著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Jurnal Teknik Pertanian Lampung (Journal of Agricultural Engineering)

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

モリンガの葉は栄養が豊富で、さまざまな加工品の原料として使われています。葉を加工する前に保存できる状態にするには、乾燥させる工程が欠かせません。

研究チームが注目したのは、太陽の熱を利用する太陽熱乾燥機です。著者らは、環境に配慮した乾燥技術であり、乾燥の条件をより管理しやすいことから、葉の色や栄養の安定を保つのに役立つ可能性があると位置づけています。この研究は、太陽熱乾燥がモリンガの葉の栄養成分と色の特徴にどう影響するかを評価し、品質を保つための乾燥方法づくりに役立てることを目的としています。

何を調べたか

研究チームは、乾燥温度を40℃、44℃、47℃の3段階、乾燥時間を3時間、5時間、7時間の3段階に設定しました。これらを組み合わせた9通りの条件で、それぞれ3回ずつ繰り返して試験しています。

試験の組み立てには「分割区法」と呼ばれる方法が用いられました。温度を大きな区分とし、その中で時間の違いを比べる形で、二つの条件の影響を調べる設計です。評価の対象は、乾燥後の葉に残る水分の量、色、そしてタンパク質・脂質・炭水化物・食物繊維・灰分(ミネラル分の目安)といった一般成分でした。

主な結果

論文によると、44℃で7時間乾燥させた条件では水分量が低く、色もより安定していました。一方、40℃で7時間の条件は水分量が最も高く、色の安定性が最も低い結果でした。

さらに、44℃で7時間の条件を47℃で7時間の条件と比べると、44℃のほうが食物繊維と灰分が多く、水分量は低いと報告されています。タンパク質、脂質、炭水化物の含有量については、この二つの条件の間で有意な差は見られませんでした。

全体として著者らは、試験した条件の中では44℃・7時間の乾燥が、水分量の低さ、許容できる色の特徴、食物繊維と灰分の多さの点で優れていたとまとめています。

この研究が示すこと

この研究は、太陽熱乾燥機でモリンガの葉を乾燥させる際、温度と時間の組み合わせによって乾燥後の水分量や色、一部の成分に違いが出ることを示しました。温度を高くすればよいというわけではなく、今回試された範囲では中間の44℃で長めに乾燥させた条件が良好な結果だったという点が、乾燥条件を選ぶうえでの手がかりになります。

原著論文の著者・所属:Fitrah Evar(Institut Teknologi Bacharuddin Jusuf Habibie)、Radhiansyah Radhiansyah(Institut Teknologi Bacharuddin Jusuf Habibie)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Fitrah Evar, Radhiansyah Radhiansyah Effect of Drying Temperature and Time Using a Solar Thermal Dryer on Moisture Content, Color, and Proximate Properties of Moringa (Moringa oleifera) Leaves. Jurnal Teknik Pertanian Lampung (Journal of Agricultural Engineering) 2026-08-24. DOI: 10.23960/jtepl.v15i4.1409-1419. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。