研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
チコリ由来イヌリンを食品に使うと品質はどう変わるか――既存研究を整理したレビュー
著者らは、チコリの根から得られるイヌリン、市販のイヌリン、そしてイヌリンを含むチコリ抽出物が、さまざまな食品の品質にどのような影響を与えるかを、既存の研究をもとに整理しました。
公開日: 2026年09月17日 13:51
押出加工でインスタント化する黄色ワキシーコーン粉 ― 湯を注いだときのダマと分離を抑える構造変化
ワキシーコーン(もちとうもろこし)は中国原産の作物で、枝分かれの多いデンプン(アミロペクチン)や食物繊維、ビタミン、ミネラルを含み、もちもちとした食感で幅広い年代に好まれています。しかし研究チームによれば、その加工品は冷凍の穂や真空パックの粒に偏っており、深い加工による高付加価値の商品が少ないことが…
公開日: 2026年09月17日 13:47
体重は減っても栄養は足りているか — GLP-1治療時代の「隠れた栄養不良」を検討したナラティブレビュー
GLP-1受容体作動薬や、GIP/GLP-1の両方に作用する薬は、肥満や2型糖尿病の治療を大きく変えてきました。論文によれば、セマグルチドやチルゼパチドの臨床試験では、開始時の体重の15〜20%近い減量に加え、血糖コントロール、血圧、脂質、心血管リスクの指標の改善が報告されています。著者らは、これら…
公開日: 2026年09月17日 13:42
ハダカムギ粉を物理的に加工して小麦粉に混ぜると、麺はどう変わるか
ハダカムギ(highland barley、青稞)は、β-グルカンや食物繊維を多く含む穀物として、中国をはじめアジア各地で食べられてきました。研究チームは、こうした雑穀を主食に取り入れる関心が高まる一方で、ハダカムギ粉にはグルテンとなるタンパク質が少なく食物繊維が多いため、麺やパンのような加工食品に…
公開日: 2026年09月17日 13:37
稲の一期作を飼料に、二期作を米に――「飼料・穀物兼用生産体系」に適した品種を探る
イネには、一度目の収穫のあとに刈り株に残った芽が伸びて、もう一度実らせる「再生二期作(再生稲)」という栽培法があります。中国・四川盆地では気候の温暖化にともなって再生稲を育てられる期間が延び、栽培に適した地域が北や西へ広がってきたと、これまでの研究で報告されています。田んぼを増やさずに年二回の収穫が…
公開日: 2026年09月17日 13:33
がん治療の補助としてのケトン食——期待される効果と代謝面のリスクを乳がんを例に整理した総説
著者らは、近年がん領域で関心が高まっている「ケトン食」について、現時点でどこまでのことが科学的に言えるのかを、既存の研究をたどりながら整理しました。ケトン食とは、炭水化物の摂取を大きく制限し、そのぶん脂質を多くとる食事法です。体はエネルギー源を糖から「ケトン体」と呼ばれる物質へ切り替え、絶食に近い代…
公開日: 2026年09月17日 13:29
お茶でニンニクのにおいをやわらげる――香り成分の変化を調べた研究
ニンニクは料理に深みを与える食材として広く使われていますが、その強い刺激的なにおいは扱いにくさの原因にもなります。研究チームによれば、このにおいは、ニンニクの組織が壊れたときに酵素のはたらきで生じるアリシンや、そこから変化してできる硫黄を含む揮発性の成分(空気中に飛び散りやすい成分)に主に由来します…
公開日: 2026年09月15日 22:29
ザクロの搾りかす由来成分とプロバイオティクスを一緒に包んだマイクロカプセル——胃酸に耐えて腸へ届ける工夫
プロバイオティクスは、十分な量を摂ったときに腸内で定着し、腸内細菌のバランスを整えて健康に寄与するとされる生きた微生物です。ただし論文によれば、腸に届く生菌数は1グラムあたり10の6乗〜10の7乗個以上が必要とされる一方で、菌は高温、低いpH、酸素、胃酸、胆汁酸塩、消化酵素といった過酷な環境にさらさ…
公開日: 2026年09月15日 20:29
キヌア全粒粉の乾熱処理がパンの生地特性と血糖応答に与える影響を調べた研究
キヌアは南米原産の疑似穀物で、塩害や乾燥に強く世界各地で栽培が広がっています。研究チームによれば、キヌアはタンパク質を14〜18%含み、必須アミノ酸のバランスがよく、食物繊維やミネラル、ポリフェノールなどの成分も豊富で、グルテンを含まず血糖値の上がりやすさを示す指標(グリセミック指数)が低いという特…
公開日: 2026年09月14日 22:32
コメと水田土壌に含まれる鉛・カドミウムを測る新しい吸着材 ― 計算化学で候補を絞り込む試み
鉛とカドミウムは、環境中で分解されず、食物連鎖を通じて生物の体内に蓄積していく性質を持つ有害な金属です。論文によれば、これらは工業活動や鉱山開発、リン酸系肥料の使用、排水、大気からの降下などを通じて環境に入り込み、とりわけ農業地域にたまりやすいとされています。
公開日: 2026年09月14日 22:28
枯草菌DES-59によるシガー用たばこ粉末の発酵と、加熱式たばこの香り・味わいの変化
加熱式たばこ(heat-not-burn、HnB)は、900℃を超える高温で燃やす従来の紙巻きたばこと違い、300〜350℃程度の比較的低い温度で加熱し、ニコチンや香りの成分をエアロゾル(細かい霧状の粒子)として放出する製品です。論文の導入では、この低い加熱温度のためにたばこ成分の熱分解が抑えられ、…
公開日: 2026年09月14日 22:19
ローゼル(ハイビスカス・サブダリファ)のガク由来ムシラージとカルボキシメチルセルロースから作る生分解性フィルム
プラスチック包装は製品を守るうえで欠かせませんが、合成樹脂は微生物に分解されず、廃棄物や環境汚染の一因になっています。そこで、植物などの再生可能な資源から得られる天然高分子を使い、微生物によって分解される「生分解性フィルム」をつくる試みが各国で進められています。
公開日: 2026年09月14日 22:14