研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
スピルリナの『緑すぎる色』を弱める培養法とは 光を使わない培養で色調と栄養のバランスを探る研究
スピルリナは栄養価の高さから食品素材として注目されてきましたが、あの鮮やかな緑色が実は普及の壁になっているといいます。パンやスナック、飲料に加えると製品全体が強い緑色になり、消費者に受け入れられにくいことが課題として指摘されてきました。今回、ブラジル・リオグランデ連邦大学などの研究グループが、光を使…
公開日: 2026年09月04日 05:34
捨てられる松ぼっくりの「苞」から抗酸化成分を守る——キトサンで包むマイクロカプセル化研究
南米原産のマツ科針葉樹アラウカリア・アングスティフォリア(ブラジルマツとも呼ばれる)は、種子(ピニャオンと呼ばれる食用の松の実)を採ったあとに、松ぼっくりの苞(松かさを構成するうろこ状の部分)が大量に残ります。この苞は松ぼっくり全体の約80%を占めるにもかかわらず、そのまま環境中に捨てられているのが…
公開日: 2026年09月04日 05:07
フレンチオーク樽のチップで熟成させたミードは、伝統的ミードとポリフェノール量が変わらない――ブラジル産商業製品の比較調査
ミード(蜂蜜酒)は蜂蜜を水と混ぜて発酵させたアルコール飲料で、人類最古の酒のひとつとされています。近年はトロピカルフルーツやスパイスを使った新しいスタイルが登場し、熟成にオーク樽の代わりにオークチップを使う手法も広がっていますが、商業生産されたオーク熟成ミードの化学的な特徴を調べた研究はまだ少ないの…
公開日: 2026年09月03日 08:35
オレンジの皮を捨てずに活かす:超音波と酵素で作る水溶性食物繊維の研究
オレンジジュースやオレンジ製品を作る過程では、皮やアルベド(白い内果皮)などの副産物が果実重量の最大55%も発生するとされています。こうした残さは廃棄されると分解時に二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを発生させる一方で、カロテノイドやフラボノイド、ペクチン、食物繊維といった有用な成分を豊富に含んで…
公開日: 2026年09月03日 08:29
エビの筋肉にも「グリコサミノグリカン」あり——バナメイエビの廃棄部位から見えてきたもの
グリコサミノグリカン(GAG)と呼ばれる糖鎖の仲間は、動物の細胞の表面や組織のすき間(細胞外マトリックス)に存在し、成長因子や酵素、サイトカインといったタンパク質と結びついて、体のさまざまな働きを支えていると考えられています。ヘパリンやコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸などはその代表例で、これまでは牛…
公開日: 2026年09月03日 06:33
オーツと乳酸菌・酵母の共発酵で植物性飲料の機能性を高める試み マウス実験で腸内環境の変化も確認
牛乳の代わりにオーツや大豆、ナッツなどを原料にした植物性飲料は近年広がりを見せていますが、栄養面では乳製品に劣る部分もあると指摘されてきました。今回、ブラジルの連邦ラヴラス大学(UFLA)などの研究チームが、オーツ・アーモンド・ひまわりの種を原料にした飲料を、乳酸菌とその酵母を組み合わせて発酵させる…
公開日: 2026年09月02日 04:52
ブラジル産グリーンプロポリスは肥満・糖尿病に役立つのか——抗酸化・抗炎症作用を中心にまとめたレビュー研究
プロポリスは、ミツバチが植物の芽や樹脂を集めて作る樹脂状の物質で、古くから抗菌・抗炎症・組織修復などの働きが伝統医療で利用されてきました。中でも「ブラジル産グリーンプロポリス」は新型コロナウイルス感染症の流行時に抗ウイルス作用が注目された一方、肥満や2型糖尿病といった代謝性疾患への効果を検討した研究…
公開日: 2026年09月02日 01:37
ペキー果肉パウダー、乳清たんぱく質配合で抗酸化成分の残りやすさが変化 スプレードライ製法を検証
ブラジルのセラード地域に自生するペキー(Caryocar brasiliense)という果実をご存じでしょうか。カロテノイドやフェノール化合物を豊富に含む果実ですが、脂質含有量が高く(果肉の約40%)、収穫期が限られているため、産業的な利用が難しいとされてきました。今回、ブラジル連邦大学ゴイアス校な…
公開日: 2026年08月31日 19:40
非破壊で「食べられるコーティング」の効き目を見る―イチゴを近赤外線で追跡した研究
収穫後の果物や野菜は、乾燥や酸化、微生物の繁殖によって品質が落ちていきます。これを遅らせる方法の一つとして近年注目されているのが、果物の表面に薄い可食性の膜を直接塗る「エディブルコーティング(食べられるコーティング)」です。プラスチック包装の代替として、環境負荷の少ない保存技術になりうると考えられて…
公開日: 2026年08月31日 17:12
植物性食品の『質』が睡眠に関係? 5260人を対象にした調査から
「植物性食品を多く摂る食生活は体に良い」というイメージは広く知られていますが、睡眠との関係はどうなのでしょうか。実は植物性食品と一口に言っても、野菜や果物、全粒穀物のような食品もあれば、精製された穀物やお菓子、ジュースのような植物由来ではあっても健康的とは言いにくい食品も含まれます。今回紹介する研究…
公開日: 2026年08月31日 15:25
2型糖尿病にも『いくつかのタイプ』?ブラジルの一次医療患者調査で見えたビタミンDとの関連
2型糖尿病と一口に言っても、患者ごとに発症年齢や体格、インスリンの効き方、血糖コントロールの状態はさまざまです。近年、こうした違いをもとに患者を複数の『代謝表現型』に分類し、それぞれの特徴を理解しようとする研究が進んでいます。今回紹介するのは、ブラジル・セルジッペ州の一次医療(プライマリケア)を受診…
公開日: 2026年08月29日 03:42
アンデス由来の擬似穀物アマランサス、加工技術と食品応用を整理した総説
アマランサス(Amaranthus caudatus L.)は、南米アンデス地方で伝統的に栽培されてきた擬似穀物です。小麦や米のような一般的な穀物とは植物学的に異なるグループに属しながら、穀物と同じように利用されてきた作物で、近年は健康志向や持続可能な食料生産への関心の高まりとともに、その栄養価や加…
公開日: 2026年08月27日 07:39