研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
熟成年数の異なる正山小種紅茶に現れる「乾燥リュウガン様」香りの正体を探る
中国・福建省の伝統的な紅茶である正山小種(ラプサンスーチョン)は、松の煙でいぶした独特の香りで知られています。この茶を自然の状態で長く貯蔵すると、香りの印象が少しずつ変わっていき、干したリュウガン(ドライロンガン)を思わせる甘く濃厚な香りが立ち上がってくることが経験的に語られてきました。
公開日: 2026年09月21日 07:51
エゾウコギ抽出液がハタケシメジ菌糸の増え方に与える一時的な影響を調べた研究
食用きのこの一種であるハタケシメジ(Lyophyllum decastes)は、東アジアの食品市場で関心が高まっているきのこです。従来の栽培では、実際にきのこの傘や柄(子実体)ができるまで育てる方法が主流ですが、時間がかかり、培地の組成や環境条件にも左右されます。そこで注目されているのが「液体培養(…
公開日: 2026年09月19日 22:29
ブラジルナッツから高タンパク質の「タンパク質分離物」をつくる——組成と機能性を調べた研究
植物由来のタンパク質は、増え続ける食料需要に応えながら、より持続可能な食料生産を支える選択肢として注目されています。著者らは、そうした素材の供給源としてアマゾンの生物多様性、なかでもブラジルナッツの木(Bertholletia excelsa)に着目しました。この木は地域経済で重要な役割を担い、その…
公開日: 2026年09月19日 22:26
乾燥方法の違いがショウガ粉末の成分に与える影響を調べた研究
ショウガは香辛料や伝統的な生薬として古くから使われてきた植物で、乾燥させて粉末にすると、保存や輸送がしやすく、用途も広がります。ただし、生のショウガを粉末にするまでには複数の加工工程があり、それぞれが成分の残り方に影響する可能性があります。なかでも乾燥は、水分量や保存性だけでなく、熱に弱い成分がどれ…
公開日: 2026年09月17日 15:11
カニ殻由来のキトサンオリゴ糖がマクロファージの炎症シグナルに与える影響を調べた研究
動脈硬化は、血管の壁に脂質がたまるだけの受け身の現象ではなく、慢性的な炎症が関わる病態だと考えられています。論文は、血管壁に入り込んだマクロファージ(体内で異物を取り込む免疫細胞)が酸化した悪玉コレステロールを過剰に取り込んで「泡沫細胞」に変わり、炎症が持続することが病変の拡大につながる、とこれまで…
公開日: 2026年09月17日 14:44
コーヒー豆の薄皮を使ってアイスクリームの脂肪を減らす研究、その実力と課題
コーヒー豆を焙煎するときに剥がれ落ちる薄い皮、「コーヒーシルバースキン」をご存じでしょうか。この副産物は焙煎工場で大量に発生しますが、食物繊維やポリフェノール(カテキンなど)、カフェインなどのメチルキサンチン類を豊富に含むことが知られています。今回紹介する研究では、このコーヒーシルバースキンを粉末に…
公開日: 2026年09月04日 09:24
「強化卵」は栄養不足を補えるか?ヒト試験37件から見えてきたこと
卵はもともとビタミンA・D・E・B12や選択(コリン、セレン、ヨウ素なども含む栄養素を含む食品として知られています。近年はこれに加えて、鶏の飼料を工夫することでオメガ3脂肪酸やカロテノイド(ルテインやゼアキサンチンなど)、ヨウ素、ビタミンDといった特定の栄養素を意図的に増やした「強化卵」が開発されて…
公開日: 2026年09月04日 08:24
霊芝と発酵技術、研究が示す新たな可能性
きのこの一種として知られる霊芝(れいし・ガノデルマ・ルキダム)。古くから東アジアで食用・薬用に用いられてきたこの菌類が、発酵技術と組み合わせることで新たな注目を集めています。2026年6月、学術誌「フード・サイエンス・アンド・ニュートリション」に掲載された研究が、そのしくみの一端を明らかにしつつあり…
公開日: 2026年06月10日 13:57