最新記事一覧

データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。

100gより「5g」で読む——だし素材4品の数字の正体 特集

100gより「5g」で読む——だし素材4品の数字の正体

「成分表でいちばん数字が強いのは?」と問われれば、答えはシンプルだ。かつお節のたんぱく質は可食部100gあたり77.1g、エネルギーは332kcal。だし素材の中でも際立った数字が並ぶ。だがここに、成分表の読み方でよくある落とし穴がある。かつお節は1パック約5g。100gを一度に使う場面はまずない。…

2026年06月27日 04:33

干す知恵と戻す知恵は一対——精進膳が教える乾物の力 特集

干す知恵と戻す知恵は一対——精進膳が教える乾物の力

精進料理の膳に並ぶ干ししいたけ、昆布(乾燥)、ひじき、切り干し大根、干しぜんまい。五品に共通するのは「干す」という一工程だ。水分を抜くことで、栄養もうま味も同じ重さあたりにぐっと凝縮される。だが面白いのは、その凝縮が「いいもの」だけにとどまらないことだ。だからこそこの膳は、単なる健康食ではなく「干し…

2026年06月26日 01:47

牛乳の約6倍、チーズで見直すカルシウムの密度 特集

牛乳の約6倍、チーズで見直すカルシウムの密度

牛乳のカルシウムは100gあたり110mg。対してプロセスチーズは同じ100gあたり630mg——約6倍の開きがある。「カルシウムは牛乳で」という発想は間違いではないが、同じ乳製品でも密度という軸で並べ直すと、ここまで差が出る。表を見るまでは気づきにくい事実だ。

2026年06月24日 17:16

くるみだけが持つn-3系、種実6品の脂を読む 特集

くるみだけが持つn-3系、種実6品の脂を読む

種実やナッツを「良質な脂の食品」として日々の食卓に取り入れている人は多い。脂の大半が不飽和脂肪酸で、飽和脂肪酸中心の動物性脂とは構造が違うのは確かだ。ただ「不飽和だから安心」で止まると、見落とすものがある。代表的な6品の脂肪酸の内訳を成分表で並べると、5品がn-6系のリノール酸に大きく偏り、n-3系…

2026年06月24日 16:34

豆ならどれも同じ、は損をする——繊維量10倍差の選び方 特集

豆ならどれも同じ、は損をする——繊維量10倍差の選び方

豆や豆製品は「たんぱく質が摂れる植物性食品」として広く親しまれている。確かにその通りだ。しかし、同じ大豆を原料としながら、食物繊維の量は食品によって大きく変わるという事実は、意外と見落とされがちである。そのまま食べられる状態どうしで比べてみよう。糸引き納豆の食物繊維は100gあたり9.5g、一方で絹…

2026年06月24日 16:05

地味食材の底力、郷土食は食物繊維の宝庫 特集

地味食材の底力、郷土食は食物繊維の宝庫

「地味でカロリーが低いだけ」——そんなイメージを一つの数値が覆す。こんにゃく精粉の水溶性食物繊維は可食部100gあたり73.3g。食物繊維総量79.9gのほぼすべてが水溶性という驚くべき構成だ。精粉はこんにゃくいもを粉状にしたもので、板こんにゃくやしらたきの原料となる。一方、京都の伝統野菜である堀川…

2026年06月22日 16:54

脂がある食材ほどビタミンDが届く、旬の6品で骨を守る選び方 特集

脂がある食材ほどビタミンDが届く、旬の6品で骨を守る選び方

うなぎはカロリーが高い——そう思って遠ざけている人がいるとしたら、もったいない話かもしれない。うなぎ(養殖・生)の可食部100gあたりのビタミンDは18µg。脂質は19.3gある。この二つの数字が、今回の記事の背骨になる。

2026年06月22日 01:37

廃棄率が変える魚介の選び方——1尾・1ぱいで得る栄養 特集

廃棄率が変える魚介の選び方——1尾・1ぱいで得る栄養

スーパーの鮮魚コーナーに並ぶ栄養表示は、すべて「可食部100gあたり」の数字だ。ところがまあじ(皮つき・生)を1尾買えば、廃棄率は55%——頭・骨・内臓を取り除いた後に実際に食べられる部分は約72gしかない。あさり(生)は殻付きで廃棄率70%、10個(殻つき80g)の可食部はわずか24g程度だ。「数…

2026年06月22日 01:07

たんぱく質は僅差、でも「脇役」で選ぶスポーツ後の回復食 特集

たんぱく質は僅差、でも「脇役」で選ぶスポーツ後の回復食

運動後の食事で「たんぱく質を補おう」と考えるとき、よく並ぶのがささみ・豚もも・鮭・卵・納豆といった顔ぶれだ。成分表の数字(可食部100gあたり)を並べると、きはだ24.3g、ささみ23.9g、べにざけ22.5g、豚もも21.9g——確かに「どれも似たようなもの」と感じる。だが、たんぱく質を体で使い切…

2026年06月21日 23:08

腸活で見落とされがちな数字、発酵食品6品の食物繊維を読む 特集

腸活で見落とされがちな数字、発酵食品6品の食物繊維を読む

発酵食品6品の食物繊維量を日本食品標準成分表(八訂)で並べると、最大10g超から推定ゼロまで開きます。菌を摂ることには意味があります。ただ、腸内の菌を育てるには「菌の餌」となる食物繊維が欠かせない——食物繊維は腸内細菌が発酵・分解できる基質であり、菌が活動するエネルギー源となる——その量が、発酵食品…

2026年06月21日 22:11

発酵食品、塩分は「ゼロ」から「14.5g」まで開く 特集

発酵食品、塩分は「ゼロ」から「14.5g」まで開く

食品成分表の数字を並べると、同じ「発酵食品」というカテゴリの中に、塩分含有量に大きな開きがある。米みそ(淡色辛みそ)の食塩相当量は100gあたり12.4g、こいくちしょうゆは14.5g。一方、糸引き納豆は0g。この幅を把握しておくことが、一日の塩分管理につながる。

2026年06月21日 22:11

牡蠣だけじゃない、亜鉛を実量で比べると見えてくるもの 特集

牡蠣だけじゃない、亜鉛を実量で比べると見えてくるもの

可食部100gあたりの亜鉛含有量を見ると、かき(養殖・生)は14mgという数字を持ちます。日本人の食事摂取基準で示す女性(30〜49歳)の推奨量8mg/日と比べると175%に相当し、「牡蠣は亜鉛が豊富な食材として知られる」という評判がデータでも裏づけられます。ところが、食卓に乗るむき身1個は約15g…

2026年06月21日 18:55

100gの数字に騙されない、食物繊維を実量で選ぶ6品 特集

100gの数字に騙されない、食物繊維を実量で選ぶ6品

外食や中食が続くと、どうしても野菜や豆類が少なくなりがちだ。そんなとき、家で手軽に補いたいのが食物繊維だ。日本人の食事摂取基準では成人女性の目標量は1日18g以上(75歳以上は17g以上)としている。成人男性は18〜29歳で20g以上、30〜64歳で22g以上が目安だ。いずれの年代・性別でも、実際の…

2026年06月21日 00:39

ひじきを使いこなせれば、食物繊維生活は変わる 特集

ひじきを使いこなせれば、食物繊維生活は変わる

よく噛んで食べると満腹感が続き、カロリーは抑えられる——その両方を支えるのが食物繊維です。食物繊維は腸内細菌による発酵でエネルギーを産生する成分で、かさを保ちながら消化に時間がかかるため、少ない量でも満足感を得やすい特性があります。今回は「低カロリーで食物繊維が多い」という条件で6食材を選びました。…

2026年06月21日 00:39

100gの数字に騙されない、缶詰・チーズ・納豆・粉乳のたんぱく質選び 特集

100gの数字に騙されない、缶詰・チーズ・納豆・粉乳のたんぱく質選び

「手軽にたんぱく質を増やしたい」と思って棚を見渡すと、チーズ・納豆・缶詰と選択肢は多い。ところが、成分表の100gあたり数値と「実際に口に入る量」の間には、思いのほか大きな落差がある。スライスチーズ1枚は約18g、納豆1パックは約40g——その量に換算した途端、数字はどこまで縮むのか。5品を並べ直す…

2026年06月18日 11:05

鍋の食材、たんぱく質の数字だけでは見えない差 特集

鍋の食材、たんぱく質の数字だけでは見えない差

鍋の食材を選ぶとき、たんぱく質の量だけを基準にすると見えにくいものがある。同じ「たんぱく源」でも、エネルギーや脂質、そして食物繊維やビタミンKといった付随する栄養素は食材ごとに大きく違うからだ。納豆・卵・絹ごし豆腐・大豆もやし——一人暮らしの鍋で多投しがちなこの4品を、たんぱく質量の順位だけでなく「…

2026年06月18日 11:05

大豆食品のたんぱく質を一食量で比べ直す 特集

大豆食品のたんぱく質を一食量で比べ直す

作り置きのおかずを考えるとき、「たんぱく質が多い食材を使おう」と食品成分表を開くと、必ず上位に顔を出す食材がある。凍り豆腐(乾)だ。可食部100gあたりたんぱく質50.5g——女性30〜49歳の1日推奨量50gを101%まかなう数字は、豆類の中でも際立って高い(推奨量は年齢・性別・身体活動量により異…

2026年06月18日 11:05

ほうれん草より多い?葉酸の序列、データで見直す 特集

ほうれん草より多い?葉酸の序列、データで見直す

葉酸を意識するとき、ほうれん草を思い浮かべる人は少なくないはずだ。緑の葉野菜の代名詞として食卓に根づいているからこそ、そのイメージは強い。だがほうれん草(生)100gあたりの葉酸は210µg、日本人の食事摂取基準の推奨量(女性30〜49歳で1日240µg)に対して88%どまりだ。妊娠を考える女性や、…

2026年06月16日 01:26

減塩みそ大さじ1杯の食塩相当量は約1.9g――通常みそとの差は0.3g 特集

減塩みそ大さじ1杯の食塩相当量は約1.9g――通常みそとの差は0.3g

減塩みそ大さじ1杯(約18g)に含まれる食塩相当量は約1.9g。通常の米みそ(淡色辛みそ)の約2.2gと比べると、その差は約0.3gです。100gあたりの数値では差が大きく映りますが、実際に料理で使う量に換算すると、その差は一気に縮まります。

2026年06月15日 18:11

皮を剥ぐだけで、鶏むねの脂質は約3分の1になる 特集

皮を剥ぐだけで、鶏むねの脂質は約3分の1になる

鶏肉の脂質を抑えたいとき、部位選びと同じくらい効いてくる要素がある。皮の有無だ。食品成分表の数値を並べると、部位を変えるよりも皮を一枚外すほうが脂質を大きく減らせるケースがあることが、数字として浮かび上がる。

2026年06月15日 10:36