研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
リンゴへのセレン葉面散布、回数の違いで果実品質はどう変わる? 「魯麗」リンゴを用いた研究
果物の栄養価や味を高めるための工夫として、育成中の作物に微量元素を「葉面散布」する方法が研究されています。今回紹介するのは、必須微量元素のひとつであるセレン(Se)を、中国で栽培される「魯麗(ルーリー)」というリンゴ品種の葉に散布し、その回数を変えることで果実の品質がどのように変化するかを調べた研究…
公開日: 2026年07月16日 06:36
米国のキューバ禁輸措置、農業と食料事情にどんな影響を与えてきたのか
キューバは長らく米国による経済的な措置の対象となってきました。ニュースなどで「禁輸措置」という言葉を耳にしたことがある人は多いと思いますが、それが実際にキューバの人々の食卓や農業にどのような影響を及ぼしてきたのかを具体的に知る機会は少ないのではないでしょうか。今回紹介する論文は、こうした米国の対キュ…
公開日: 2026年07月16日 06:34
肉食の意味を科学と文化の両面から読み解く——韓国の食文化を手がかりに
肉は私たちの食卓に古くから欠かせない存在です。栄養源としてだけでなく、お祝いの席や特別な行事の料理としても登場し、時に「誰かをもてなす」「地位を示す」といった社会的な意味を帯びてきました。今回紹介するのは、こうした肉食の多面的な意味を、栄養学・食肉科学・人類学・食文化といった複数の学問分野の視点から…
公開日: 2026年07月16日 06:33
紅茶づくりの技でチャンチンの葉が変わる? マウス実験で腸炎への影響を調べた研究
チャンチン(Toona sinensis)は、若葉が食材や伝統的な薬用食品として使われてきた植物で、ポリフェノールやフラボノイドを豊富に含むことが知られています。近年、これらの成分には炎症を抑える可能性があるとされていますが、乾燥や発酵といった「加工方法」の違いが、その機能性にどう影響するのかは、こ…
公開日: 2026年07月16日 06:29
留学生の「食の多様性」は必ずしも健康的とは限らない?ハンガリーの調査から
海外に留学すると、食生活も大きく変わります。見慣れない食材や外食、寮の食堂、スーパーの品揃えなど、新しい「食の環境」に身を置くことになるからです。こうした変化は、留学生が何をどれだけ食べるかに影響すると考えられています。栄養学の分野では、食事に多様な食品が含まれているかどうかを示す「食品多様性」がし…
公開日: 2026年07月16日 05:37
無塩漬剤ダチョウ肉サラミの熟成研究:脂肪量・塩分・スターター菌が品質を左右する
ダチョウ肉は牛肉に近い赤身の味わいを持ちながら脂肪が少ないとされ、近年は新しい食肉資源として注目されています。今回紹介するのは、そんなダチョウ肉を使ったイタリア風の熟成サラミについて、原料の配合や熟成期間が品質にどう影響するかを詳しく調べた研究です。特にこの研究では、亜硝酸塩・硝酸塩を使わない「クリ…
公開日: 2026年07月16日 05:36
宅配ミールキットに含まれるミネラルと有害元素は? ポーランドの調査から見えたもの
忙しい毎日の中で、栄養バランスの取れた食事を手軽にとりたいというニーズから、あらかじめ献立が組まれた「ミールキット宅配食」を利用する人が増えています。特定の食事療法(例えば橋本病向けの食事や、血圧管理で知られるDASH食、糖質を控えた低炭水化物食など)に対応したサービスも多く、健康志向の消費者に選ば…
公開日: 2026年07月16日 05:34
スマホ写真とAIで羊肉スライスの「本物・加工・再構成」を見分ける試み
スーパーや飲食店で売られている羊肉のスライス肉。実は、そのすべてが「そのままの肉」とは限りません。加工処理を施した肉や、複数の肉片を結着させて成形した「再構成肉」が、本物の羊肉スライスと似た見た目で流通しているケースがあり、消費者にはなかなか見分けがつきません。こうした不正な混入や表示の問題は、食の…
公開日: 2026年07月16日 05:33
学校給食は「ケア」の場所? フェミニズムの視点で読み解く学校給食の裏側
学校給食というと、栄養バランスの取れた食事を子どもたちに提供する仕組み、というイメージを持つ人が多いかもしれません。実際、学校給食は子どもの食に関する病気の予防や、家庭の食料不安への対応、さらには食と農の環境負荷といった課題に応えるものとして期待を寄せられてきました。その一方で、多くの国で学校給食は…
公開日: 2026年07月16日 05:30
ホウレンソウの根の育ちを助ける『バイオスティミュラント』、効果は品種しだい? 温室実験からの報告
野菜の栽培では、土や培地に施す肥料だけでなく、植物の生育を助ける「バイオスティミュラント」と呼ばれる資材が近年注目されています。海藻由来の抽出物やフミン酸をベースにした製品は、根の働きや養分の吸収を高める目的で商業的に広く使われていますが、実際にどの程度、どんな作物に効果があるのかは、作物や品種ごと…
公開日: 2026年07月14日 19:28
伝統的な中国食の摂取と心血管疾患・死亡リスクの関連は? CHNS縦断研究から
「伝統的な食事は体によい」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。実際に、地中海食など特定の地域の伝統的な食事パターンと生活習慣病との関連を調べる研究は世界各地で行われてきました。今回紹介するのは、中国の伝統的な食事パターン(Traditional Chinese Diet、TCD)に注目…
公開日: 2026年07月13日 17:33
『隠れた飢餓』にどう挑むか——植物育種とゲノム編集を統合する研究を紹介
世界にはお腹を満たすことはできていても、ビタミンや鉄・亜鉛といった微量栄養素が不足している人が多くいると言われています。この状態は「隠れた飢餓」と呼ばれ、コメ・コムギ・トウモロコシ・ソルガム・雑穀といった主食となる穀物が、こうした微量栄養素をあまり多く含んでいないことが一因とされています。今回紹介す…
公開日: 2026年07月13日 17:29