研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
地震による強制移住は食生活と心の健康にどう影響するのか——トルコの被災者を対象にした研究
大規模な地震は住まいや暮らしを一変させますが、被災した人たちの「食」がどう変化するのかは、意外と見過ごされがちなテーマです。住み慣れた土地を離れて別の地域へ移り住むと、手に入る食材や食文化そのものが変わり、慣れない環境での「食」への適応が新たな課題になります。今回紹介するのは、2023年2月6日に発…
公開日: 2026年08月09日 18:34
酢のもとになる「酢酸」、体の中でどんな働きをしている?
お酢を使った料理や、酢の物、ピクルスなど、酢酸を含む発酵食品は昔から食卓になじみ深い存在です。近年、この酢酸が体内で変換されてできる「アセテート(酢酸イオン)」という物質が、健康との関わりで注目されるようになってきました。今回紹介するのは、こうした酢の摂取と健康の関係について、これまでの研究をまとめ…
公開日: 2026年08月08日 23:30
生鮮果実の表面から多剤耐性の腸球菌を検出、研究報告
果物は日々の食生活の中で、ビタミンやミネラルなどの栄養素を摂るために欠かせない食品です。しかし、その表面には目に見えない微生物が付着していることがあり、なかには健康に影響を及ぼしうる細菌が含まれる可能性も指摘されています。今回紹介する研究は、市販されている生鮮果実の表面から、抗生物質が効きにくい「多…
公開日: 2026年08月08日 13:33
モジュレーター治療時代の小児嚢胞性線維症、体組成と肺機能の関係を探るパイロット研究
嚢胞性線維症(CF)は、肺や消化器に粘り気の強い分泌物がたまりやすくなる遺伝性の病気です。近年、CFの原因となる遺伝子の働きを直接補う「高効果モジュレーター治療(HEMT)」が登場し、患者さんの体重増加や肥満の割合が増えていることが知られるようになりました。栄養状態の改善は喜ばしい変化である一方、体…
公開日: 2026年08月08日 13:31
血中DHAと『肥満+うつ』の併存リスク——米国成人データからみえた関連性
魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、炎症を抑える働きを持つことで知られています。一方で、肥満とうつ病は互いに合併しやすいことが知られていますが、こうした「肥満とうつ病の併存」にオメガ3脂肪酸がどう関わっているのかは、これまではっきりしていま…
公開日: 2026年08月06日 00:32
干ばつに強いトウモロコシは、トルティーヤブレッドの材料になり得るか——品種比較で見えたこと
トウモロコシからパンやトルティーヤを作るのは、実は簡単ではありません。小麦粉と違ってトウモロコシの生地は粘りや弾力(ビスコエラスティック性)に乏しく、生地をまとめて焼き上げるのが技術的に難しいことが知られています。一方で、気候変動により干ばつなど水不足の環境でも育つ作物への関心が高まっており、干ばつ…
公開日: 2026年08月04日 23:36
押出加工が米糠アラビノキシランの消化性と腸内発酵性を変える? 構造改変に関する研究紹介
米ぬか(米糠)には、食物繊維の一種である「アラビノキシラン」が含まれています。アラビノキシランはキシロースを主鎖とし、アラビノースなどの側鎖を持つ多糖で、消化されにくいまま大腸まで届き、腸内細菌のエサ(発酵基質)になることが知られています。ただし、その発酵のされやすさは、繊維がどのような立体構造(マ…
公開日: 2026年08月04日 01:27
ケトジェニックダイエットは血圧に良い影響を与えるのか?レビュー論文を紹介
「ケトジェニックダイエット(ケトン食)」といえば、糖質を極端に減らし脂質を多くとる食事法として、ダイエットやてんかん治療の文脈で耳にしたことがある方も多いかもしれません。実際、ケトジェニックダイエットは100年以上前からてんかん治療に用いられてきた歴史ある食事療法です。近年では、この食事法がてんかん…
公開日: 2026年08月03日 02:35
赤ちゃんの大きさは誰に似る?妊娠後期の両親の体格と胎児の発育をめぐる調査
おなかの赤ちゃんの育ち方は、母親の体格に大きく左右されると考えられてきました。母親の子宮内環境が赤ちゃんの出生体重を左右する重要な要因であることはよく知られています。一方で、父親の体格(BMI)と赤ちゃんの出生体重との間にも関係があるという報告があるものの、父親側の体の特徴が胎児の発育にどう関わって…
公開日: 2026年08月02日 01:33
ビタミンとポリフェノールの組み合わせは老化のエピジェネティック制御に影響するか——総説論文の紹介
私たちの体は年齢を重ねるにつれて少しずつ変化していきますが、その変化の背後には、DNAの配列そのものではなく、遺伝子の働き方を調節する「エピジェネティクス」という仕組みが関わっていることが近年注目されています。DNAのメチル化やヒストン修飾といったエピジェネティックな変化は、老化や加齢関連疾患と深く…
公開日: 2026年07月31日 09:28
低脂肪食にすると「食事性AGE」の摂取量はどう変わる? WHI試験の解析から
「終末糖化産物(AGE)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。AGEはタンパク質や脂質が糖と結びつくことでできる物質で、体内でつくられるだけでなく、食品にも含まれています。特に高温で焼いたり揚げたりした食品には多く含まれるとされ、食品から摂取するAGEは「食事性AGE(dAGE)」と呼ばれます。…
公開日: 2026年07月30日 01:32
薬の飲み合わせが招く「口の渇き」、高齢者の栄養不足につながる隠れた経路とは
年齢を重ねると、血圧やコレステロール、気分の落ち込みなど、複数の持病を抱えて何種類もの薬を同時に服用することが珍しくありません。こうした「多剤併用」は高齢者医療の現場でよく話題になりますが、その副作用の一つとして見過ごされがちなのが「口の渇き(口腔乾燥)」です。今回紹介する論文は、この口腔乾燥が実は…
公開日: 2026年07月30日 01:28