研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

豆腐ホエーを使った発酵飲料の味わいを調べる — ブラジルの研究チームによる官能評価 研究論文DOAJブラジル

豆腐ホエーを使った発酵飲料の味わいを調べる — ブラジルの研究チームによる官能評価

豆腐は豆乳を凝固させてつくられますが、その過程でチーズづくりの乳清(ホエー)に相当する液体が大量に生まれます。これが「豆腐ホエー」です。たんぱく質や炭水化物、ミネラルを含む栄養豊富な液体でありながら、多くは排水として処分されており、廃棄にともなう環境負荷が課題として指摘されてきました。

公開日: 2026年09月29日 17:27

学校生活におけるセリアック病の子どもたち——設備・人間関係・栄養の課題を整理した総説 研究論文Europe PMCギリシャ

学校生活におけるセリアック病の子どもたち——設備・人間関係・栄養の課題を整理した総説

セリアック病は、小麦・大麦・ライ麦に含まれるグルテンを食べることをきっかけに、遺伝的な素因を持つ人に起こる全身性の自己免疫疾患です。消化されにくいグルテンの断片(グリアジン)が腸の粘膜の内側に入り込み、免疫反応の連鎖を引き起こして小腸の絨毛(栄養を吸収するひだ状の組織)を少しずつ損なうため、栄養の吸…

公開日: 2026年09月29日 13:24

腸内細菌がつくる代謝産物と心不全 ― 「腸・心臓・腎臓」のつながりをめぐる研究の現在地 研究論文Europe PMCアメリカ

腸内細菌がつくる代謝産物と心不全 ― 「腸・心臓・腎臓」のつながりをめぐる研究の現在地

心不全は世界で6400万人以上が抱える病気で、心臓が原因の死亡の主要因であり続けています。5年生存率は多くのがんと同程度だと著者らは説明しています。治療は、体内のホルモン系のはたらきを抑える薬を中心に進歩してきましたが、「どの患者さんが特に危険な状態にあるのか」を見分ける手立ては、なお課題として残っ…

公開日: 2026年09月29日 12:33

乳酸菌発酵で白いんげん豆飲料はどう変わるか——理化学的性質・栄養・風味の変化を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

乳酸菌発酵で白いんげん豆飲料はどう変わるか——理化学的性質・栄養・風味の変化を調べた研究

植物由来の飲料への関心が高まる一方で、豆類には課題があります。研究チームは、豆類がたんぱく質や炭水化物、食物繊維、ミネラルに富む一方で、フィチン酸などの「抗栄養因子」と呼ばれる成分を含み、これがミネラルの利用効率を下げうることを背景として挙げています。フィチン酸はカルシウムやマグネシウム、亜鉛、銅、…

公開日: 2026年09月29日 11:59

腸内細菌と脳のつながりを整えられるか——プレバイオティクス・プロバイオティクスに関する81件の研究を整理した系統的レビュー 研究論文Europe PMCエクアドル

腸内細菌と脳のつながりを整えられるか——プレバイオティクス・プロバイオティクスに関する81件の研究を整理した系統的レビュー

腸内細菌の集まり(腸内細菌叢)と脳のあいだには、双方向のやりとりがあることが知られています。著者らはこれを「腸内細菌叢-脳軸」と呼び、神経、内分泌(ホルモン)、免疫、代謝という4つの経路を通じて中枢神経系の状態が保たれていると説明しています。この仕組みが注目される一方で、腸内細菌叢に働きかける介入が…

公開日: 2026年09月29日 11:54

SSRI服用中の体重増加と腸内細菌 ― 仮説の枠組みを整理したレビュー 研究論文Europe PMCポーランド

SSRI服用中の体重増加と腸内細菌 ― 仮説の枠組みを整理したレビュー

うつ病は世界で人口の約4%が影響を受けるとされる、頻度が高く生活への負担も大きい病気です。その薬物治療の中心にあるのが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬です。SSRIは神経の隙間でセロトニンが回収されるのを妨げ、セロトニンによる情報伝達を強めることで、抑うつや不安の症状を和ら…

公開日: 2026年09月29日 11:33

フレッシュチーズの腐敗にかかわる細菌を整理する ― スコーピングレビューの報告 研究論文Europe PMCエクアドル

フレッシュチーズの腐敗にかかわる細菌を整理する ― スコーピングレビューの報告

牛乳から作られるフレッシュチーズ(熟成させない「白チーズ」とも呼ばれる種類)は、水分が多くやわらかく、モッツァレラやブッラータ、ブラジルのミナス・フレスカル、中南米の伝統的なチーズなどが含まれます。水分やpH、塩分といった性質が微生物の増殖に適しているため、冷蔵していても品質が落ちやすく、賞味期間が…

公開日: 2026年09月29日 11:28

リシン摂取の効果は腸内の細菌・ファージ・宿主の相互作用で変わりうる — 老化した消化管細胞モデルでの検討 研究論文OpenAlex

リシン摂取の効果は腸内の細菌・ファージ・宿主の相互作用で変わりうる — 老化した消化管細胞モデルでの検討

リシンは人の体内で作ることができない必須アミノ酸で、腸でのカルシウムや鉄の吸収、タンパク質の合成、脂肪酸の代謝など、いくつもの細胞の働きに関わっています。研究チームによれば、近年は栄養補助食品やサプリメントといったさまざまな形でリシンを摂る人が増えており、とくに高齢者で目立つとされています。

公開日: 2026年09月29日 06:53

乳酸菌の多糖でインドール-3-酢酸を包む:安定性と放出制御、そして大腸菌の運動抑制を報告した研究 研究論文OpenAlexアメリカ

乳酸菌の多糖でインドール-3-酢酸を包む:安定性と放出制御、そして大腸菌の運動抑制を報告した研究

インドール-3-酢酸(IAA)は、腸内などの微生物がつくり出す生理活性物質です。しかし研究チームによれば、この物質は物理的・化学的な安定性が低く、環境からのストレスを受けると速やかに分解してしまうため、応用の幅が限られていました。

公開日: 2026年09月29日 06:44

カボチャの花の副産物を乳酸発酵で活用する──3種で異なる栄養・機能性の変化を報告 研究論文OpenAlex南アフリカ

カボチャの花の副産物を乳酸発酵で活用する──3種で異なる栄養・機能性の変化を報告

食品の加工では、収穫や調理の過程で使われずに残る部分が多く出ます。カボチャの花もその一つで、食材として利用されないまま副産物となることがあります。この研究は、そうしたカボチャの花の副産物を、乳酸発酵によって食品素材として活かせないかを調べたものです。

公開日: 2026年09月29日 06:22

伝統的な部族の食事と腸内環境をめぐる総説:先住民の食文化から何が見えてくるか 研究論文OpenAlexインド

伝統的な部族の食事と腸内環境をめぐる総説:先住民の食文化から何が見えてくるか

人の消化管には膨大な数の微生物がすみついており、食べ物とともに長い時間をかけて共進化してきたと考えられています。ヒトの体には分解できない複雑な植物成分が数多くありますが、腸内の微生物はそれらを発酵させて別の物質に作り変えます。こうした関係を、この総説は宿主と微生物が互いに利益を得る「相利共生」として…

公開日: 2026年09月29日 06:17

アフリカの発酵食品における微生物叢とカビ毒の関係を調べる:パイロットデータセットの報告 研究論文OpenAlexイタリア

アフリカの発酵食品における微生物叢とカビ毒の関係を調べる:パイロットデータセットの報告

この文書は、ある研究プロジェクトの作業パッケージ4(WP4)で作成されたデータセットについて報告する成果物(Deliverable 4.1)です。著者らが対象としたのは、アフリカの発酵食品に含まれる微生物叢(マイクロバイオータ)の特徴づけと、それらの食品におけるカビ毒(マイコトキシン)の量を減らせる…

公開日: 2026年09月29日 05:59