研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

土壌改良資材でイネのカドミウム吸収を抑え、セレンを増やす——中国・江西省での試験報告 研究論文OpenAlex中国

土壌改良資材でイネのカドミウム吸収を抑え、セレンを増やす——中国・江西省での試験報告

セレンは人体に必要な微量元素で、抗酸化作用や免疫機能の維持などに関わるとされます。論文によれば、中国の成人1人あたりの1日平均セレン摂取量は26.63マイクログラムで、中国栄養学会が推奨する60〜240マイクログラムを大きく下回っています。主食であるコメはセレンの主要な摂取源であるため、セレン含量の…

公開日: 2026年09月14日 20:22

低温での下処理に「細胞膜の通しやすさ」を加える——パルス電界を使ったニンジンの食感研究 研究論文OpenAlex

低温での下処理に「細胞膜の通しやすさ」を加える——パルス電界を使ったニンジンの食感研究

野菜を高温で加熱すると組織はやわらかく崩れてしまいます。これを抑える方法のひとつが「低温ブランチング」と呼ばれる下処理で、加熱調理や殺菌の前に50〜60℃程度の中温で野菜をしばらく置いておくというものです。添加物を使わずに食感を保てるため、余計な材料を加えない加工の要求にも合う手法として使われてきま…

公開日: 2026年09月14日 20:01

発酵食品は重金属の害を減らせるか——腸内でのしくみと現時点の証拠を整理した総説 研究論文OpenAlexカナダ

発酵食品は重金属の害を減らせるか——腸内でのしくみと現時点の証拠を整理した総説

ヒ素、鉛、カドミウム、水銀、クロムといった重金属は、環境中に長く残り、汚染された土壌や水を通じて農作物や魚介類に蓄積します。著者らは、多くの人が急性中毒を経験することはなくても、汚染された食品や飲料水から日常的に低い濃度の重金属を取り込み続けている点を、世界的な健康上の課題として挙げています。

公開日: 2026年09月14日 18:20

食品に含まれる微小プラスチックを素早く取り出す──マイクロ波を使った前処理法の研究 研究論文OpenAlex中国

食品に含まれる微小プラスチックを素早く取り出す──マイクロ波を使った前処理法の研究

マイクロプラスチック(大きさ5ミリメートル未満のプラスチック粒子)は、魚介類や飲料水、食塩、乳製品、茶飲料など幅広い食品から見つかっています。研究チームによれば、食品は栽培から加工、包装、保管に至る工程でプラスチック材料と接する機会があり、加熱殺菌や凍結解凍、機械的な摩擦といった処理が包装材や装置か…

公開日: 2026年09月14日 18:13

オクラのぬめり成分で作った酸化鉄ナノ粒子による、水牛乳のアフラトキシンM1低減 研究論文OpenAlexパキスタン

オクラのぬめり成分で作った酸化鉄ナノ粒子による、水牛乳のアフラトキシンM1低減

牛乳や水牛乳には、家畜が汚染された飼料を食べることで「アフラトキシンM1(AFM1)」という有害物質が移行することがあります。著者らによれば、この物質は加熱に強く、通常の低温殺菌でも分解されずに乳製品の流通経路に残るため、公衆衛生上の懸念とされています。とくに水牛乳は脂肪やたんぱく質が多く、論文では…

公開日: 2026年09月14日 17:25

香りの成分でオレガノを見分ける——ガスクロマトグラフィー・イオン移動度分析法による分析 研究論文OpenAlexドイツ

香りの成分でオレガノを見分ける——ガスクロマトグラフィー・イオン移動度分析法による分析

オレガノは、シソ科ハナハッカ属(Origanum)の植物の乾燥した葉を指し、料理用ハーブとして世界中で広く使われています。この属の植物は葉に精油を多く含む芳香性のハーブで、その香りは揮発性の成分に由来します。

公開日: 2026年09月14日 17:05

ドイツ市場の食品226検体を調べた、可塑剤と添加剤の実態調査 研究論文OpenAlexドイツ

ドイツ市場の食品226検体を調べた、可塑剤と添加剤の実態調査

食品に含まれる物質を通じて人がどれだけの量を口にしているかを推定するには、まず「よく食べられている食品に、その物質がどのくらい入っているか」という基礎データが必要です。こうしたデータを集める調査手法は「トータルダイエットスタディ(TDS)」と呼ばれ、日常的に消費される食品を実際に買い集め、家庭と同じ…

公開日: 2026年09月14日 16:14

生分解性プラスチックの微粒子がコイの肝臓に与える影響を調べた研究 研究論文OpenAlex中国

生分解性プラスチックの微粒子がコイの肝臓に与える影響を調べた研究

プラスチックは現代の産業や日常生活に欠かせない素材ですが、分解されにくく、細かく砕けてマイクロプラスチック(微小なプラスチック粒子、MPs)となって環境中に残ります。その中でポリ乳酸(PLA)は生分解性をもつ有望な素材とされていますが、そこから生じるマイクロプラスチック(PLA-MPs)もまた環境汚…

公開日: 2026年09月14日 03:02

カビ毒オクラトキシンAと肝細胞がんをつなぐ分子を、計算解析で絞り込む 研究論文OpenAlex中国

カビ毒オクラトキシンAと肝細胞がんをつなぐ分子を、計算解析で絞り込む

肝細胞がんは肝臓に生じる最も一般的な悪性腫瘍で、がんによる死亡の主要な原因の一つです。論文によれば、世界の新規肝がん症例の半数以上が中国で発生しており、その予後は総じて不良で、5年生存率は約10%にとどまります。発症の背景には、B型・C型肝炎ウイルス感染、アルコール、代謝異常、そして食品中の毒素など…

公開日: 2026年09月14日 02:16

酵母の細胞に閉じ込めた精油でハムを保存する — 天然素材による食品保存の新しい試み 研究論文OpenAlexイギリス

酵母の細胞に閉じ込めた精油でハムを保存する — 天然素材による食品保存の新しい試み

食品の廃棄は現代社会の大きな課題であり、その一因が微生物による腐敗です。論文の著者らは、合成の化学保存料に対する消費者の不安が高まるなかで、代わりとなる天然素材が求められている状況を出発点としています。候補として注目されているのが精油(エッセンシャルオイル)で、植物から得られる香りの成分を多く含み、…

公開日: 2026年09月13日 20:58

バングラデシュの中等学校生徒における食品安全の知識・態度・実践を調べた全国調査 研究論文OpenAlexバングラデシュ

バングラデシュの中等学校生徒における食品安全の知識・態度・実践を調べた全国調査

安全でない食品を口にすることで起こる健康被害は、世界的な公衆衛生上の課題とされています。論文の導入部で著者らは、汚染された食品による健康被害が世界で年間およそ6億人に及ぶという推計や、バングラデシュ国内でも年間3000万人が食品由来の疾患の影響を受けると報告されていることを紹介し、この国では急速な都…

公開日: 2026年09月13日 19:33

マテ茶の「実」を活かす — 溶媒の計算予測と実験を組み合わせた有用成分の抽出研究 研究論文OpenAlexブラジル

マテ茶の「実」を活かす — 溶媒の計算予測と実験を組み合わせた有用成分の抽出研究

マテ茶(イェルバ・マテ、学名 Ilex paraguariensis)は南米を中心に飲まれ、近年は世界にも広がっている常緑樹です。飲用に使われるのは主に葉と茎で、赤黒く熟す小さな果実はほとんど利用されていません。研究チームによれば、1本の木は葉7.5kgあたりおよそ1kgの果実をつけるとされ、現状で…

公開日: 2026年09月13日 16:55