研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

レーザー光の散乱パターンから牛肉の品質を読み取る試み——アロウケーザ牛での検討 研究論文OpenAlexポルトガル

レーザー光の散乱パターンから牛肉の品質を読み取る試み——アロウケーザ牛での検討

食肉産業では、肉の品質を手早く、しかも肉を傷つけずに評価できる方法が求められています。従来の分析は試料を切り出したり薬品で処理したりする必要があり、時間も手間もかかるためです。

公開日: 2026年09月17日 05:41

乾燥地で育てたバジル2種の精油——成分の違いと抗菌・抗酸化・バイオフィルム抑制の報告 研究論文OpenAlexポルトガル

乾燥地で育てたバジル2種の精油——成分の違いと抗菌・抗酸化・バイオフィルム抑制の報告

植物は乾燥した環境で育つと、ストレスへの適応として独特の二次代謝産物(生育に直接必要ではないが、防御などに関わる成分)をつくることが知られています。研究チームは、この点に着目し、カタールで栽培した2種類のバジルから採った精油(植物の香り成分を集めた濃縮液)の性質を調べました。

公開日: 2026年09月17日 05:05

微細藻類クロレラから食品用たんぱく質と緑色の色素素材を取り出す試み 研究論文OpenAlexポルトガル

微細藻類クロレラから食品用たんぱく質と緑色の色素素材を取り出す試み

持続可能で質の高いたんぱく質源への需要が高まるなか、微細藻類は動物由来たんぱく質に代わる候補として注目されています。研究チームは、微細藻類のなかでも広く利用されるクロレラ属に着目し、たんぱく質の抽出と利用に最も適した株を見きわめること、そして細胞を壊す工程と抽出条件を最適化して、たんぱく質の回収量と…

公開日: 2026年09月16日 06:11

漁業のデジタル・トレーサビリティをより包摂的にするには――専門家43人への聞き取りとEUの規制枠組みからの考察 研究論文OpenAlexポルトガル

漁業のデジタル・トレーサビリティをより包摂的にするには――専門家43人への聞き取りとEUの規制枠組みからの考察

トレーサビリティとは、水産物がいつ、どこで、誰によって獲られ、どのような経路で流通したかを記録し、さかのぼって追跡できるようにする仕組みのことです。水産物市場の国際化が進み、法制度上の要求も高まるなかで、こうした仕組みは単に製品を追跡する手段としてだけでなく、サプライチェーン全体の管理や公平性、社会…

公開日: 2026年09月14日 19:56

水不足のイネにセレンを与えると何が起きるか — 土壌施用と炊飯後のミネラル吸収のしやすさを調べた研究 研究論文OpenAlexポルトガル

水不足のイネにセレンを与えると何が起きるか — 土壌施用と炊飯後のミネラル吸収のしやすさを調べた研究

イネは世界の食卓を支える作物で、原著によれば世界の食事エネルギーのおよそ20%を占め、世界人口の半数以上が食べています。一方で気候の変化にともなう水不足は、作物の生育や収量を制限する大きな要因のひとつです。さらに収量が増えても、ヒトの栄養に必要な元素が穀物中で薄まってしまう「希釈効果」と呼ばれる現象…

公開日: 2026年09月13日 19:22

でん粉をナノサイズの結晶に変える新しい手法とは?酵素と通電加熱を組み合わせた研究 研究論文OpenAlexポルトガル

でん粉をナノサイズの結晶に変える新しい手法とは?酵素と通電加熱を組み合わせた研究

でん粉は米や小麦、いも類などに含まれるごくありふれた成分ですが、その結晶構造をナノメートル単位まで小さく加工すると、食品や工業分野で新しい機能材料として利用できる可能性があります。こうした「でん粉サブミクロ結晶」は従来、強い酸で長時間分解する方法で作られてきましたが、酸を大量に使うことや廃液処理など…

公開日: 2026年09月10日 09:36

オレガノ精油の乳化コーティングでカツオの切り身は長持ちするのか——冷蔵保存を伸ばす天然由来の工夫を検証した研究 研究論文OpenAlexポルトガル

オレガノ精油の乳化コーティングでカツオの切り身は長持ちするのか——冷蔵保存を伸ばす天然由来の工夫を検証した研究

刺身や切り身として食卓に並ぶ魚は、脂質やたんぱく質を豊富に含む一方で、脂質の酸化や微生物による腐敗が進みやすく、冷蔵庫に入れていても品質が落ちるスピードが速いという弱点があります。ポルトガル沿岸で多く水揚げされるカツオの一種であるSarda sarda(英名Atlantic bonito)も例外では…

公開日: 2026年09月09日 05:00

レモンの搾りかすからペクチンを取り出す:酸の種類と乾燥方法で何が変わるのか 研究論文OpenAlexポルトガル

レモンの搾りかすからペクチンを取り出す:酸の種類と乾燥方法で何が変わるのか

レモンジュースやレモン精油をつくる工場では、果皮を中心に大量の副産物が出ます。この果皮には、食品のとろみづけやゲル化剤として使われる多糖類「ペクチン」が豊富に含まれており、廃棄物の有効活用先として注目されています。ポルトガル・カトリック大学のバイオテクノロジー・ファインケミストリーセンター(CBQF…

公開日: 2026年09月08日 06:32

スピルリナの『緑すぎる色』を弱める培養法とは 光を使わない培養で色調と栄養のバランスを探る研究 研究論文OpenAlexポルトガル

スピルリナの『緑すぎる色』を弱める培養法とは 光を使わない培養で色調と栄養のバランスを探る研究

スピルリナは栄養価の高さから食品素材として注目されてきましたが、あの鮮やかな緑色が実は普及の壁になっているといいます。パンやスナック、飲料に加えると製品全体が強い緑色になり、消費者に受け入れられにくいことが課題として指摘されてきました。今回、ブラジル・リオグランデ連邦大学などの研究グループが、光を使…

公開日: 2026年09月04日 05:34

地中海式の食事パターンは血液透析患者の血清リン値と関係するのか 研究論文OpenAlexポルトガル

地中海式の食事パターンは血液透析患者の血清リン値と関係するのか

腎臓の機能が大きく低下し血液透析を受けている患者にとって、血液中のリン濃度をどう管理するかは長年の課題です。リンの摂取量が多すぎると高リン血症を招きやすく、これは骨やミネラル代謝の乱れにつながるとされています。そのため従来は『リンを多く含む食品を控える』という食品成分表ベースの指導が中心でしたが、今…

公開日: 2026年09月03日 07:29

スピルリナ由来のタンパク質、ワインの清澄剤として動物性素材の代替になるか 研究論文OpenAlexポルトガル

スピルリナ由来のタンパク質、ワインの清澄剤として動物性素材の代替になるか

ワイン造りの最終工程には「清澄」という作業があります。ワインに含まれる渋み成分を取り除いて口当たりを整えるため、タンパク質を加えてにごりの原因物質と結合させ、沈殿させて除去する方法です。この清澄剤には伝統的にゼラチンやカゼイン、卵白(オボアルブミン)といった動物由来のタンパク質が使われてきましたが、…

公開日: 2026年09月02日 11:25

米ぬかや食品残渣に眠るポリフェノール——農産廃棄物の再資源化を探る研究 研究論文OpenAlexポルトガル

米ぬかや食品残渣に眠るポリフェノール——農産廃棄物の再資源化を探る研究

お米の籾殻(もみがら)、ビールを造った後に残るホップの搾りかす、香辛料として使われるオレガノやタイムの茎——こうした食品・農業由来の「残りもの」には、実はまだ活用しきれていない成分が含まれていることがあります。ポルトガルの繊維・衣料産業技術センター(CITEVE)の研究チームが発表したこの研究は、こ…

公開日: 2026年09月02日 06:35