研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
高脂肪飼料で育つキゴイ(コイ)に、L-カルニチンとフェノフィブラートは何をもたらすか
養殖の現場では、エネルギー密度が高くタンパク質の節約にもつながることから、脂肪分の多い「高脂肪飼料」が広く使われるようになってきました。しかし研究チームは、高脂肪飼料を長く与え続けると魚の脂質代謝のバランスが崩れ、体内に脂肪がたまりすぎたり、酸化ストレス(体内で生じる活性酸素などによる負荷)が高まっ…
公開日: 2026年09月13日 16:42
発芽ハダカムギの加熱方法で栄養成分はどう変わる?代謝物解析による研究
ハダカムギ(裸麦)は食物繊維や機能性成分を含む穀物として知られ、発芽させることで栄養価がさらに変化することが注目されています。ただし発芽させたハダカムギを実際に食べられる形にするには加熱処理が欠かせません。電子レンジ、焙焼、炒め、蒸しといった調理法の違いが、栄養成分や体内での消化されやすさにどのよう…
公開日: 2026年09月10日 10:24
発芽キノアの成分が肥満マウスの記憶力低下を和らげた仕組み ― 腸内細菌が鍵に
肥満は体形や代謝の問題にとどまらず、学習や記憶といった認知機能の低下にも関わることが知られています。中国・西北農林科技大学などの研究グループが、アドバンスト・サイエンス誌に2026年7月掲載予定の論文で、発芽させたキノア(キヌア)を食べさせたマウスで、高脂肪食による認知機能の低下が和らいだと報告しま…
公開日: 2026年09月04日 15:28
コーンめんの弱点をキノコ多糖で補う——霊芝由来の成分を使った加工品質と機能性の改善研究
とうもろこしを主原料とする「コーンめん」は、独特の風味や食物繊維・ビタミン・ミネラルの豊富さから人気がある一方で、加工時に切れやすく、茹でると煮崩れしやすいという弱点を抱えています。小麦粉のめんはグルテンというたんぱく質網目が生地を支えますが、とうもろこし粉にはグルテンがほとんど含まれず、でんぷんだ…
公開日: 2026年09月04日 11:27
アメリカミズアブのタンパク質で3Dプリント食品を作る:ブドウ種子アントシアニンが鍵になるという研究
昆虫を食料資源として活用する動きが世界的に広がっていますが、見た目や匂いへの抵抗感(フードネオフォビア)が普及の壁になっています。この壁を越える手段として近年注目されているのが、昆虫由来の原料を3Dプリンターで見慣れた形に成形してしまうという発想です。今回紹介する研究は、アメリカミズアブ(Herme…
公開日: 2026年09月04日 11:26
電子レンジで大豆を膨化させると味噌の旨味が増す? 構造変化から探る研究
味噌は中国や日本をはじめ東アジアで古くから使われてきた発酵調味料で、その価値を決めるのはコクのある旨味です。旨味のもとになるのは、発酵の過程で大豆タンパク質が分解されてできるアミノ酸や小さなペプチド(アミノ酸が数個つながったもの)ですが、天然の大豆タンパク質は構造が密なため、酵素が入り込みにくく、分…
公開日: 2026年09月04日 11:24
天然と養殖のマダイ、成長段階で味と栄養はどう変わるのか
刺身や塩焼きで親しまれるマダイ(Pagrus major)は、日本だけでなく中国や韓国でも重要な食用魚です。天然物のほうが養殖物よりおいしく栄養価が高いというイメージを持つ消費者は多いとされますが、実際には養殖魚がn-3系多価不飽和脂肪酸などの点で天然魚に劣らない、あるいは上回るという報告もあり、実…
公開日: 2026年09月04日 08:25
「強化卵」は栄養不足を補えるか?ヒト試験37件から見えてきたこと
卵はもともとビタミンA・D・E・B12や選択(コリン、セレン、ヨウ素なども含む栄養素を含む食品として知られています。近年はこれに加えて、鶏の飼料を工夫することでオメガ3脂肪酸やカロテノイド(ルテインやゼアキサンチンなど)、ヨウ素、ビタミンDといった特定の栄養素を意図的に増やした「強化卵」が開発されて…
公開日: 2026年09月04日 08:24
草果(そうか)の実の形はなぜ違う?——香り・色・形の関係を成分レベルで調べた研究
スパイスや香辛料として使われる植物の実は、産地や個体によって形や色にばらつきがあることがあります。中華料理や薬膳などで使われる「草果(そうか、Lanxangia tsaoko)」もそのひとつで、果実の形にはいくつかのタイプがあることが知られています。ただし、こうした形の違いが、香りや成分の違いとどう…
公開日: 2026年08月23日 02:30
低タンパククッキーはどう作る? 配合と焼き温度が食感や品質を左右するという研究報告
腎臓病や、体内でうまく代謝できないアミノ酸が生まれつき蓄積してしまう先天性代謝異常症などでは、日々の食事でタンパク質量を制限する必要がある場合があります。こうした食事療法を支えるのが「低タンパク食品」で、通常の食品からタンパク質を大幅に減らしつつ、食べやすさやおいしさをどう保つかが課題になります。今…
公開日: 2026年08月23日 01:31
アラビノキシランでマッシュポテトの冷蔵保存中の食感低下を抑えられる? 研究紹介
マッシュポテトは手軽で人気のあるでんぷん系食品ですが、冷蔵庫で保存しているうちに硬くなったり、水っぽさが出てきたりして、味や食感が落ちてしまうことがあります。これは「でんぷんの老化(退化)」と呼ばれる現象が関わっているとされ、加工食品の保存性を高めるうえで長年の課題となってきました。今回紹介する研究…
公開日: 2026年08月22日 16:29
ギニア湾のボンガシャッドとアフリカヒメシタビラメ、資源状態はどうなっている? データ制限下での評価研究
魚の資源を守りながら漁業を続けるためには、『今どれくらいの魚が獲られていて、資源はどのくらい残っているのか』を科学的に把握することが欠かせません。しかし、多くの国や地域では、長期にわたる詳細な調査データが十分にそろっているわけではなく、こうした『データが限られた状況』でも資源状態を評価する手法の開発…
公開日: 2026年08月22日 08:38