研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
オンラインの仲間同士の学びで、子どもの食事に向き合う親を支える――スウェーデンでの試行研究
小さな子どもの食習慣は人生の早い時期に形づくられ、その後も続きやすいことが知られています。そして子どもの食べ方は、親の食習慣や、食事の場での親のかかわり方に影響を受けます。研究チームが着目したのは「レスポンシブ・フィーディング(応答的な食事支援)」と呼ばれる考え方です。これは、子どもの「おなかがすい…
公開日: 2026年09月23日 23:41
スウェーデンの中高生は学校の内と外で何を食べているか — ストックホルム中心部での食事パターン調査
子どもや思春期に身についた食習慣は大人になっても続きやすく、長期的な健康に影響すると考えられています。スウェーデンでは学校給食が生徒の栄養摂取に重要な役割を果たしていますが、研究チームは、思春期になると給食を食べる生徒が減り、代わりに学校の近くの店で食べ物を買うことが増えるのではないかと指摘していま…
公開日: 2026年09月23日 03:35
モリンガの多様性と品種改良 ― 栄養を妨げる成分をどう減らすか
世界の人口増加と気候変動が進むなか、少数の主要穀物に頼った食料生産は、収量の変動や微量栄養素の不足に弱いと指摘されています。著者らは、栄養価が高く気候変動にも強い作物へ生産を多様化することが、食料と栄養の安全保障を守る重要な戦略になると述べています。
公開日: 2026年09月20日 06:31
食生活の見直しと都市インフラが健康と地球環境にもたらす可能性――ある総説研究の紹介
現在の食料の生産と消費のあり方は、持続可能ではないと広く認識されています。この総説論文の著者らは、食料システムを健康的な食事へと転換しつつ、地球が持つ資源の限界(プラネタリー・バウンダリー、地球環境が耐えられる範囲の境界)の内側にとどまりながら、必要な食料生産量を確保する道筋があるのかを検討しました…
公開日: 2026年09月18日 09:58
赤身肉・加工肉を減らす食生活への移行が英国の健康にもたらす影響を試算した研究
肉の摂取を減らし、植物性の食品を増やすことは、慢性疾患の予防と環境面の持続可能性という二つの観点から、ヨーロッパ各国で優先課題とされています。これまでの研究でも、政策による働きかけが人々の食のパターンを肉の削減目標に近づけうることは示されてきました。しかし研究チームによれば、そうした食の変化が実際に…
公開日: 2026年09月18日 09:37
インドネシアの「ブルーフード」消費——誰が、どれだけ食べているのか
「ブルーフード」とは、海や川、湖など水の中で採れる動物や植物を指す言葉です。魚介類のほか、海藻なども含まれます。研究チームは、こうした水産由来の食品が、良質なたんぱく質だけでなく微量栄養素やオメガ3脂肪酸を供給するため、低・中所得国の栄養不足を改善する力を持つと説明しています。一方で、産地や季節、価…
公開日: 2026年09月16日 06:40
タウリンの習慣的な摂取量と血中濃度は2型糖尿病の発症リスクと関連しなかった
タウリンは、魚介類などの食品に含まれ、体内にも存在するアミノ酸に似た成分です。これまでの研究で、2型糖尿病がある人では血液中を巡るタウリンの濃度が一貫して低いことが報告されており、糖尿病に関わる病態への治療薬としての可能性も注目されてきました。
公開日: 2026年09月15日 06:55
タンパク質で安定化した油水エマルションを膜でろ過する――静電気的な性質がファウリングを左右する
植物油や藻類、タンパク質に富むバイオマスなどの再生可能な資源から燃料や化学品、素材をつくるバイオリファイナリーでは、油と水を分ける工程が欠かせません。ところが著者らが指摘するように、バイオマスに元から含まれるタンパク質そのものが乳化剤のようにふるまうことがあります。タンパク質は水になじむ部分と油にな…
公開日: 2026年09月14日 15:53
オーツ麦とソラマメのたんぱく質を酵素で分解し、発酵させた植物性ヨーグルト風食品をつくる
環境への配慮や健康への関心から、植物由来の食品への関心が高まっています。しかし植物性のヨーグルト風食品には、風味や食感、安定性の面で技術的な課題があることが知られています。著者らは、その背景にある素材そのものの性質に注目しました。
公開日: 2026年09月13日 19:37
未利用果実アケビ、混濁果汁飲料化への配合最適化を検討した研究
アケビ(Akebia trifoliata)は独特の香りと食感を持つ果実ですが、飲料原料としての活用はまだ限られています。皮や果肉を丸ごと使う『混濁果汁』はビタミンや食物繊維を残せる一方、風味のバランスを取りにくく、時間が経つと果肉の粒子が沈んだり分離したりしてしまう課題があります。今回紹介する研究…
公開日: 2026年09月10日 09:34
高齢者の『孤食』が食生活を変える――スペイン農村部の高齢者調査から見えた多様な実態
一人暮らしの高齢者が増えるなかで、『孤独』と『食事』の関係はどのように結びついているのでしょうか。孤独というと食欲の低下や栄養不足といった衰えのイメージで語られがちですが、実際の暮らしの中ではもっと多様で複雑な形をとっているのかもしれません。今回紹介するのは、スペインの農村部・準都市部に暮らす65歳…
公開日: 2026年09月10日 09:01
塩分摂取と腸内細菌叢の関係を大規模コホートで調べた研究
塩分の摂りすぎが血圧や心血管系に良くないことはよく知られていますが、その仕組みのすべてが解明されているわけではありません。近年、腸内細菌叢(腸内フローラ)が全身の健康に関わることが注目されており、マウスやラットを使った実験では高塩食が腸内細菌の構成を乱し、腸のバリア機能を損なう可能性が報告されてきま…
公開日: 2026年09月08日 19:47