研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腎移植を受けた患者が減量手術を受けたら何が起きたか——ある症例からみえた栄養管理の課題
肥満は腎移植を受けた患者にとって、移植腎の機能低下や生活の質の低下につながりうる要因として知られています。そのため、体重を大きく減らす手段としてスリーブ胃切除術(胃の一部を切除して小さくする減量外科手術)が選択されることがあります。ただし、腎移植患者は免疫抑制薬の服用や腎機能への配慮など、通常の減量…
公開日: 2026年09月10日 08:50
料理教室 対 栄養カウンセリング、2型糖尿病の血糖管理に効果の差はあるか
2型糖尿病の治療では、薬物療法とあわせて食生活の見直しが重要な役割を果たすとされています。食事指導の方法としては、管理栄養士による個別の医療栄養療法(MNT)が広く行われてきましたが、近年は実際に調理を体験しながら学ぶ「料理医学(カリナリーメディスン、CM)」という手法も注目されています。今回紹介す…
公開日: 2026年09月10日 08:44
小学生の食事パターンは何によって決まるのか——ポーランドの大規模調査から
子どもの食習慣は、好き嫌いや家庭の食卓の様子だけでなく、体格や日々の活動量、栄養についての知識といった複数の要因が絡み合って形づくられていると考えられています。では実際に、どんな要因がどの食べ方の傾向と結びついているのでしょうか。ポーランドで10〜12歳の児童7,763人(男児49.2%、女児50.…
公開日: 2026年09月10日 08:28
ペルー・アマゾンの2型糖尿病患者に、食事・運動・見守りを組み合わせた3か月プログラムを実施した研究
2型糖尿病は世界中で患者数が増え続けている慢性疾患で、血糖コントロールがうまくいかないと血管の合併症につながることが知られています。薬物治療に加えて食事や運動といった生活習慣の改善が重要とされていますが、実際の診療現場でどこまで効果を上げられるかは、地域や文化によって事情が異なります。今回紹介する研…
公開日: 2026年09月09日 06:27
タンパク質サプリの種類は体内の『糖化』にどう影響するか——シンガポールの高齢者を対象にした研究
加齢とともに筋肉量を保つために、プロテインパウダーなどのタンパク質サプリメントを取り入れる高齢者は少なくありません。一方で、体内でタンパク質と糖が結びついてできる「終末糖化産物(AGEs)」という物質は、加齢に伴う体の変化との関連が指摘されており、食事内容によって量が左右されることが知られています。…
公開日: 2026年09月08日 19:53
多菌種プロビオティクスヨーグルト、高脂肪食ラットで肝臓と代謝の指標が改善したと報告
脂肪肝、特に食べ過ぎや運動不足を背景に起こる「代謝異常関連脂肪性肝疾患(MASLD)」は世界で最も多い慢性肝疾患とされています。肝臓に脂肪がたまり、インスリンの効きが悪くなり、炎症が続くことで、対処が遅れると脂肪肝炎や線維化、さらには肝硬変にまで進むことがあると考えられています。近年、腸内環境を整え…
公開日: 2026年09月08日 07:34
都市部の低所得地域で暮らす子どもたち――栄養の『知識』は生活習慣を通じて生活の質に届く
栄養について正しい知識を持っていれば、それだけで健康的な生活につながる――そう考えたくなりますが、実際にはそう単純ではないようです。マレーシアの首都クアラルンプールにある都市部の低所得者向け集合住宅(フラット)で暮らす子どもたちを対象に、栄養に関する知識・態度・実践(KAP)と、健康関連QOL(生活…
公開日: 2026年09月08日 03:33
腸内細菌のちからで肝臓の脂肪を減らせるか? プロバイオティクス2種の組み合わせを細胞とマウスで検証した研究
お腹の脂肪だけでなく、肝臓に脂肪がたまる「肝脂肪症」は、近年「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、以前は非アルコール性脂肪性肝疾患と呼ばれていた)」の初期段階として注目されています。自覚症状がないまま進行し、放置すると肝炎や線維化、さらには肝硬変へとつながるおそれがあるとされ、早い段階で脂肪の…
公開日: 2026年09月07日 07:31
電子レンジ式焙煎でフェヌグリーク種子はどう変わるのか——色と機能性、抗酸化力への影響を調べた研究
カレー粉や香辛料として使われるフェヌグリーク(Trigonella foenum-graecum L.)の種子は、独特の苦味と香りを持ち、伝統的に炒って使われることが多い食材です。今回インドの研究チームが、この種子を電子レンジで焙煎した際に、色合いや水・油を吸う性質、そして抗酸化にかかわる成分がどの…
公開日: 2026年09月05日 05:25
ビタミンDが低いと脂肪肝は増えるのか——3万5千人の健診データで探る
健康診断で測る項目の一つにビタミンD(血中の25-ヒドロキシビタミンD、25(OH)Dという物質)があります。骨の健康に関わることで知られていますが、近年はエネルギー代謝や免疫、炎症にも関与すると考えられるようになってきました。今回紹介する研究は、このビタミンDの血中濃度と、肝臓に脂肪がたまる「代謝…
公開日: 2026年09月05日 01:33
所得の違いは家庭にある果物・野菜の『形態』にどう表れるのか——4つの研究データから見えたもの
果物や野菜を積極的にとることは健康的な食生活の基本とされていますが、家庭にどのような果物・野菜が置かれているかは、所得によって差があるのではないかという見方があります。ただし、果物・野菜には生鮮だけでなく、冷凍、缶詰、乾燥といった複数の形態があり、これらを一括りに『家にあるかどうか』だけで捉えると、…
公開日: 2026年09月04日 01:26
市場経済化が進む農村で見られた慢性炎症の違い ラオス北部の調査から
経済発展とともに、これまで自給的な農業や採集に頼ってきた農村地域にも市場で売られる食品が入り込み、食生活が大きく変わりつつあります。こうした食の変化は、生活習慣病のリスクに関わる『慢性炎症』を高める可能性があると指摘されています。今回紹介する研究は、ラオス人民民主共和国北部の3つの村を対象に、市場と…
公開日: 2026年09月03日 10:23