研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
大学生の塩分知識と食行動の関係を調べた米国の調査研究
塩分の摂りすぎが体に良くないことは広く知られていますが、「知っていること」と「実際に減塩を意識した行動をとること」は必ずしも同じではありません。今回紹介するのは、米国カリフォルニア州南部の大学生を対象に、ナトリウム(塩分)に関する知識の種類と、日々の食行動との関連を調べた研究です。大学という場は、若…
公開日: 2026年09月08日 20:25
入院中の高齢者を対象にした研究:血中ビタミンD濃度と認知機能検査の結果に関連はあるか
血液中のビタミンD濃度が低い高齢者は認知症になりやすいのではないか——この仮説はこれまでも多くの研究で調べられてきましたが、対象の多くは比較的元気に自宅で暮らす60〜70代でした。しかし実際に認知症のリスクが高いのは、複数の病気を抱え、入院を繰り返すような、より虚弱な高齢者層です。今回ポーランド中部…
公開日: 2026年09月07日 06:42
乾燥に弱る桑の葉、セレンの葉面散布で機能性成分と光合成の低下を一部緩和という報告
桑の葉(Morus alba L.)はポリフェノールやフラボノイド、多糖、そして糖の代謝に関わる成分として知られる1‑デオキシノジリマイシン(1‑DNJ)などを含み、機能性食品の素材として注目されてきました。一方で桑は養蚕用の葉としても重要で、中国では2016年時点で約79万ヘクタールもの桑畑がある…
公開日: 2026年09月06日 04:54
高血圧は生活習慣で防げるのか——行動リスク因子と対策を整理した研究
高血圧は世界で最も患者数の多い非感染性疾患のひとつであり、心臓病や脳卒中など循環器系の病気を引き起こす主要な要因とされています。食事や運動、飲酒や喫煙といった生活習慣が血圧に影響することは以前から知られていますが、実際に生活を変え続けられている人は多くありません。今回紹介する研究は、こうした生活習慣…
公開日: 2026年09月05日 20:31
ビタミンDと病気の予防効果、なぜランダム化比較試験ではうまく検証できないのか——観察研究から因果関係を考える
ビタミンDについては、骨だけでなくがんや心臓病、感染症など100を超える健康アウトカムとの関連が報告されており、骨以外の働きへの関心が高まっています。しかし薬の効果を調べる標準的な方法であるランダム化比較試験(RCT)を、そのまま栄養素の効果検証に当てはめてよいのかという点には、以前から議論がありま…
公開日: 2026年09月05日 20:25
スイス・ティチーノ州の住民調査から見えた、塩分とカリウムの摂取バランス
高血圧や心血管疾患のリスクを語るとき、塩分(ナトリウム)の摂りすぎがよく話題になりますが、実はナトリウムと並んでカリウムの摂取量も重要な指標とされています。尿の中に排出されるナトリウムとカリウムの比率(ナトリウム/カリウム比)は、日々の食事内容を映し出す鏡であると同時に、心血管系のリスクとも関連づけ…
公開日: 2026年09月04日 06:31
外来診療の3分間で塩分摂取量を推定する「簡易質問票」の試み
高血圧や心血管疾患のリスクを高める要因として、食事からの過剰なナトリウム(塩分)摂取が知られています。世界では年間およそ500万人の死亡がこれに関連すると考えられていますが、実際の診療現場では患者が普段どれくらいの塩分を摂っているかを手軽に把握する方法がほとんどありませんでした。今回、アメリカン・ジ…
公開日: 2026年09月03日 07:30
血中ホモシステイン値の高さと『TyG指数』の関係を約3万人のデータで検証した研究
健康診断で測定される中性脂肪と空腹時血糖から計算される「TyG指数」は、インスリン抵抗性(体が血糖を下げるホルモンの働きに反応しにくくなる状態)を簡易に推し量る指標として広く使われています。一方、アミノ酸の一種であるホモシステインの血中濃度が高い状態(高ホモシステイン血症)は、血管内皮の働きの低下や…
公開日: 2026年09月03日 04:50
セレンの葉面散布でコムギのカドミウム吸収は減らせるか、鉢植え実験からの報告
土壌にわずかに含まれるカドミウム(Cd)は、コムギなどの作物に吸収されて食品中に残留することがあり、農地の汚染対策は世界的な関心事です。今回紹介する研究は、セレン(Se)をナノ粒子の形にして葉に散布することで、冬コムギのカドミウム蓄積を抑えつつ、逆に有用とされるセレンを穀粒に取り込ませられるかを調べ…
公開日: 2026年09月02日 07:36
肥満と3つの遺伝子多型、食事の傾向は男女で違うのか——ロシアの単施設研究から
同じ「肥満」でも、体に起きているリスクや、その背景にある食習慣は一人ひとり違います。近年注目されているのが、生まれ持った遺伝的な体質(多型)が、実際にどんな食事を選びやすいかや、代謝リスクにどう関わるかという視点です。ロシアの研究チームが、肥満のある成人348人を対象に、3つの遺伝子多型と日常の栄養…
公開日: 2026年09月02日 04:51
牛乳やヨーグルトにビタミンDを加える研究、どこまで効果があるのか
ビタミンD不足は世界的に見られる健康課題とされています。日光を浴びる機会が減ったことや、ビタミンDを豊富に含む食品が食生活に少ないことなどが背景にあると考えられており、対策の一つとして食品にビタミンDを添加する『強化』という手法が注目されてきました。今回紹介する総説論文は、牛乳・ヨーグルト・チーズと…
公開日: 2026年08月31日 17:01
重症急性栄養不良から回復した子どものビタミンD状態を調査 ザンビア・ジンバブエでの横断研究
栄養不足が深刻な状態、いわゆる重症急性栄養不良(SAM)から回復しつつある子どもたちは、感染症への抵抗力が弱まったり、発達に影響が出たりすることが知られています。その背景にビタミンDの不足が関わっているのかどうかは、これまではっきりしていませんでした。プロス・ワンに掲載予定の今回の研究は、アフリカ南…
公開日: 2026年08月31日 14:36