナル・オブ・カ…
公開日: 2026年08月27日 06:33
ブラジルの青少年の食事パターンとメンタルヘルスの関連を調査した大規模調査
思春期の食生活が心の健康と関係しているのではないかという指摘は各国で見られますが、全国規模の調査データを使い、実際に食べているものの組み合わせ(食事パターン)から検討した研究はまだ限られています。今回紹介する論文は、ブラジルの学校に通う13〜17歳の青少年を対象に、2015年と2019年に実施された…
公開日: 2026年08月27日 06:31
減塩と食の安全は両立できるか——塩蔵食品の微生物研究から見えてきたこと
ハム、チーズ、干物、漬物——塩を使った食品は世界中の食卓に欠かせません。塩には昔から食品を長持ちさせる力があることが知られていますが、近年は健康への配慮から「減塩」が求められる場面が増えています。しかし塩を減らすと、これまで塩によって抑えられていた微生物が活発になり、保存性や安全性に影響が出るのでは…
公開日: 2026年08月23日 18:31
465本の嚥下研究を分析してわかったこと──「食品のかたさ・とろみ」を扱う論文の現状とは
ものを飲み込む力、いわゆる「嚥下(えんげ)」は、加齢や病気によって弱まることがあり、食事の安全に直結する重要なテーマです。研究の現場では、液体のとろみや食品のかたさ(テクスチャー)を変えたときに嚥下がどう変化するかを調べる論文が数多く発表されてきました。今回紹介するのは、そうした研究そのものを一段上…
公開日: 2026年08月23日 06:29
「超加工食品」という視点で食の持続可能性を考える——概念モデル提案の研究紹介
スーパーやコンビニに並ぶ食品には、野菜や果物のようにほとんど手を加えられていないものもあれば、スナック菓子や清涼飲料水のように工場で複雑に加工されたものもあります。こうした「加工度の違い」は栄養面でよく話題になりますが、環境への負荷や地域の食文化との関わりについてはどうでしょうか。今回紹介する研究は…
公開日: 2026年08月22日 10:33
ポリフェノール豊富な食事・生活習慣介入とDNAメチル化変化の関連を探る:8週間の対照研究から
お茶やハーブ、ベリー類などに含まれるポリフェノールが、体の中で「遺伝子の使われ方」を調整するDNAメチル化というしくみに影響するかもしれない――そんな仮説を検証しようとした研究があります。DNAメチル化とは、DNAの配列そのものを変えずに遺伝子のスイッチを調整する仕組みで、加齢や生活習慣によって変化…
公開日: 2026年08月22日 09:28
球茎か子球茎か——ブラジル産タロイモの栄養と加工特性を比較した研究
タロイモ(Colocasia esculenta)は、炭水化物を豊富に含む根菜(イモ類)の一種で、ブラジルでも栽培されています。地下にできる大きな塊茎は「球茎(コーム)」、その周囲にできる小さな塊茎は「子球茎(コーメル)」と呼ばれますが、これまで市場では子球茎の方が高く評価される傾向にあり、球茎は相…
公開日: 2026年08月22日 05:31
小麦粉をオートミール粉に置き換えたズッキーニケーキ、栄養と食感はどう変わる?
ケーキやパンといった焼き菓子は、小麦粉と砂糖、油脂を主体とした嗜好性の高い食品というイメージがあります。しかし近年では、野菜を練り込んだり、食物繊維が豊富な素材を取り入れたりすることで、食べる楽しさを保ちながら栄養面の工夫を加えようとする動きが広がっています。今回紹介する研究は、ズッキーニを使ったケ…
公開日: 2026年08月22日 05:30
イチゴをもっと長持ちさせる? 精油とプロバイオティクスを組み合わせた「食べられるコーティング」研究を紹介
収穫後のイチゴなどの果物は傷みやすく、カビや腐敗によって多くが廃棄されてしまいます。この問題に対して近年注目されているのが、果物の表面に薄い膜を作って保護する「可食コーティング(食べられる被膜)」という技術です。今回紹介する論文は、この可食コーティングに植物由来の「エッセンシャルオイル(精油)」と「…
公開日: 2026年08月20日 01:31
ササゲの優良系統をどう選ぶ? 栄養・消化後の性質・ケーキ試作までを統合評価した研究
ササゲ(cowpea)は、タンパク質や食物繊維を豊富に含む豆類の一種で、育種や新しい食品原料としての活用が期待されている作物です。しかし、優良な系統を選ぶ際には、タンパク質量やポリフェノール量など個別の特性だけで判断されることが多く、栄養面と機能面を総合的に評価する視点は十分ではなかったといいます。…
公開日: 2026年08月14日 06:34
食品保存料は使われたあと、環境中でどうなるのか——排水や土壌への影響を整理したレビュー
ソルビン酸や亜硝酸塩、EDTA、合成の酸化防止剤——これらはいずれも食品の腐敗を防いだり、色や風味を保ったりするために広く使われている食品保存料です。私たちは日々の食事を通じてこうした添加物の「食品としての安全性」を気にしますが、では使われた保存料が排水や生ごみとして環境中に出たあと、どこへ行き、ど…
公開日: 2026年08月09日 21:30