研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

無料のデジタル栄養プログラム「フル・プレート・リビング」利用者で、食事の質やBMIはどう変わったか 研究論文DOAJアメリカ

無料のデジタル栄養プログラム「フル・プレート・リビング」利用者で、食事の質やBMIはどう変わったか

食事の改善は慢性疾患の予防に重要とされています。しかし診療の現場では時間や人手が限られ、栄養指導を十分に行えないことが少なくありません。研究チームが注目したのは、米国の非営利団体が提供する無料のオンライン栄養教育プログラム「フル・プレート・リビング(FPL)」です。FPLはカロリー計算や厳しい食事制…

公開日: 2026年10月12日 15:24

マダガスカル南西部のサンゴ礁の食料システムはどう変わったか——地元の人々の知識から読み解く研究 研究論文DOAJアメリカ

マダガスカル南西部のサンゴ礁の食料システムはどう変わったか——地元の人々の知識から読み解く研究

サンゴ礁の漁業は、沿岸に暮らす人々にとって重要なタンパク質や微量栄養素の供給源です。しかし研究チームによれば、サンゴ礁は乱獲や気候変動、汚染といった圧力にさらされており、その変化が地元の食生活にどう跳ね返っているのかは十分に分かっていません。とくに漁獲の記録が乏しい地域では、長期の科学的モニタリング…

公開日: 2026年10月01日 02:40

発酵乳製品の脂肪量は代謝の指標を変えるか——12週間のランダム化比較試験 研究論文DOAJアメリカ

発酵乳製品の脂肪量は代謝の指標を変えるか——12週間のランダム化比較試験

ヨーグルトやチーズのような発酵乳製品をよく食べる人では、血糖や血中脂質といった代謝の状態が良好である傾向が観察されてきました。ただし著者らは、乳製品に含まれる脂肪の量が違うとき、その効果に差が出るのかどうかを臨床試験で直接調べたデータは限られている、と指摘しています。

公開日: 2026年09月29日 14:41

排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究 研究論文DOAJアメリカ

排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究

おなかの調子の悩みは、必ずしも病気と診断される段階だけに生じるものではありません。研究チームは、便が軟らかく排便回数が多いものの、下痢と診断される基準には当てはまらない人がいることに着目しました。こうした状態は医学的な診断がつかなくても、本人が感じる生活の質を下げることがあると論文は説明しています。

公開日: 2026年09月25日 05:54

焼成発酵乳を使った新しいプロバイオティクス冷凍ヨーグルトの開発と特性評価 研究論文DOAJアメリカ

焼成発酵乳を使った新しいプロバイオティクス冷凍ヨーグルトの開発と特性評価

アイスクリームに比べて脂肪が少なく、生きた乳酸菌を含む冷凍ヨーグルトは、より健康的な冷菓として関心を集めています。この研究で著者らが着目したのは「焼成発酵乳(baked fermented milk、以下BFM)」と呼ばれる素材です。BFMは、牛乳を高温で長めに加熱してから乳酸菌で発酵させたもので、…

公開日: 2026年09月25日 05:39

個人の遺伝・分子情報に基づく栄養介入は「生物学的な老化」に働きかけられるか——人を対象とした研究を整理したスコーピングレビュー 研究論文DOAJアメリカ

個人の遺伝・分子情報に基づく栄養介入は「生物学的な老化」に働きかけられるか——人を対象とした研究を整理したスコーピングレビュー

食事や栄養素への反応は人によって異なります。この個人差を遺伝子や代謝の特徴から読み解き、一人ひとりに合った食事や栄養補助成分(ニュートラシューティカル)を提案しようとする分野は「精密栄養」「ニュートリゲノミクス」と呼ばれ、近年注目されています。

公開日: 2026年09月25日 05:29

カニ漁の持続と食品安全の両立を探る――米カリフォルニア州の生物毒対策をめぐる研究 研究論文DOAJアメリカ

カニ漁の持続と食品安全の両立を探る――米カリフォルニア州の生物毒対策をめぐる研究

2015年から2016年にかけて、米国西海岸沿いで「ドウモイ酸」という生物毒をつくる藻類の大増殖(ブルーム)が広範囲かつ長期にわたって発生しました。ドウモイ酸は藻類が産生する物質で、食物連鎖を通じて水産物に蓄積し、人が食べると健康被害を起こしうるため、水産物の安全管理上の懸念となります。このブルーム…

公開日: 2026年09月24日 23:32

低アルコールワインの酸味を整える三つの方法——発酵条件・化学的調整・酵母選択を消費者評価で比較 研究論文DOAJアメリカ

低アルコールワインの酸味を整える三つの方法——発酵条件・化学的調整・酵母選択を消費者評価で比較

ワインの酸は、味わいの均衡や品質に影響します。研究チームは、とくにアルコール度数の低いワインでは酸が過剰に感じられ、バランスや品質を損なうことがあると述べています。酸を下げる方法自体は数多く知られていますが、製品や製造方法をまたいで各手法の効果だけを切り出して比べることは難しい、というのが著者らの問…

公開日: 2026年09月18日 23:29

五大湖の魚は「食べ物」であり「管理される資源」でもある――米国五大湖地域の水産流通を描く研究 研究論文DOAJアメリカ

五大湖の魚は「食べ物」であり「管理される資源」でもある――米国五大湖地域の水産流通を描く研究

五大湖地域には世界の地表淡水の20%以上が存在し、文化・経済・生態のいずれの面でも重要な水産業が営まれています。研究チームは、この地域の魚が「食べ物」であると同時に「管理される天然資源」でもあるという二重の性格を持つ点に注目しました。この二重性があるために、魚が水から消費者の手元へ届くまでの道筋を把…

公開日: 2026年09月17日 05:37

食品由来の酵母デバリオミセス・ハンセニイ、クローン病患者から見つかった株はなぜ『くっつかない』のか 研究論文DOAJアメリカ

食品由来の酵母デバリオミセス・ハンセニイ、クローン病患者から見つかった株はなぜ『くっつかない』のか

発酵食品づくりに使われる酵母の一種、デバリオミセス・ハンセニイ(Debaryomyces hansenii)は、食品衛生上は安全に利用されてきた微生物です。ところが研究チームは以前、この酵母をクローン病患者の腸潰瘍部から分離したことがあり、食品由来の株と患者由来の株のあいだにどのような違いがあるのか…

公開日: 2026年09月09日 22:26

植物由来の多糖類でつくる微小カプセル、線虫を使った事前チェックの試みとは 研究論文DOAJアメリカ

植物由来の多糖類でつくる微小カプセル、線虫を使った事前チェックの試みとは

ビタミンや香り成分、プロバイオティクス(善玉菌)などの機能性成分は、そのままの形では熱や酸、酸素に弱く、体内でうまく吸収されないことも少なくありません。こうした成分を細かい粒子で包み込み、狙った場所まで届ける「デリバリーシステム」の研究が進められています。今回紹介する総説論文は、デンプンやペクチン、…

公開日: 2026年09月05日 16:26

レジスタントスターチの種類によって腸内細菌の反応が異なる可能性、米コーネル大などが解析 研究論文DOAJアメリカ

レジスタントスターチの種類によって腸内細菌の反応が異なる可能性、米コーネル大などが解析

難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)は、小腸で消化されずに大腸まで届き、そこに棲む腸内細菌のエサになる食物繊維の一種です。腸内環境や代謝の健康に関連するとされ、食事による介入方法として注目されてきました。ただし、レジスタントスターチには物理的・化学的性質が異なる複数のタイプがあり、それぞれが腸内…

公開日: 2026年09月01日 23:20