研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ヤマモモ果汁のアントシアニン、色素を守る「補助色素」の効き方は条件次第——HPLCによる分解速度の研究
中国南部原産の果実ヤマモモ(Myrica rubra)は、鮮やかな赤色のもとになるアントシアニンを豊富に含み、その95%以上がシアニジン-3-O-グルコシド(C3G)という成分だと著者らは説明しています。ただしアントシアニンは化学的に不安定で、加熱や保存の間に分解して色が失われやすいことが、食品とし…
公開日: 2026年09月14日 06:31
アマゾンの果実アビウ(Pouteria caimito)を食品素材として見直す総説
アビウ(学名 Pouteria caimito)は、アマゾン地域に育つ果実で、これまで十分に活用されてこなかった作物だと著者らは述べています。地元では果実としてそのまま食べられてきましたが、近年は食品加工の原料としての可能性に関心が集まっているといいます。
公開日: 2026年09月14日 02:53
野生オリーブの葉とバタフライピー、シーバックソーンを使ったインスタントティー錠の開発研究
手軽に飲めて体によい成分を含む飲料への関心が高まる一方、まだ十分に活用されていない植物素材や、食品加工の過程で出る副産物をどう役立てるかが課題になっています。研究チームは、そうした素材の一つとして野生オリーブの葉に注目しました。論文によれば、この葉はポリフェノール(植物に含まれる抗酸化性の成分群)を…
公開日: 2026年09月14日 01:39
インド・アッサム州ジョルハット県のキノコ栽培者はどんな人たちか——社会経済的背景と栽培の実態を調べた調査
キノコ栽培は、栄養面での安定や収入の確保、農村の暮らしの手立てを多様にすることにつながる農業の一形態として広がりつつあります。著者らは、キノコ栽培を広めたり支援したりする取り組みを実効性のあるものにするには、実際に栽培している人たちがどのような背景を持ち、どのような条件のもとで営んでいるのかを把握す…
公開日: 2026年09月13日 23:16
多民族コホート研究が調べた、大腸がん診断後のコーヒー摂取と死亡リスクの関連
大腸がんは世界で3番目に多いがんであり、米国ではがんによる死亡原因の2番目に位置します。そのため、生活習慣のように本人が変えられる要素が、大腸がんの経過にどう関わるのかを知ることが重要だと著者らは説明しています。コーヒーは以前から注目されてきた候補のひとつで、細胞や動物を使った実験では、細胞の増殖を…
公開日: 2026年09月13日 22:58
マイタケ由来多糖を分子量で3つに分け、その性質・細胞での作用・体内分布を調べた研究
マイタケ(学名 Grifola frondosa)は、東アジアの伝統的な利用や現代の機能性食品研究のなかで、多糖(糖がたくさんつながった大きな分子)を豊富に含む素材として注目されてきました。著者らによれば、これまでの研究ではマイタケ由来の多糖がマクロファージやT細胞、ナチュラルキラー細胞といった免疫…
公開日: 2026年09月13日 21:36
サトウキビ果汁とカカオハニーを使ったコンブチャの研究 — 発酵中の成分と抗酸化性はどう変わるか
コンブチャは、甘みを加えた緑茶や紅茶を、細菌と酵母が共生した培養体(SCOBY と呼ばれます)で発酵させて作る飲み物です。発酵中、酵母が糖をアルコールに変え、酢酸菌がそのアルコールを酢酸に変えるため、飲料は酸っぱくなり pH が下がります。近年は世界的に市場が広がり、風味づけをした製品が人気を集めて…
公開日: 2026年09月13日 18:46
アサイーの種を粉にする——アマゾンで大量に捨てられる残さの特性を調べた研究
アサイーはアマゾン地域で広く育つヤシ科の樹木の果実で、ブラジルでは2024年の生産量が174万1757トンに達し、なかでもパラー州が世界最大の産地として知られています。ただし果実のうち食用となる果肉はわずか1割ほどで、残りの約9割は種が占めます。論文によれば、パラー州では搾汁後に出るアサイーの種が1…
公開日: 2026年09月13日 18:20
インドの消費者は「強化食用油」をどう受け止めているか——グループ討論からの報告
この研究は、インドの都市部に暮らす高学歴の消費者が、ビタミンAとDを加えた「強化食用油」をどのように受け止めているかを明らかにしようとしたものです。強化食用油とは、日常的に使う包装済みの調理油に微量栄養素を加えたもので、インドでは食品安全基準機関(FSSAI)の2016年の規則にもとづいて行われてい…
公開日: 2026年09月13日 18:06
海藻のタンパク質、体内でどれだけ吸収されうるのか 消化性を種類別に調べた研究
海藻は、環境負荷の少ないタンパク質源として注目されています。しかし海藻を食べたとき、その中のタンパク質が実際にどれだけ体内で消化・吸収されうるのかは、これまで十分に分かっていませんでした。海藻の細胞は陸上植物とは異なる複雑な細胞壁構造を持っており、これが消化酵素のタンパク質へのアクセスを妨げている可…
公開日: 2026年09月10日 10:23
食品まるごとで摂るポリフェノールの働きとは?分布の違いと体への作用機序を整理した総説
お茶や果物、野菜、豆類などに含まれる「ポリフェノール」という成分は、健康志向の食品の話題でよく耳にする言葉です。しかし一口にポリフェノールといっても、その種類は非常に多く、含まれる食品によって種類や量、体内での働き方が大きく異なります。今回紹介する総説論文は、こうしたポリフェノールが食品というマトリ…
公開日: 2026年09月10日 09:37
医療従事者のカフェイン摂取と抑うつ症状・ストレス・睡眠の関係を調べた研究
コーヒーやエナジードリンク、紅茶などから摂取するカフェインは、眠気覚ましや集中力維持のために日常的に利用されています。とりわけ交代勤務や長時間労働が珍しくない医療従事者にとって、カフェインは身近な存在といえます。一方で、抑うつ症状や強いストレス、睡眠の質の低下も医療従事者が抱えやすい課題として知られ…
公開日: 2026年09月10日 09:33