研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
地中海食と加齢黄斑変性——植物中心の食事パターンに関する研究のレビュー紹介
加齢黄斑変性(AMD)は、網膜の中心部にあたる黄斑が加齢とともに傷むことで視力が損なわれる病気です。著者らは、AMDが高齢者における回復しにくい視覚障害の主要な原因の一つであり、高齢化が進む社会において公衆衛生上の課題が増していると述べています。
公開日: 2026年09月19日 17:26
新型コロナ流行期における小児セリアック病患者のグルテンフリー食の継続状況と成長の変化
セリアック病は、小麦などに含まれるたんぱく質「グルテン」に免疫が反応し、小腸に炎症が起きる病気です。治療の基本はグルテンを厳格に除いた食事(グルテンフリー食)を続けることですが、著者らは、この食事を守り続けること自体が患者にとって難しい課題であり続けていると述べています。
公開日: 2026年09月19日 12:27
抗炎症的な食事パターンと高齢者の認知加齢——エビデンスを整理したスコーピングレビュー
加齢に伴う認知機能の変化と食生活の関係は、長く関心を集めてきたテーマです。著者らは、体内の炎症を強めにくいとされる食事パターンが認知加齢を支える可能性がある一方で、研究ごとに扱われている「食事」の中身が同じではない点に注目しました。地中海食、高血圧を防ぐための食事法であるDASH、その両者を組み合わ…
公開日: 2026年09月19日 12:23
入院患者の食事提供と栄養管理におけるデジタル技術の活用状況を整理した系統的スコーピングレビュー
病院では、患者が食事を注文する仕組み、食べた量の記録、測定の自動化、医療者の判断を支える情報提供、そして給食業務の流れなど、さまざまな場面でデジタル技術の利用が広がっています。しかし著者らは、これらの技術に関する証拠が、機器としての精度、業務の流れ、栄養面、臨床面といった異なる観点にまたがって断片的…
公開日: 2026年09月19日 12:20
シンガポール向けの食品写真アトラスの開発と検証
食事調査では、人がどれだけの量を食べたかを正しく見積もることが欠かせません。この目安を助ける道具のひとつが「食品写真アトラス」です。これは、さまざまな量の食品を撮影した写真を集めた冊子のようなもので、回答者が自分の食べた量に最も近い写真を選ぶことで、分量の推定を支援します。
公開日: 2026年09月19日 12:16
食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー
各国では1992年以降、「食品ベースの食事ガイドライン」(FBDGs、food-based dietary guidelines)が整備されてきました。これは、栄養素の量を並べるだけでなく、実際に食卓に並ぶ食品を単位として「何をどれだけ食べるとよいか」を示す指針で、消費者や社会全体が健康のために情報…
公開日: 2026年09月19日 12:13
プロバイオティクス菌が低濃度の抗生物質でドキシサイクリン耐性を獲得し、その後失う過程を追った実験
プロバイオティクスは、発酵食品や飲料に含まれることの多い有益な細菌で、摂取されると腸内に定着していくつかの利点をもたらすと説明されています。一方で抗生物質は、細菌を殺すには不十分な低い濃度であっても、細菌に選択圧をかけて薬剤耐性の出現を招くことがあります。こうした現象は病原性の細菌ではよく研究されて…
公開日: 2026年09月19日 12:09
子ども時代のつらい経験と若者の生活習慣をつなぐもの――ブラジルの出生コホート研究
子ども時代に暴力や虐待などのつらい出来事(トラウマ)を経験した人は、喫煙や飲酒といった、心臓や血管、代謝の病気につながりやすい健康リスク行動をとりやすいことが知られています。しかし、なぜそうなるのか、その間をつなぐ仕組みについては十分に分かっていないと著者らは述べています。
公開日: 2026年09月19日 12:05
食事の「炎症のなりやすさ」と骨密度の関係——2型糖尿病の成人を対象にした米国調査の分析
日々の食事は、体内の炎症の状態を高める方向にも、抑える方向にも働くと考えられています。この「食事全体がどれだけ炎症を起こしやすい内容か」を数値にしたものが、食事炎症指数(DII:Dietary Inflammatory Index)です。スコアが高いほど炎症を促しやすい食事、低いほど炎症を抑えやすい…
公開日: 2026年09月19日 12:01
カナダで全国民が完全菜食に移行したら農地はどれだけ減るか——仮想シナリオの試算
この論文は、カナダで国内生産・国内消費されているすべての動物性食品(肉・乳製品・卵など)と魚を、国内産の高タンパク質な植物性食品に置き換えた場合、農業に使われる土地面積がどれだけ節約できるかを見積もったものです。あくまで「もし全国民がそうした食事に移行したら」という仮想の想定にもとづく試算であり、実…
公開日: 2026年09月19日 11:55
超加工食品と肥満の研究で「いつ食べたか」は見落とされているのか——測定方法を問い直すレビュー
超加工食品(UPF)と肥満の関係を調べる研究のほとんどは、食事に占めるUPFの割合を一つの数値で表しています。具体的には、Nova分類の第4群(超加工食品)に由来するエネルギーや重量の比率を計算し、それを複数日にわたって平均した値です。この総説の著者らは、この単一の数値が事実上「曝露そのもの」として…
公開日: 2026年09月19日 11:51
捨てられてきたマンゴーの種を資源として見直す——栄養成分と活用可能性を整理した総説
マンゴー(Mangifera indica L.)は世界で最も広く栽培されている熱帯果実の一つで、加工の過程で大量の副産物が出ます。著者らによれば、そのうち種子は果実全体の重量の20〜25%を占めます。これまで種子は廃棄物として扱われるのが一般的でしたが、論文は近年、栄養素や生理活性物質、付加価値の…
公開日: 2026年09月19日 11:48