研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
海草エンハルス・アコロイデスの植物体と種子で、脂質・脂肪酸・アミノ酸の構成と抗菌活性を比べた研究
エンハルス・アコロイデス(Enhalus acoroides)は、インド洋から太平洋にかけての浅い砂泥底に群落をつくる、この海域で最大の海草です。海草は海藻とは異なり、海の中で暮らす被子植物で、葉・地下茎・根に分かれた体をもちます。そのため、同じ場所に生える海藻について得られた成分データを、そのまま…
公開日: 2026年10月07日 06:17
動物コラーゲン由来の血圧降下ペプチドに関する研究知見を整理した総説
高血圧は世界的に大きな健康課題です。著者らが引用する推計では、2023年時点で30〜79歳の成人のうち約14億人、この年齢層の33%が高血圧とされています。そのうち診断を受けているのは54%、治療を受けているのは42%、血圧が十分に管理できているのは21%にとどまると紹介されています。著者らは、合成…
公開日: 2026年10月07日 06:10
アントシアニンを持たないサツマイモ遺伝資源から、赤紫色サツマイモの育種素材を探る
果肉が紫色のサツマイモは、色素のアントシアニンを含みます。研究チームによると、一般的な紫肉サツマイモのアントシアニンは主にペオニジンとシアニジンという種類で構成されます。一方、日本で近年開発された赤紫肉サツマイモでは、ペラルゴニジンという別の種類が中心です。
公開日: 2026年10月07日 05:59
赤ブドウと白ブドウの搾りかすは何が違うのか 代謝物の網羅的比較から見えた成分の偏り
ワインを造ると、ブドウの皮や種、果梗(房の軸)などからなる固形の副産物が残ります。これが「ブドウ搾りかす(グレープポマス)」です。著者らによると、搾りかすはブドウ重量の20〜25%を占め、世界で年間約1000万トン発生しています。しかし長く低価値の廃棄物と見なされ、廃棄や埋め立て、焼却で処理されてき…
公開日: 2026年10月07日 05:33
食事由来ポリフェノールと心血管の健康:体内での吸収・代謝から臨床的な意味までを整理した総説
心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患は、世界の主要な死因です。論文は世界保健機関の推計として、年間およそ1790万人がこれらの病気で亡くなり、世界の死亡の32%を占めると紹介しています。生活習慣、とくに食事が多くの危険因子と関わることから、薬物治療に加えて食事による予防が重要な研究分野になっています。
公開日: 2026年10月06日 21:57
コーヒーのポリフェノールと乳由来ペプチドの反応を、リンゴの酵素で調べる
研究チームは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸類と、乳由来のペプチドを組み合わせる反応を調べました。クロロゲン酸類はポリフェノールの一種で、ペプチドはアミノ酸がつながった分子です。研究の目的は、リンゴ果汁に含まれる酵素を利用して、これらの成分を結び付ける反応を進められるかを検討することでした。
公開日: 2026年10月06日 05:09
過熱水蒸気で取り出すマスティック樹脂の精油と抗酸化活性
研究チームは、マスティックの木として知られるPistacia lentiscusの樹脂から精油を取り出す際に、抽出方法や条件が抗酸化活性にどう影響するかを調べました。植物由来の抗酸化成分を食品などに利用することを念頭に、精油の酸化反応を抑える働きを高める条件を見つけることが目的です。
公開日: 2026年10月06日 05:02
薬用植物にすむバチルス属細菌の抗酸化活性と培養条件を調べた研究
研究チームは、薬用植物Pouzolzia zeylanicaの内部にすむ細菌を対象に、抗酸化活性の高い菌株を探し、その培養条件を調べました。抗酸化活性とは、酸化反応を抑える働きのことです。植物そのものから成分を取り出す方法に対し、植物と共生する微生物の培養が、抗酸化成分を得る別の手段になり得るかを検…
公開日: 2026年10月04日 14:44
紫外・可視光で生ショウガの成分と収穫時期を見分ける試み
インドネシアで栽培される赤ショウガ(Zingiber officinale var. rubrum)は、辛みと香りのもとになるジンゲロールを多く含み、食品や製薬の原料として使われています。論文によれば、インドネシアの製薬業界は医薬原料用の赤ショウガに総ジンゲロール1.5%以上を求めており、そのため植…
公開日: 2026年10月04日 05:20
アナトリア産の食用野生キノコ2種、抗酸化のはたらきを酵素と成分の両面から調べた研究
トルコのアナトリア地方には、古くから食用にされてきた野生キノコがあります。論文によれば、トルコのウルダー(Uludağ)地域の人々は長年、生のものや乾燥させたものを食べてきており、特に9月には多くの村人が家族とともに山へ入り、冬の食料として野生キノコを採取してきました。しかし著者らは、このうちカラカ…
公開日: 2026年10月04日 05:05
ショウガ粉末を飼料に加えるとウズラの成長や肉の付き方はどう変わるか
家禽の飼育では、成長を促し飼料の利用効率を高める目的で、長らく抗生物質が飼料添加物として使われてきました。しかし論文は、抗生物質に耐性をもつ病原菌が現れることや、鶏肉などの製品に薬剤が残ることへの懸念から、欧州委員会が成長促進目的での飼料への抗生物質使用を禁止したと説明しています。そのため、代わりと…
公開日: 2026年10月04日 04:54
エンドウ豆タンパク質から見つかった抗酸化ペプチド GIPYWTY —— クルミ油の酸化を遅らせる働きを報告
食品に含まれる油脂は、保存や加工の過程で酸素と反応して劣化します。これを防ぐために合成の酸化防止剤が使われてきましたが、食品そのものに由来する天然の代替物を探す研究が進んでいます。その候補の一つが「抗酸化ペプチド」です。ペプチドとはタンパク質が短く切り分けられた断片で、アミノ酸が数個つながったものを…
公開日: 2026年10月04日 04:44