研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

腸内細菌叢を標的とする食事療法の課題と今後の道筋を整理した総説 研究論文OpenAlexオーストラリア

腸内細菌叢を標的とする食事療法の課題と今後の道筋を整理した総説

私たちの腸には多種多様な細菌がすみついており、その集まりは「腸内細菌叢(腸内マイクロバイオーム)」と呼ばれます。著者らによると、腸内細菌叢は健康や病気に関わることが確立されており、しかも食事によって変化させることができます。そのため、腸内細菌叢に働きかける食事療法は、治療法の候補として位置づけられつ…

公開日: 2026年10月16日 05:07

食事と腸内細菌の関連はどこまで一致するか――線形モデルを使った複数のヒト研究を比べた報告 研究論文OpenAlexオーストラリア

食事と腸内細菌の関連はどこまで一致するか――線形モデルを使った複数のヒト研究を比べた報告

私たちが何を食べるかと、腸の中に住む細菌の集まり(腸内細菌叢、マイクロバイオーム)との関係は、健康づくりに役立つ重要な手がかりになると考えられています。一方で、こうした関係を調べる研究の進め方は研究ごとに大きく異なり、その違いが研究結果に影響しうることも指摘されています。

公開日: 2026年10月10日 06:27

アフリカ系の人々の腸内細菌・短鎖脂肪酸と2型糖尿病の関連は、暮らす地域によって異なるか 研究論文OpenAlexオーストラリア

アフリカ系の人々の腸内細菌・短鎖脂肪酸と2型糖尿病の関連は、暮らす地域によって異なるか

腸内に住む細菌の集まり(腸内細菌叢)と、細菌が食物繊維などを分解して作る「短鎖脂肪酸」は、2型糖尿病との関わりが指摘されています。特に、食物繊維の多い食事から超加工食品の多い食事へと食生活が移り変わる中で、この関係が注目されています。

公開日: 2026年10月09日 01:46

カボチャの花の副産物を乳酸発酵で活用する──3種で異なる栄養・機能性の変化を報告 研究論文OpenAlexオーストラリア

カボチャの花の副産物を乳酸発酵で活用する──3種で異なる栄養・機能性の変化を報告

食品の加工では、収穫や調理の過程で使われずに残る部分が多く出ます。カボチャの花もその一つで、食材として利用されないまま副産物となることがあります。この研究は、そうしたカボチャの花の副産物を、乳酸発酵によって食品素材として活かせないかを調べたものです。

公開日: 2026年09月29日 06:22

プロバイオティクスの効果は「菌株ごと」に異なる――12件の研究をまとめた総説 研究論文OpenAlexオーストラリア

プロバイオティクスの効果は「菌株ごと」に異なる――12件の研究をまとめた総説

プロバイオティクスとは、適切な量をとったときに宿主の健康に役立つとされる生きた微生物のことです。腸内にすむ微生物の集まり(腸内細菌叢)のバランスを整えたり、腸の壁の働きを支えたり、免疫の反応を調整したりする手段として、近年関心が高まっています。

公開日: 2026年09月25日 07:01

メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説 研究論文OpenAlexオーストラリア

メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説

著者らは、メタノールを炭素源として利用できる「メチロトローフ酵母」と呼ばれる微生物を、食品素材となるタンパク質の生産に使う技術について、近年の進展をまとめた総説を発表しました。中心に据えられているのは Komagataella phaffii(旧称 Pichia pastoris)という酵母です。

公開日: 2026年09月14日 20:07

プロバイオティクスの「芽胞」を運び手にした飲み薬 ― 腸と脳の両方に働きかけるパーキンソン病治療の研究 研究論文Europe PMCオーストラリア

プロバイオティクスの「芽胞」を運び手にした飲み薬 ― 腸と脳の両方に働きかけるパーキンソン病治療の研究

パーキンソン病は、脳の中でドパミンを作る神経細胞が失われることで、運動の障害や記憶の低下が起こる病気です。現在の治療の中心は、不足したドパミンを補う薬(レボドパなど)ですが、研究チームは、この方法では神経細胞そのものを守る働きが乏しく、病気の進行を抑えたり後戻りさせたりすることは難しいと指摘していま…

公開日: 2026年09月14日 19:49

炎症性腸疾患と「動物性か植物性か」——タンパク質の種類をめぐる研究の現在地 研究論文Europe PMCオーストラリア

炎症性腸疾患と「動物性か植物性か」——タンパク質の種類をめぐる研究の現在地

世界の食生活では、この70年ほどでタンパク質の摂取量が増え続けてきました。著者らは、40か国を対象にした系統的レビューで、北欧やアジアの一部では10年ごとに総エネルギーに占めるタンパク質の割合が0.5〜0.7%(およそ4〜6グラム分)増えてきたと報告されていることを紹介しています。同時に、環境への配…

公開日: 2026年09月14日 00:52

大腸がん・ポリープの早期発見に腸内細菌を活用する試み――便検査の新たな可能性を検証した総説 研究論文OpenAlexオーストラリア

大腸がん・ポリープの早期発見に腸内細菌を活用する試み――便検査の新たな可能性を検証した総説

大腸がんは世界で罹患数が3番目に多く、がん死亡数では2番目に多いとされています。年間190万人が新たに診断され、90万人以上が亡くなっているとの報告があります。日本を含むアジアや東ヨーロッパでは罹患率が高く、5年生存率もアジアでは46.5%とヨーロッパの89%以上に比べて低いとされ、その差は診断時の…

公開日: 2026年08月31日 20:37

腸内細菌の力でアレルギー性鼻炎を和らげられる? 乳酸菌BGI-N6をラットで検証した研究 研究論文OpenAlexオーストラリア

腸内細菌の力でアレルギー性鼻炎を和らげられる? 乳酸菌BGI-N6をラットで検証した研究

花粉やハウスダストなどが引き金となるアレルギー性鼻炎は、世界的に患者数が増えている慢性の炎症性疾患です。既存の薬には効果や使い心地の面で限界があるとされ、新しい対策の必要性が指摘されてきました。近年注目されているのが、腸内細菌のバランスを整えることで免疫の働きに働きかける「プロバイオティクス」という…

公開日: 2026年08月22日 09:32

歯科医院での糖尿病患者への食事アドバイス、可能性と課題を探るスコーピングレビュー 研究論文OpenAlexオーストラリア

歯科医院での糖尿病患者への食事アドバイス、可能性と課題を探るスコーピングレビュー

糖尿病と歯周病は、実は密接に関係していることをご存じでしょうか。どちらも体内で炎症が起きている状態であり、食事などの生活習慣が両方の状態に影響しうると考えられています。歯科医院は、多くの糖尿病患者が定期的に通う場でもあります。もし歯科医療従事者が治療の合間に食事についてのアドバイスを行えれば、糖尿病…

公開日: 2026年07月27日 23:41

次世代プロバイオティクスは信頼されるか——技術革新と消費者心理をめぐる論文紹介 研究論文OpenAlexオーストラリア

次世代プロバイオティクスは信頼されるか——技術革新と消費者心理をめぐる論文紹介

ヨーグルトなどでおなじみの「プロバイオティクス(体によいとされる微生物)」の世界は、いま大きく変わろうとしています。昔ながらの発酵菌に加えて、微生物の代謝産物だけを取り出した「ポストバイオティクス」や、遺伝子操作を加えた微生物株まで登場し、食品としての形も多様化しています。しかし、こうした新しい技術…

公開日: 2026年07月08日 21:30