研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

おからを二段階発酵させると、うま味アップ・苦味ダウン・抗酸化力4倍に――菌類と乳酸菌を組み合わせた研究 研究論文OpenAlexカナダ

おからを二段階発酵させると、うま味アップ・苦味ダウン・抗酸化力4倍に――菌類と乳酸菌を組み合わせた研究

豆腐や豆乳をつくる過程で出る「おから」は、大豆1キログラムあたりほぼ同じ量(1〜1.2キログラム)が発生するとされ、世界全体では年間およそ1400万トンにものぼると見積もられています。食物繊維やたんぱく質、脂質を豊富に含む一方で、水分が80%を超えて傷みやすいこと、消化されにくいこと、そして風味が食…

公開日: 2026年09月05日 19:48

動物の消化を経たコーヒー豆はなぜ高値で取引されるのか——安全性と倫理をめぐる研究レビュー 研究論文OpenAlexカナダ

動物の消化を経たコーヒー豆はなぜ高値で取引されるのか——安全性と倫理をめぐる研究レビュー

ジャコウネコが食べたコーヒーの実の種子から作られる「コピ・ルアク」や、ゾウの消化管を通したコーヒーは、世界で最も高価なコーヒーとして知られています。今回紹介するのは、こうした「動物消化コーヒー」について、生産の仕組みから安全性、商業的価値、動物福祉まで幅広く整理した批評的なレビュー論文です。著者はG…

公開日: 2026年09月05日 02:37

植物性食への切り替え、体はどう適応するのか——鉄・クレアチン・タンパク質・腸内細菌をめぐる研究 研究論文OpenAlexカナダ

植物性食への切り替え、体はどう適応するのか——鉄・クレアチン・タンパク質・腸内細菌をめぐる研究

肉や魚を減らして植物性の食事に切り替えると、鉄やクレアチン、必須アミノ酸、あるいは食物繊維の発酵によって作られる栄養素が不足するのではないか、という懸念がしばしば語られます。これは「食事からの摂取量が減れば、体内で使える量もそのまま減る」という前提に基づく見方です。今回紹介する総説論文は、この前提を…

公開日: 2026年09月05日 02:28

食事研究のメタ解析、『調整方法』の違いが結果を歪めている可能性 研究論文OpenAlexカナダ

食事研究のメタ解析、『調整方法』の違いが結果を歪めている可能性

飽和脂肪酸や魚の摂取と心血管疾患の関係を調べた研究は数多くあり、それらをまとめて総合的な結論を出す『メタ解析』は、食事に関するガイドラインづくりの重要な根拠になっています。しかし、食事の研究には見落とされがちな落とし穴があります。それは、食べた総エネルギー量(カロリー)をどう扱うかという『エネルギー…

公開日: 2026年09月04日 04:48

ブドウ種子の粉末、大腸炎マウスで腸の炎症と腸内細菌の乱れを抑えたと報告 研究論文OpenAlexカナダ

ブドウ種子の粉末、大腸炎マウスで腸の炎症と腸内細菌の乱れを抑えたと報告

ワインづくりの過程では、果汁を搾った後にブドウの種や皮が大量の副産物として残ります。この廃棄されがちな部分に、実は食物繊維やポリフェノールが豊富に含まれていることが知られています。フランスとチュニジア、カナダの研究者らによるチームは、このブドウ種子を粉末にしたもの(GSF)が、腸の炎症モデルであるマ…

公開日: 2026年09月02日 13:37

アダプトゲン植物、サプリだけでなく食品にも広がるか 研究論文が市場と論文動向を分析 研究論文OpenAlexカナダ

アダプトゲン植物、サプリだけでなく食品にも広がるか 研究論文が市場と論文動向を分析

「アダプトゲン」という言葉を、サプリメントの成分表示などで見かけたことがある人もいるかもしれません。ストレスへの身体の適応を助けるとされる植物由来の天然成分の総称で、健康志向の高まりとともに注目を集めています。今回紹介する研究は、こうしたアダプトゲン植物が実際の食品市場でどれだけ使われているのか、そ…

公開日: 2026年09月02日 11:36

「もこもこ」なブランド名は太って聞こえる?食品名の音が与える印象を調べた研究 研究論文OpenAlexカナダ

「もこもこ」なブランド名は太って聞こえる?食品名の音が与える印象を調べた研究

スナック菓子のパッケージに書かれたブランド名を見ただけで、私たちはその食品が軽いのか重いのか、なんとなく印象を持ってしまうことがあります。カナダ・カールトン大学の研究チームは、ブランド名に含まれる「音」そのものが、食品の重さや満腹感に対する期待にどう影響するのかをオンライン実験で調べました。

公開日: 2026年09月02日 06:33

亜麻仁オイル由来の環状ペプチドに、炎症による骨量減少を抑える働き?マウス実験で報告 研究論文OpenAlexカナダ

亜麻仁オイル由来の環状ペプチドに、炎症による骨量減少を抑える働き?マウス実験で報告

骨は一生を通じて壊されては作られる、を繰り返している組織です。ところが炎症が続くと、骨を壊す働きを持つ「破骨細胞」が過剰に活性化し、骨を作る速度を上回って骨がどんどん失われてしまうことがあります。これが炎症性の骨量減少で、既存の治療薬には長期的な安全性の課題も指摘されています。そこで注目されたのが、…

公開日: 2026年09月02日 02:34

発酵食品、カナダではどう食べられている?4000人超調査で見えた消費実態と意識 研究論文OpenAlexカナダ

発酵食品、カナダではどう食べられている?4000人超調査で見えた消費実態と意識

チーズやヨーグルト、キムチや味噌など、発酵食品は世界各地の食文化に根付いています。近年、慢性疾患や自己免疫疾患がカナダで増加していることを背景に、長期的な健康を支える食事のあり方として発酵食品への関心が高まっているとされます。ただし、実際にカナダの人々がどれくらい発酵食品を食べ、どのように受け止めて…

公開日: 2026年08月31日 14:38

465本の嚥下研究を分析してわかったこと──「食品のかたさ・とろみ」を扱う論文の現状とは 研究論文OpenAlexカナダ

465本の嚥下研究を分析してわかったこと──「食品のかたさ・とろみ」を扱う論文の現状とは

ものを飲み込む力、いわゆる「嚥下(えんげ)」は、加齢や病気によって弱まることがあり、食事の安全に直結する重要なテーマです。研究の現場では、液体のとろみや食品のかたさ(テクスチャー)を変えたときに嚥下がどう変化するかを調べる論文が数多く発表されてきました。今回紹介するのは、そうした研究そのものを一段上…

公開日: 2026年08月23日 06:29

ポリフェノール豊富な食事・生活習慣介入とDNAメチル化変化の関連を探る:8週間の対照研究から 研究論文OpenAlexカナダ

ポリフェノール豊富な食事・生活習慣介入とDNAメチル化変化の関連を探る:8週間の対照研究から

お茶やハーブ、ベリー類などに含まれるポリフェノールが、体の中で「遺伝子の使われ方」を調整するDNAメチル化というしくみに影響するかもしれない――そんな仮説を検証しようとした研究があります。DNAメチル化とは、DNAの配列そのものを変えずに遺伝子のスイッチを調整する仕組みで、加齢や生活習慣によって変化…

公開日: 2026年08月22日 09:28

肝臓の脂肪を短期間で減らすと血管の状態は変わる? 食事介入研究の紹介 研究論文OpenAlexカナダ

肝臓の脂肪を短期間で減らすと血管の状態は変わる? 食事介入研究の紹介

脂肪肝というと肝臓だけの問題と思われがちですが、近年では心臓や血管の健康とも関わりがあるのではないかと注目されています。特に「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」と呼ばれる、肝臓に脂肪がたまるタイプの病態は、心血管疾患のリスクを高める可能性が指摘されてきました。しかし、食事を工夫して肝臓の中…

公開日: 2026年08月16日 00:29