著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。
掲載誌:Jurnal Teknik Pertanian Lampung (Journal of Agricultural Engineering)
ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
研究の目的
「砕け黒米」は割れた粒の黒米で、地域で手に入りやすい穀物です。論文によると、砕け黒米は炭水化物やたんぱく質などの主要な栄養素に富み、健康増進作用が報告されている生理活性成分も含んでいます。
研究チームは、この砕け黒米をベースに、トウモロコシとレッドビーン(赤い豆)を組み合わせた機能性シリアルの開発に取り組みました。目的は、配合割合を最適化することと、できあがったシリアルの物理的・化学的な性質と栄養面の特徴を評価することです。
どのように調べたか
著者らは、砕け黒米粉、トウモロコシ粉、レッドビーン粉の最適な配合割合を見つけるために、「D最適混合計画」という実験計画法を使いました。これは、複数の原料をどの割合で混ぜるとよいかを統計的に検討するための手法です。
試作した各配合のシリアルについて、研究チームは三つの観点から特徴を調べました。一つ目は食感で、サクサク感とかたさです。二つ目は機能面の性質で、総フェノール量、牛乳に浸したときの持ちのよさ(牛乳中での耐性)、液体を吸ってふくらむ度合い(膨潤度)です。三つ目は基本的な成分組成で、水分、灰分(ミネラル分の目安)、たんぱく質、脂質、炭水化物、総食物繊維の量を測りました。
主な結果
研究チームが報告した最適な配合は、砕け黒米29.107%、トウモロコシ53.593%、レッドビーン8.300%でした。
この配合のシリアルについて、論文はサクサク感2.054kgf、かたさ5.821kgfと報告しています。総フェノール量は1gあたり没食子酸換算で18.350mg、牛乳中での耐性は44.326分、膨潤度は275.216%でした。
成分組成は、水分3.972%、灰分2.519%、たんぱく質9.738%、脂質5.631%、炭水化物71.078%、総食物繊維10.246%でした。著者らは、統計モデルの項が有意であり、最適化を裏付けていると述べています。
研究の意味
著者らは、最適化した砕け黒米・トウモロコシ・レッドビーンのシリアルが、食感のバランスがよく、食物繊維やフェノール量の多さを含む機能面の性質を備えていると結論づけています。
研究チームは、この成果を、地域で調達できる原料から栄養価を高めたそのまま食べられる機能性シリアルを開発するための基礎となるものと位置づけています。
原著論文の著者・所属:Suryani Merydaniati Saragih(IPB University)、Slamet Budijanto(IPB University)、Azis Boing Sitanggang(IPB University)
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Suryani Merydaniati Saragih, Slamet Budijanto, Azis Boing Sitanggang Development of High-Fiber Functional Cereal from Broken Black Rice, Corn, and Red Beans Using Mixture Design Approach. Jurnal Teknik Pertanian Lampung (Journal of Agricultural Engineering) 2026-08-24. DOI: 10.23960/jtepl.v15i4.1510-1519. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.
本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。