研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
海藻由来の硫酸化多糖と腸内細菌叢の関係を整理した研究
コンブやワカメといった海藻には、フコイダンやカラギナン、ウルバンといった硫酸化多糖と呼ばれる成分が含まれています。これらは食物繊維の一種で、近年は腸内細菌のえさとなる「プレバイオティクス」としての働きが注目されています。今回紹介するのは、こうした海洋由来の硫酸化多糖について、腸内細菌叢との関わりやヒ…
公開日: 2026年09月03日 05:37
太平洋の島国パラオで見えてきた「庭で野菜を育てる暮らし」と食事・健康の関係
肥満は世界各地で健康課題となっていますが、なかでも太平洋の島嶼国では深刻な状況が指摘されています。パラオ共和国もその一つです。一方で、都市部で家庭菜園を営む「アーバンガーデニング」が食生活や健康によい影響をもたらす可能性は、これまで欧米などの研究で報告されてきました。しかし、肥満危機に直面する太平洋…
公開日: 2026年09月03日 05:29
堆肥由来の好熱菌が子牛の下痢を改善? 腸内細菌ではなく代謝物の変化に注目した研究
下痢は世界で年間130万人以上が命を落とす原因ともされる身近で深刻な健康問題です。家畜の世界でも下痢による消化不良は成長の遅れや死亡率上昇につながり、生産性を大きく左右します。原因が細菌感染とわかる場合もありますが、実際には原因を特定できないケースも多く、対策は簡単ではありません。今回、堆肥から見つ…
公開日: 2026年09月03日 04:56
ザンビア・カリバ湖の魚に微量元素はどれくらい含まれているか——生魚と乾燥魚を調べた研究
アフリカ最大級の人造湖として知られるザンビアのカリバ湖は、ティラピアの一種であるカリバブリーム(学名:Oreochromis mortimeri)や、小型の淡水魚カペンタ(学名:Limnothrissa miodon)の漁が盛んな水域です。魚は良質なたんぱく源である一方、周辺の鉱業・農業・生活排水な…
公開日: 2026年09月03日 04:55
冷凍カツオをベルトコンベヤ上で3Dスキャンし、体重を推定する技術を検証した研究
魚の体長や体重を測ることは、水産資源の管理や加工現場での品質管理に欠かせない作業です。しかし従来の手作業による計測は人手がかかるうえ、測る人によって値がばらつきやすく、大量の魚を短時間で処理するには限界がありました。今回紹介する研究では、この課題に対して非接触の3Dカメラを使った計測システムが検証さ…
公開日: 2026年09月03日 02:23
四季成りイチゴ、定植を早めれば早採りできる? 品種の性質で分かれる開花の仕組み
イチゴには、初夏から夏にかけて一度だけ花をつける「一季成り」品種と、気温などの条件がそろえば繰り返し花を咲かせる「四季成り」品種がある。四季成り品種をうまく使えば、通常よりも早い時期から収穫を始められる可能性があるが、実際には気温や株の生理的な状態が連続的な開花を妨げることが知られている。今回、岡山…
公開日: 2026年09月02日 14:24
おからをヒラタケの菌糸体で発酵させると、うま味が増す? 食品残さ活用に関する研究
豆腐や豆乳を作る際に大量に発生する副産物「おから」は、世界全体で年間14億トンも生まれているといいます。栄養価は高いものの、腐りやすく、食物繊維が多いために水に溶けにくく、そのままではざらついた食感や味の点で食品への利用が難しいという課題があります。こうした食品残さを、キノコの菌糸体を使って発酵させ…
公開日: 2026年09月02日 11:34
アサリで起きた消化管アレルギー、リンパ球検査と少量負荷試験で診断できた一例
エビやカニだけでなく、貝類も子どもの消化管アレルギーの原因になることがあります。今回紹介するのは、アサリを食べた後に嘔吐を繰り返した6歳女児について、血液検査の一種と少量の食物負荷試験を組み合わせて診断に至った症例報告です。舞台は栃木県の獨協医科大学の小児科および獨協医科大学病院アレルギーセンターで…
公開日: 2026年09月02日 11:31
テングサ由来の寒天にウコン成分クルクミンを配合、魚の切り身の保存に役立つ生分解性フィルムを研究
スーパーで魚や肉を包んでいるプラスチック容器やラップは、便利な一方で自然界では分解されにくく、環境中に長期間残ってしまうことが課題とされています。こうした石油由来プラスチックの代替として近年注目されているのが、海藻などの天然素材から作る生分解性フィルムです。長崎大学などの研究グループは、日本で「テン…
公開日: 2026年09月02日 11:24
せんべいが『口の中でとろける』感覚の正体とは — 咀嚼中の食塊変化を機械で再現した研究
米菓(せんべい)を食べたとき、噛むほどにサクサクした欠片がまとまり、やがて口の中でほどけていくような『口どけ』の良さを感じることがあります。この感覚がどのような仕組みで生まれているのかは、これまで十分に解明されていませんでした。今回、口どけの強さが異なる4種類の米菓を対象に、咀嚼中に食べ物が唾液と混…
公開日: 2026年09月02日 10:41
日本の学校給食にハラール対応の壁 京都大学の研究が示す制度の課題
日本の公立小学校で提供される給食は、栄養バランスの取れた食事を安価に届けるだけでなく、みんなで一緒に食べる体験を通じて食育を進める役割も担ってきました。しかし、豚肉やゼラチン、みりんなどのアルコールを含む調味料を避けるイスラム教の戒律(ハラール)に従う必要があるムスリムの子どもたちにとって、この給食…
公開日: 2026年09月02日 09:40
好きな料理を食べると脳の反応が変わる? 近赤外分光法(fNIRS)でみる『食の好み』と前頭前野の関係
高齢になると、認知症がなくても「何を食べたいか思い浮かばない」という状態に陥る人がいます。食欲の低下は低栄養やフレイル(心身の衰え)にもつながる問題ですが、臨床の現場で気軽に脳の働きを調べる方法がないことが、この分野の研究を難しくしてきました。今回、東洋大学の研究グループが、健康な若年成人を対象に、…
公開日: 2026年09月02日 06:32