研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腸内細菌のバランスの乱れと慢性閉塞性肺疾患(COPD)——「腸と肺のつながり」をめぐる総説
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気道の炎症が続き、空気の通りが悪くなる状態が進行していく病気です。著者らは、現在の治療が症状の緩和や急な悪化(急性増悪)の抑制には役立つ一方で、病気の進行そのものを止める効果は限られている点を出発点としています。そのうえで、新たな仕組みの手がかりとして「腸と肺のつなが…
公開日: 2026年09月18日 06:50
細菌の芽胞の内膜の「かたさ」は何で決まるのか——脂肪酸組成と耐性・発芽の関係を調べた研究
枯草菌(Bacillus subtilis)などの細菌がつくる芽胞(がほう)は、熱や薬剤に強い休眠状態の細胞です。加熱殺菌を経ても生き残った芽胞が保存中に発芽すると、食品の品質低下や、病原菌の場合は食中毒につながりうるため、食品保存の分野では長年の課題とされています。
公開日: 2026年09月18日 06:16
キャベツ由来の乳酸菌CAB701が体脂肪量に与える影響を調べた無作為化比較試験
肥満は世界的に増え続けている健康課題で、著者らは現在10億人を超える成人が該当するとの推計を紹介しています。食事や運動、薬による対策は進んでいるものの、長期にわたって体重を管理し続けることは依然として難しく、新たな選択肢が求められてきました。
公開日: 2026年09月18日 05:55
発酵食品の香りはどう生まれるのか——乳酸菌による揮発性香気成分の形成を整理した総説
発酵食品の味わいや香りの印象を左右する大きな要素に、揮発性香気成分(VFC)があります。これは常温で空気中に揮発しやすい化合物の総称で、鼻で感じ取る「香り」の正体にあたります。チーズや漬物、発酵乳といった乳酸菌が関わる食品では、こうした香気成分がどのように生まれるのかが品質を考えるうえで重要になりま…
公開日: 2026年09月17日 19:51
食事の炎症・抗酸化・腸内細菌に関する指標と胃がんリスクの関連を調べた症例対照研究
食事の傾向は、体内の炎症、酸化ストレス、腸の透過性、腸内細菌といった経路を通じて胃がんの発生に関わる可能性があると考えられています。しかし著者らは、炎症・抗酸化・腸内細菌に着目した複数の食事指標を同時に評価し、あわせて複数の生物学的指標(バイオマーカー)も測定した包括的な研究は、胃がんの分野ではまだ…
公開日: 2026年09月17日 12:37
インド人の「出たお腹」をめぐる説明——腸内細菌・食生活の変化・体組成から論じた記事
インド人に多いとされる、なかなか引っ込まない腹部の膨らみは、食べすぎや運動不足のせいだと説明されることが多い。この論考の著者は、そうした説明は進化的・微生物学的・食事に関する根拠に照らすと十分に成り立たないとして、別の説明の筋道をたどろうとしている。
公開日: 2026年09月17日 12:15
サワードウ(天然酵母)パンと市販パン酵母のパンは、おなかの症状と腸内細菌に違う影響を与えるか——無作為化比較試験の報告
食物繊維を多くとることが健康に役立つことはよく知られていますが、西ヨーロッパ諸国では摂取量が推奨に届いていないと研究チームは述べています。パンはこうした国々で食物繊維の重要な供給源である一方、小麦粉に含まれるフルクタンなどにより「FODMAP(フォドマップ)」と呼ばれる糖類の供給源でもあります。FO…
公開日: 2026年09月17日 11:44
白ワインの「果皮ごと発酵」と発酵後の酸素接触が成分と味わいに与える影響
白ワインの伝統的な造り方では、搾ったぶどう果汁を果皮からすばやく分け、香りを守りつつ渋みのもととなる成分(フェノール化合物)が出すぎないようにしてきました。しかし近年、果皮を漬け込んだまま発酵させる「発酵中のスキンコンタクト(醸し)」が実践と研究の両面で関心を集めています。研究チームは、この手法が白…
公開日: 2026年09月17日 11:13
慢性ストレスが腸内細菌のバランスと脳の炎症に与える影響を調べたマウス実験
長く続くストレスが、腸内に住む細菌の集まり(腸内細菌叢)の乱れや、脳内の炎症(神経炎症)と関わることは以前から知られていました。しかし、その間をつなぐ仕組みについては、まだよく分かっていないと著者らは述べています。
公開日: 2026年09月17日 09:57
アガベ樹液を発酵させて得た「ポストバイオティクス」──乳酸菌とバチルスによる細胞・動物実験と粉末化の報告
メキシコの研究チームは、アガベ(リュウゼツラン)から採取される樹液「アグアミエル」を発酵させて得られる成分に注目し、その生物学的な働きと、食品素材として扱える形に加工できるかどうかを調べました。
公開日: 2026年09月17日 09:22
土壌から見つかった乳酸菌の安全性を多角的に調べた研究
Lactiplantibacillus plantarum(ラクティプランティバチルス・プランタルム)は、乳製品や発酵野菜、人の消化管など幅広い環境に生息する乳酸菌です。発酵食品での長い利用の歴史からプロバイオティクス研究でよく取り上げられますが、研究チームは、同じ菌種であっても株ごとの性質の差が大…
公開日: 2026年09月17日 07:12
ブドウの熟度が蒸留酒の香り成分と官能品質に与える影響を調べた研究
生食用ブドウ「ヘティエンホン(和田紅)」を原料に蒸留酒をつくるとき、収穫時の熟し具合が仕上がりの品質をどう左右するのか。研究チームはこの点を明らかにするため、糖度の異なる3つの熟度段階でブドウを収穫し、それぞれから得た蒸留液を比較しました。
公開日: 2026年09月17日 06:45