研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
香り成分テトラメチルピラジンをカボチャ種子タンパク質で包む?結合の仕組みを探る研究
お酒や発酵食品の香りづけに使われる「テトラメチルピラジン(TTMP)」という香気成分をご存じでしょうか。醤油や酒などの発酵食品に含まれる香り成分で、生理活性を持つことでも知られています。ただし揮発しやすく、体内や食品中での持続時間も短いため、そのままでは使いにくいという課題があります。そこで研究者た…
公開日: 2026年07月23日 14:35
サペラ種ヤギの血液成分から見えてきた「乳をたくさん出せる体」の代謝の特徴とは
ヤギの乳は、チーズやヨーグルトなど世界各地の食文化を支える身近な畜産物のひとつです。同じ品種のヤギでも、乳をたくさん出せる個体とそうでない個体がいますが、その違いがどのような体内の代謝と結びついているのかは、まだよく分かっていない部分が多く残されています。今回紹介する研究は、サペラ種という乳用ヤギを…
公開日: 2026年07月23日 02:29
水田に堆肥液? 化学肥料の一部を『嫌気性消化液』に置き換える稲作実験
コメは世界中で食べられている主食のひとつですが、その生産には多くの化学肥料が使われています。近年では、家畜のふん尿や生ごみなどを微生物によって分解する『嫌気性消化』というプロセスから出てくる液体(嫌気性消化液、ADE)を、肥料として再利用しようという動きが注目されています。廃棄物をうまく循環させなが…
公開日: 2026年07月23日 01:32
ライチ果樹園でミツバチはどこから花粉を集めているのか―DNAバーコーディングで探る採餌の時空間パターン
甘くみずみずしい果物として知られるライチ。その花が咲く時期、果樹園ではセイヨウミツバチ(Apis mellifera)が忙しく花粉や蜜を集めています。ミツバチはライチの受粉を助ける重要な存在ですが、実際にどの花からどれくらいの花粉を集めているのか、そしてそれが果樹園の場所や時期によってどう変わるのか…
公開日: 2026年07月23日 01:30
牧草の種類でヤギ肉の味は変わる?バミューダグラスとライグラスを比較した研究
ヤギ肉は世界的に見ると牛肉や豚肉に次いで多くの地域で食べられている食肉のひとつですが、「どんな牧草を食べさせて育てたか」によって肉の味わいがどう変わるのかは、意外と詳しく調べられていません。牧草の種類は家畜の栄養状態だけでなく、脂肪の質や香り成分にも影響すると考えられており、飼育方法と肉質の関係を科…
公開日: 2026年07月23日 00:29
副産物ココナッツ果肉から作る「ココナッツフラワー」、魚肉ソーセージの新素材になるか
ココナッツミルクを作る過程では、しぼった後の果肉が大量に残ります。この残渣は、多くの場合廃棄されてしまう副産物ですが、乾燥させて粉状に加工すれば「ココナッツフラワー」として食品に活用できる可能性があります。今回紹介する研究は、このココナッツフラワーを魚肉ソーセージ(ティラピアを使用)に加える機能性素…
公開日: 2026年07月22日 23:30
水管理と気温が黒米の栄養価と収量を左右する ― フィチン酸・抗酸化活性への影響を調べた研究
黒米は抗酸化物質を豊富に含む栄養価の高い穀物として知られていますが、その一方で「フィチン酸」という成分も含んでいます。フィチン酸は植物が種子の中にリンを蓄えるための物質で、体内でミネラルの吸収を妨げる可能性があるとされ、黒米の栄養価に影響を与えうる成分として研究の対象になっています。近年は気候変動に…
公開日: 2026年07月22日 15:32
「魚をたくさん食べる南アジア」で心血管代謝リスクが高いのはなぜか―論文紹介
魚は心臓や血管の健康によいとされ、特に脂の多い魚を日常的に食べる沿岸地域の集団では、その恩恵が知られています。ところが南アジアでは、世界でも屈指の魚介類消費量を誇るにもかかわらず、欧州の集団であれば病気のリスクが上がるとされる体格指数(BMI)よりもかなり低い段階から、心血管代謝系(心臓病や糖尿病な…
公開日: 2026年07月21日 20:27
バングラデシュ産アボカドの栄養価を分析、脂肪酸やミネラル含有量に品種差
森のバター、とも呼ばれるアボカド(Persea americana)。世界的に需要が高まっている果物のひとつですが、実は栽培される品種によって栄養成分に差があることをご存じでしょうか。バングラデシュ農業研究ジャーナルに掲載予定の研究では、同国で栽培されているアボカドの複数の品種を対象に、栄養成分や脂…
公開日: 2026年07月21日 18:35
食料備蓄はどう設計すべきか? 中国・エチオピア・カタールの制度比較からみえてきたこと
食料はいつも安定して手に入るとは限りません。異常気象や紛争、感染症の流行、国際市場の混乱など、予測しづらいリスクが世界中で食料システムを揺さぶっています。こうした「もしも」に備えて、多くの国が食料の一部を国家として蓄えておく「戦略的食料備蓄」という仕組みを持っています。今回紹介する論文は、この食料備…
公開日: 2026年07月21日 18:27
アンデスの雑穀「発芽」を科学で最適化する ― グルテンフリー食品への応用を探る研究
キヌアという名前は最近すっかり定着しましたが、同じアンデス地方には「カニワ」や「キウィチャ」といった、あまり知られていない擬似穀物も存在します。これらは小麦などの穀物とは植物学的に異なるものの、穀物のように調理・加工できることから「擬似穀物」と呼ばれています。今回紹介する論文は、こうしたアンデス擬似…
公開日: 2026年07月19日 21:32
南インドの発酵シコクビエ飲料「ケルヴァラグ・クーズ」、高齢者への聞き取りで伝統の知恵を記録
インドには、地域に根ざした発酵食品が数多く存在します。今回紹介する研究は、南インド・タミル・ナードゥ州で古くから飲まれてきた「ケルヴァラグ・クーズ」という発酵飲料に着目したものです。原料となるシコクビエ(インドでは「ラギ」と呼ばれる)は、ミネラルやカルシウムが豊富な穀物として知られ、消化のよさから「…
公開日: 2026年07月19日 21:28