研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食事と運動、どちらを優先すべきか——心血管代謝疾患をめぐるレビュー研究の紹介
食事の改善と運動は、いずれも心臓や血管、代謝の健康によいとされてきました。しかし著者らによれば、これまでの研究の多くはそれぞれの効果を個別に確かめたものであり、「食事だけ」「運動だけ」「両方を組み合わせる」という三つを同じ条件のもとで並べて比べた研究は比較的少なかったといいます。
公開日: 2026年09月17日 11:58
食事による「軽度の慢性炎症」の抑制と動脈硬化性心血管疾患リスク — ナラティブレビューの紹介
心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)は、世界的に大きな健康課題です。LDLコレステロール値、高血圧、肥満、2型糖尿病といった従来の危険因子を治療しても、なおリスクが残ることが知られており、著者らはその「残余リスク」に関わる要因の一つとして、自覚症状のない弱い炎症が長く続く状態、い…
公開日: 2026年09月17日 09:27
肥満に伴う軽度の炎症が「手間のかからない食品」の選択を促す──抗炎症薬を用いた検証研究
体内で慢性的に続く弱い炎症は「低悪性度炎症(軽度の炎症)」と呼ばれ、肥満の人に多くみられることが知られています。これまでの研究では、炎症が努力を要する行動の低下や、脳の中でも背内側前頭前野(dmPFC)と呼ばれる領域における努力関連の反応の変化と関係することが報告されてきました。dmPFCは、ある行…
公開日: 2026年09月16日 05:50
子どもの「好きな食べ物」の傾向と栄養知識のつながり──ポーランド全国調査の報告
子ども時代に身につく食の習慣は、その後の健康に長く影響すると考えられています。研究チームは、その中でも「食べ物の好き嫌い」が子どもの食行動を左右する大きな要因のひとつだと位置づけたうえで、7〜9歳の子どもの栄養に関する知識(栄養知識)と、食べ物の好みとの関連を調べることを目的としました。
公開日: 2026年09月14日 21:41
尿中の細胞外小胞に含まれるmiRNAと終末糖化産物との関連を調べた研究
超加工食品が広く食べられるようになったことで、終末糖化産物(AGEs)への曝露が増えていると考えられています。AGEsは、食品の加工や加熱の過程などで生じる物質で、体内では酸化ストレスや慢性的な軽度の炎症を引き起こす主要な仲介役とされています。
公開日: 2026年09月14日 16:51
肥満と酸化ストレスをつなぐ仕組みと、食事由来の抗酸化物質をめぐる総説
著者らはまず、肥満が世界規模の公衆衛生上の大きな課題になっていることを出発点に置いています。抄録によれば、過去数十年で有病率は劇的に上昇し、世界で10億人を超える人々が影響を受けているとされます。その背景として、座りがちな生活様式と、エネルギー密度が高い一方で栄養素に乏しい食事の広がりが大きな要因と…
公開日: 2026年09月14日 14:16
給食のメニューは「どれが受け入れられるか」で違う——ジャカルタの中学生を対象にした調査
インドネシアで進められている無償栄養給食プログラム(Makan Bergizi Gratis、略してMBG)は、提供された食事が子どもたちに実際に受け入れられ、食べられて初めて意味を持ちます。著者らはこの点に着目し、給食が「出された」だけでなく「受け入れられた」かどうかを、献立の構成要素ごとに確かめ…
公開日: 2026年09月13日 20:03
子どもと思春期の脂肪肝で、血液中のビタミンCとβカロテンはどうなっているか
肝臓に脂肪がたまる病気のうち、代謝の異常をともなうものは「MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)」と呼ばれます。論文の導入によれば、この病気は子どもの慢性的な肝臓の病気の原因として増えており、子ども全体の7.6%、肥満のある子どもの34.2%が該当すると見積もられています。ただし、なぜ発症するの…
公開日: 2026年09月13日 18:28
スーダンの10〜15歳を対象に、食事の傾向と代謝の指標との関係を調べた研究
世界的に子どもの肥満が増えるなか、腹囲の増大や血圧・血糖・血中脂質の異常が重なった状態である「メタボリックシンドローム(MetS)」が問題になっています。研究チームは、こうした代謝の乱れに食事が深く関わることに注目しました。
公開日: 2026年09月13日 17:32
心の状態と食事は互いに影響し合う——慢性疾患の管理をめぐる総説
肥満、2型糖尿病、心血管疾患、慢性の消化器疾患、慢性腎臓病といった慢性疾患は、世界の健康課題の中心にあります。著者らは、世界保健機関(WHO)のデータとして、2021年に非感染性疾患が世界で少なくとも4,300万人の死亡をもたらし、パンデミック関連を除く全死亡のおよそ75%を占めたと紹介しています。…
公開日: 2026年09月13日 17:20
アサイーの種の抽出物、脂肪肝ラットの肝臓ミトコンドリア機能を改善と報告──運動との併用効果も検証
アサイーといえば果肉を使ったボウルなどが知られていますが、果実の大部分を占める「種」は通常廃棄される部位です。ブラジル・リオデジャネイロ州立大学の研究グループは、このアサイー種子(Euterpe oleracea Mart.)から得られるポリフェノールを豊富に含む抽出物(ASE)に着目し、高脂肪食に…
公開日: 2026年09月10日 09:17
腎移植を受けた患者が減量手術を受けたら何が起きたか——ある症例からみえた栄養管理の課題
肥満は腎移植を受けた患者にとって、移植腎の機能低下や生活の質の低下につながりうる要因として知られています。そのため、体重を大きく減らす手段としてスリーブ胃切除術(胃の一部を切除して小さくする減量外科手術)が選択されることがあります。ただし、腎移植患者は免疫抑制薬の服用や腎機能への配慮など、通常の減量…
公開日: 2026年09月10日 08:50