研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

プロバイオティクスの「芽胞」を運び手にした飲み薬 ― 腸と脳の両方に働きかけるパーキンソン病治療の研究 研究論文Europe PMC中国

プロバイオティクスの「芽胞」を運び手にした飲み薬 ― 腸と脳の両方に働きかけるパーキンソン病治療の研究

パーキンソン病は、脳の中でドパミンを作る神経細胞が失われることで、運動の障害や記憶の低下が起こる病気です。現在の治療の中心は、不足したドパミンを補う薬(レボドパなど)ですが、研究チームは、この方法では神経細胞そのものを守る働きが乏しく、病気の進行を抑えたり後戻りさせたりすることは難しいと指摘していま…

公開日: 2026年09月14日 19:49

難消化性マルトデキストリンと高齢マウスの筋肉:腸内細菌叢の変化とともに筋萎縮が抑えられたとの報告 研究論文Europe PMC韓国

難消化性マルトデキストリンと高齢マウスの筋肉:腸内細菌叢の変化とともに筋萎縮が抑えられたとの報告

加齢に伴って骨格筋の量と機能が徐々に失われる状態はサルコペニアと呼ばれ、転倒や骨折、入院、死亡のリスクを高めるとされています。高齢化が世界的に進むなか、対策として確立しているのは主に運動と食事のバランスであり、栄養面からの有効な手立ては限られていると著者らは述べています。

公開日: 2026年09月14日 19:40

腸内細菌に働きかける補助食品は脂肪肝の検査値を改善するか──30件の臨床試験を統合した解析 研究論文Europe PMC中国

腸内細菌に働きかける補助食品は脂肪肝の検査値を改善するか──30件の臨床試験を統合した解析

代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、以前は非アルコール性脂肪性肝疾患/NAFLDと呼ばれていたもの)は、飲酒以外の原因で肝臓に脂肪がたまる病気です。論文によれば、世界の成人の32%以上が該当し、2040年には有病率が55.4%を超えると予測されています。単純な脂肪蓄積から肝炎、線維化、肝硬変、…

公開日: 2026年09月14日 19:36

腸の炎症を鎮める方向へ――細菌とω-3脂肪酸を組み合わせた発酵物を、潰瘍性大腸炎患者の組織で試した研究 研究論文Europe PMCイタリア

腸の炎症を鎮める方向へ――細菌とω-3脂肪酸を組み合わせた発酵物を、潰瘍性大腸炎患者の組織で試した研究

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が続く病気で、クローン病などとともに炎症性腸疾患(IBD)と総称されます。論文によれば、IBDは世界で680万人が罹患しており、サリチル酸製剤やステロイドが第一選択の治療として使われてきましたが、これらは病気の自然経過そのものを変…

公開日: 2026年09月14日 19:29

2型糖尿病と肥満を併せ持つ成人に対する運動の効果を比較したネットワークメタ分析 研究論文Europe PMC中国

2型糖尿病と肥満を併せ持つ成人に対する運動の効果を比較したネットワークメタ分析

2型糖尿病は世界の糖尿病の9割以上を占め、肥満と深く関わっています。論文によれば、腹部や内臓への脂肪の過剰な蓄積はインスリン抵抗性(血糖を下げるホルモンであるインスリンが効きにくくなる状態)や慢性的な弱い炎症を悪化させ、2型糖尿病の発症と進行を後押しします。糖尿病自体も脂質代謝の乱れをさらに強めるた…

公開日: 2026年09月14日 19:24

イヌリンでつくったナノ粒子で潰瘍性大腸炎の薬を大腸へ届ける試み 研究論文Europe PMC韓国

イヌリンでつくったナノ粒子で潰瘍性大腸炎の薬を大腸へ届ける試み

炎症性腸疾患(IBD)は、消化管に炎症が長く続く病気で、潰瘍性大腸炎とクローン病が含まれます。論文によれば、2017年時点で世界におよそ680万人の患者がいると報告されています。潰瘍性大腸炎では大腸の粘膜に炎症が起こり、腹痛や下痢、体重減少、血便などの症状が現れます。発症の詳しい仕組みはまだ解明され…

公開日: 2026年09月14日 19:17

歯周炎の基本治療にオメガ3脂肪酸を追加すると何が変わるか——無作為化試験9件をまとめた解析 研究論文Europe PMCインドネシア

歯周炎の基本治療にオメガ3脂肪酸を追加すると何が変わるか——無作為化試験9件をまとめた解析

歯周炎は、口の中の細菌のバランスが崩れることで歯を支える組織に炎症が続き、少しずつ組織が壊れていく慢性の病気です。研究チームによれば、2011年から2020年にかけての歯周炎の有病率は62%で、そのうち重度の歯周炎は23.6%を占めると報告されています。歯周炎は歯を失う主な原因の一つであり、全身の病…

公開日: 2026年09月14日 19:12

青バナナ粉と全粒小麦粉を加えた食物繊維強化パスタの品質評価 研究論文Europe PMCバングラデシュ

青バナナ粉と全粒小麦粉を加えた食物繊維強化パスタの品質評価

パスタは世界中で親しまれている主食のひとつですが、一般的なパスタは精製した小麦粉から作られるため、炭水化物が中心で食物繊維や生理機能をもつ成分は少ないと著者らは説明しています。食物繊維の摂取量が推奨水準に届かない集団は多く、とくに食生活が変化しつつある都市部ではその傾向がみられるといいます。そこで研…

公開日: 2026年09月14日 13:31

酒づくりの「入れる順番」が変える米酒の風味と成分 ― セッコク(Dendrobium nobile)を加えた発酵の研究 研究論文Europe PMC中国

酒づくりの「入れる順番」が変える米酒の風味と成分 ― セッコク(Dendrobium nobile)を加えた発酵の研究

日本酒や黄酒のような米を原料とする醸造酒では、酵母をどう組み合わせて発酵させるかが、香りや味わいを大きく左右します。近年は、アルコール発酵の主役であるサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae、いわゆる清酒酵母などの仲間)だけでなく、アルコールをつくる力は弱いものの…

公開日: 2026年09月14日 02:40

炎症性腸疾患と「動物性か植物性か」——タンパク質の種類をめぐる研究の現在地 研究論文Europe PMCオーストラリア

炎症性腸疾患と「動物性か植物性か」——タンパク質の種類をめぐる研究の現在地

世界の食生活では、この70年ほどでタンパク質の摂取量が増え続けてきました。著者らは、40か国を対象にした系統的レビューで、北欧やアジアの一部では10年ごとに総エネルギーに占めるタンパク質の割合が0.5〜0.7%(およそ4〜6グラム分)増えてきたと報告されていることを紹介しています。同時に、環境への配…

公開日: 2026年09月14日 00:52

ブドウ種子抽出物を加えたビスケット:生地の性質と品質への影響を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

ブドウ種子抽出物を加えたビスケット:生地の性質と品質への影響を調べた研究

ビスケットは手軽さと食べやすさから広く親しまれていますが、主な原料が精製した小麦粉・油脂・砂糖であるため、栄養面での利点は限られ、天然の抗酸化成分も比較的少ないと著者らは説明しています。さらに保存中の酸化による劣化は、風味や食感、全体的な品質を損なう要因になります。そのため、食べておいしいと感じられ…

公開日: 2026年09月14日 00:13

小麦をブレード式粉砕機で段階的に砕くと何が起きるか——粉砕時間と粉の性質の関係を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

小麦をブレード式粉砕機で段階的に砕くと何が起きるか——粉砕時間と粉の性質の関係を調べた研究

小麦粉は、パンや麺、ビスケットなど多くの食品のもとになる素材です。小麦を粉にする「製粉」では、粒を砕いて細かくするだけでなく、どのくらいの大きさの粒がどれだけ含まれるか(粒度分布)を整えることが品質を左右します。従来はロール式の製粉機が主流ですが、近年は高速で回転する刃で叩き砕くブレード式の粉砕機も…

公開日: 2026年09月14日 00:09