研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
乳酸菌由来の多糖「グルカン」が酸化ストレスを和らげ、線虫の寿命を延ばしたという報告
私たちの体の中では、呼吸や代謝といった日常的な営みにともなって「活性酸素種(ROS)」と呼ばれる反応性の高い分子が絶えず生まれています。放射線や化学物質、環境汚染、感染などの外的要因も、その発生源になります。研究チームは、活性酸素はある程度までなら細胞が備える抗酸化のしくみで処理されるものの、その処…
公開日: 2026年09月13日 18:02
オンライン食料品店の『スワップ提案』は健康的な買い物を後押しできるか、米国での実験結果
オンラインでスーパーの買い物をしていると、「こちらの商品はいかがですか」といったおすすめ表示を目にすることがあります。こうした提案の仕組みを応用し、より健康的な商品や環境負荷の低い商品への「置き換え(スワップ)」を勧めたら、実際に人々の買い物の中身は変わるのでしょうか。米国スタンフォード大学医学部や…
公開日: 2026年09月10日 09:23
食品中のカビ毒『パツリン』を安価な金電極で検出できるか——市販センサーの可能性と限界を検証
リンゴジュースやリンゴピューレなどのリンゴ加工品には、まれに「パツリン」と呼ばれるカビ由来の毒素が含まれることがあります。パツリンは特定のカビが産生する物質で、食品の安全性を確保するためには継続的な監視が欠かせません。こうした毒素の検出には従来、高性能な分析機器を使う方法が使われてきましたが、もっと…
公開日: 2026年09月10日 09:15
フコイダンが老齢マウスの腸内環境を整えるという報告
年齢を重ねると、腸の働きは少しずつ変化していくと考えられています。食べ物を消化・吸収する能力や、腸を守るバリア機能、そこに棲む腸内細菌のバランスなどが、若い頃とは異なる状態になっていくためです。こうした加齢に伴う腸内環境の変化に、食品由来の成分がどこまで働きかけられるのかを調べた研究が、エヌピージェ…
公開日: 2026年09月10日 09:09
野菜の農薬残留と腸内細菌叢、消化器の健康との関係を整理した研究
キャベツやほうれん草など野菜には、栽培過程で使われた農薬がごく微量残留することがあります。こうした農薬残留が腸内細菌叢(腸内フローラ)に影響を与え、それが消化器の不調や炎症性腸疾患(IBD)とどうつながるのか、これまで人を対象にした研究がどこまで明らかにしてきたのかを整理したレビュー論文が、コンプリ…
公開日: 2026年09月10日 08:57
ホームレス状態にある家族の食料支援利用と子どもの食事内容の関連を調べた研究
住まいを失い、シェルターなどで生活する家族にとって、食料支援(フードパーセル)は日々の食事を支える重要な手段です。しかし、こうした緊急支援がどのような家庭で利用されやすく、また子どもの食生活とどう関わっているのかは、これまで十分に調べられてきませんでした。今回、フランスで実施された調査データをもとに…
公開日: 2026年09月10日 08:49
料理教室 対 栄養カウンセリング、2型糖尿病の血糖管理に効果の差はあるか
2型糖尿病の治療では、薬物療法とあわせて食生活の見直しが重要な役割を果たすとされています。食事指導の方法としては、管理栄養士による個別の医療栄養療法(MNT)が広く行われてきましたが、近年は実際に調理を体験しながら学ぶ「料理医学(カリナリーメディスン、CM)」という手法も注目されています。今回紹介す…
公開日: 2026年09月10日 08:44
生涯を通じたタンパク質摂取と健康・長寿の関係を考える研究解説
タンパク質は筋肉や臓器をつくる材料であるだけでなく、妊娠・授乳期から更年期、高齢期に至るまで、人生のあらゆる段階で体づくりを支える栄養素です。ライフスタイル医学の観点から栄養と食習慣を扱う総説が、アメリカン・ジャーナル・オブ・ライフスタイル・メディシンに2026年9月に掲載予定です。この総説は、ホー…
公開日: 2026年09月10日 08:41
CRISPR技術で気候に強く栄養価の高い作物をつくる試み——最新レビュー論文を読む
世界の人口は2050年に97億人に達すると見込まれており、必要な農業生産量を満たすには生産性を60〜70%引き上げる必要があるとされています。同時に気温上昇や降水パターンの変化、異常気象の増加が作物の栽培環境を大きく変えつつあります。加えて、鉄・亜鉛・ビタミンA・葉酸などの微量栄養素の不足、いわゆる…
公開日: 2026年09月09日 06:29
経管栄養は子どものARFID治療でどう使われているのか―神経性やせ症との違いを比べた研究
食べ物への強い苦手意識や興味の乏しさから栄養不足に陥る「回避・制限性食物摂取障害(ARFID)」は、2013年に診断基準として登場した比較的新しい概念です。やせ願望や体型へのこだわりを特徴とする神経性やせ症(AN)とは異なる背景を持つにもかかわらず、多くの病院ではAN向けに作られた栄養回復プログラム…
公開日: 2026年09月09日 05:25
インゲンマメの種皮模様と栄養成分は品種と栽培環境でどう変わるのか
インゲンマメ(Phaseolus vulgaris L.)は、世界中で人が直接食べる豆類の中でも消費量の多い作物であり、多くの地域で重要な栄養源となっています。豆の種類によって種皮の色や模様はさまざまですが、その見た目の違いと、たんぱく質やミネラルといった栄養成分との関係は、これまで十分に整理されて…
公開日: 2026年09月09日 04:48
食生活で「炎症性老化」に対処できるか——高齢化社会をめぐる食事介入の研究レビュー
年齢を重ねると、はっきりした病気の自覚症状がなくても、体の中では静かに炎症のレベルがじわじわと上がっていくことが知られています。この慢性的で軽度な全身性の炎症状態は「インフラメイジング(inflammaging)」と呼ばれ、心血管疾患や認知機能の低下、フレイル(心身の虚弱)といった高齢期の問題の背景…
公開日: 2026年09月08日 20:35