研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
生成AIが作った献立をトルコの食事指針と比べる:栄養、超加工食品、費用、炭素排出量の検証
献立づくりにChatGPTやGeminiのような生成AIを使う場面が増えています。しかし、AIが作る献立がどこまで国の食事指針に沿っているかは、まだ十分に分かっていません。栄養が足りているか、加工度の高い食品がどれほど含まれるか、費用や環境への負荷はどうかといった点も同様です。研究チームはこの点を確…
公開日: 2026年10月15日 16:58
無料のデジタル栄養プログラム「フル・プレート・リビング」利用者で、食事の質やBMIはどう変わったか
食事の改善は慢性疾患の予防に重要とされています。しかし診療の現場では時間や人手が限られ、栄養指導を十分に行えないことが少なくありません。研究チームが注目したのは、米国の非営利団体が提供する無料のオンライン栄養教育プログラム「フル・プレート・リビング(FPL)」です。FPLはカロリー計算や厳しい食事制…
公開日: 2026年10月12日 15:24
発酵乳製品の脂肪量は代謝の指標を変えるか——12週間のランダム化比較試験
ヨーグルトやチーズのような発酵乳製品をよく食べる人では、血糖や血中脂質といった代謝の状態が良好である傾向が観察されてきました。ただし著者らは、乳製品に含まれる脂肪の量が違うとき、その効果に差が出るのかどうかを臨床試験で直接調べたデータは限られている、と指摘しています。
公開日: 2026年09月29日 14:41
2型糖尿病の食事療法と「ゆるやかな糖質制限(LOCABO®)」――現時点の科学的根拠を整理した総説
2型糖尿病の治療では、運動や薬物療法とならんで食事療法(医学的栄養療法)が土台になります。論文の著者は、食事から取る内容が毎日くり返し体に影響することを指摘し、血糖や体重、脂質の状態を左右する重要な要素として食事療法を位置づけています。
公開日: 2026年09月25日 06:37
食料不安の深刻さと家庭の食料購入の変化――ペルー全国調査(ENAHO 2025)の分析
食料不安とは、必要な食べ物を十分に手に入れられない状態を指します。著者らは、この食料不安が食べ物を手に入れられるかどうかだけでなく、実際に購入する量にも影響しうると述べています。ただし、ペルーにおいて食料不安が果物や野菜といった個別の食品グループの購入とどう関係しているかについては、これまで得られて…
公開日: 2026年09月24日 17:27
食物繊維・脂肪の摂取量とがん既往歴の関係は? 米国成人データを使った研究紹介
「食物繊維をたくさん摂ると健康に良い」「脂肪の摂りすぎはがんのリスクを高める」——こうした話は健康情報としてよく耳にします。しかし、実際に大規模な集団データでこうした関連を調べると、結果はしばしば小さく、また解析の方法によって結論が揺らぐことも少なくありません。今回紹介する研究は、米国の代表的な健康…
公開日: 2026年08月22日 14:29
スイスの食卓は地球にやさしい食事の基準からどれだけ離れているのか——国民栄養調査から見えたギャップ
私たちが日々何を食べるかは、自分の健康だけでなく地球環境にも影響を与えます。2019年、国際的な研究チームが「EAT-Lancet地球健康食事(Planetary Health Diet、PHD)」という食事の指針を発表しました。これは、生活習慣病など食事に関連する病気が増え続けていることと、食料生…
公開日: 2026年08月16日 21:26
サマリー型か栄養素別か? 前面パッケージ表示のデザインが食品選びの『考え方』を左右する可能性
スーパーの棚に並ぶ加工食品のパッケージには、健康度を一目で伝えるためのマークやラベルが付いていることがあります。こうした「栄養成分の前面表示(Front-of-Package Labeling、FoPL)」は、健康的な食選択を後押しする公衆衛生の取り組みとして各国で導入が進んでいます。しかし、星の数…
公開日: 2026年08月14日 13:28
加工食品中心の食事と炎症マーカー、そして閉経の時期に関連はあるか——HRSコホートからの報告
閉経を迎えた女性の体では、女性ホルモンの減少とともに体内の慢性炎症がゆるやかに高まりやすくなると言われています。この慢性炎症は、加齢に伴うさまざまな健康課題との関わりが指摘されてきたテーマですが、では日々の食事のパターンは炎症マーカーとどう関係しているのでしょうか。また、閉経を迎える時期の早さ・遅さ…
公開日: 2026年08月12日 14:29
モリンガ×食用花のコンブチャ、抗酸化活性と味わいを比較した予備研究
コンブチャは、甘いお茶を酵母と酢酸菌の共生体(SCOBY)で発酵させて作る発酵飲料で、近年は健康志向の飲み物として世界的に人気が高まっています。一方、非感染性疾患(生活習慣病)は世界的に死亡原因の上位を占め、インドネシアでもその割合が増え続けているといいます。こうした背景から、食事による予防的なアプ…
公開日: 2026年08月08日 02:32
インドで学ぶ留学生に何が起きているのか——食生活の変化と栄養摂取をめぐる調査
海外で暮らし始めると、食生活が大きく変わることがあります。これまで欧米諸国に留学した学生を対象に、こうした「食の文化変容」が望ましくない食習慣の変化につながり、栄養状態や健康に影響しうることが報告されてきました。一方で、近年はインドのような文化的に多様なアジアの国々でも国際留学生の受け入れが増えてお…
公開日: 2026年08月08日 00:32
神経集中治療で鎮静中の患者はなぜ経腸栄養を受け付けにくいのか 消化管トラブルの仕組みと対策を整理した総説
脳卒中や頭部外傷などで神経集中治療室(NICU)に入る患者では、頭蓋内圧を落ち着かせ脳への負担を減らすために、深い鎮静や強い鎮痛が欠かせません。一方で、意識のない重症患者の回復を支えるには、口からではなく管を通して胃腸に栄養を届ける「経腸栄養」が重要な役割を果たします。ところが、この二つはしばしば衝…
公開日: 2026年08月03日 08:26