研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

潰瘍性大腸炎を「代謝の切り替え」から捉え直す総説:食事・腸の細胞・腸内細菌のつながり 研究論文OpenAlex中国

潰瘍性大腸炎を「代謝の切り替え」から捉え直す総説:食事・腸の細胞・腸内細菌のつながり

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる病気で、原因はまだ分かっていません。著者らによると、欧米で多い病気とされてきましたが、近年は東アジアの新興工業国でも患者が急速に増えています。発症には、生まれつきの体質(遺伝的な感受性)と環境要因の両方が関わると考えられています。

公開日: 2026年10月12日 04:47

32の腸内細菌培養を同時に進める大腸モデル「HUGS」の開発と検証 研究論文OpenAlexデンマーク

32の腸内細菌培養を同時に進める大腸モデル「HUGS」の開発と検証

ヒトの腸には膨大な数の微生物がすみ、食物繊維を分解して酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸をつくっています。こうした腸内細菌の働きを人や動物を使わずに調べる方法として、腸の環境を試験管の中で再現する「in vitro腸モデル」が使われてきました。

公開日: 2026年10月12日 04:38

食物繊維の「構造の多様性」が腸内細菌の働きを左右する:糖鎖を中心に据えた新たな見方の提案 研究論文OpenAlexスウェーデン

食物繊維の「構造の多様性」が腸内細菌の働きを左右する:糖鎖を中心に据えた新たな見方の提案

食物繊維は、胃や小腸で消化・吸収されずに大腸まで届く成分です。大腸では腸内に暮らす微生物の重要な「えさ」となります。食物繊維の正体は、糖がいくつもつながった「糖鎖(グライカン)」と呼ばれる分子で、その構造は非常に多様です。

公開日: 2026年10月11日 06:15

マンゴー果肉と酵素処理は低アルコールビールの性質をどう変えるか 研究論文OpenAlexパナマ

マンゴー果肉と酵素処理は低アルコールビールの性質をどう変えるか

アルコールを含まない、または少ないビールへの関心が高まっています。果物を加えれば風味や成分の面で特色を出せますが、果肉に含まれるペクチン(果物の細胞をつなぐ食物繊維の一種)などがビールを濁らせ、見た目や安定性を損なうことがあります。

公開日: 2026年10月10日 22:27

米たんぱく質分解物が高脂肪食ラットの盲腸内N-アセチルアミノ酸を回復させたとする研究 研究論文OpenAlex

米たんぱく質分解物が高脂肪食ラットの盲腸内N-アセチルアミノ酸を回復させたとする研究

食品のたんぱく質を分解した素材や発酵食品には、「ピログルタミルペプチド」と呼ばれる特殊な形のペプチドが広く含まれています。これは、端にグルタミンをもつペプチドが酵素を使わずに変化してできるもので、消化酵素で分解されにくい性質が報告されています。その一つであるピログルタミルロイシン(pyroGlu-L…

公開日: 2026年10月10日 22:04

オクラ抽出物と乳酸菌を組み合わせたサプリメントの便秘への効果と安全性を調べた単群試験 研究論文OpenAlexドイツ

オクラ抽出物と乳酸菌を組み合わせたサプリメントの便秘への効果と安全性を調べた単群試験

便秘は世界の成人の約10〜15%にみられるとされる、身近な消化器の不調です。命に関わることはまれですが、生活の質や仕事の効率を下げ、不安や腹部の不快感にもつながると研究チームは指摘しています。下剤などの治療は短期的には効果があるものの、長く使うと効きにくくなる、依存が生じる、張りやけいれん、体内のミ…

公開日: 2026年10月10日 21:56

食事と腸内細菌の関連はどこまで一致するか――線形モデルを使った複数のヒト研究を比べた報告 研究論文OpenAlexオーストラリア

食事と腸内細菌の関連はどこまで一致するか――線形モデルを使った複数のヒト研究を比べた報告

私たちが何を食べるかと、腸の中に住む細菌の集まり(腸内細菌叢、マイクロバイオーム)との関係は、健康づくりに役立つ重要な手がかりになると考えられています。一方で、こうした関係を調べる研究の進め方は研究ごとに大きく異なり、その違いが研究結果に影響しうることも指摘されています。

公開日: 2026年10月10日 06:27

食事・生活習慣・からだの特徴は腸内細菌とどう関わるのか――既存研究を整理した総説の紹介 研究論文OpenAlexメキシコ

食事・生活習慣・からだの特徴は腸内細菌とどう関わるのか――既存研究を整理した総説の紹介

私たちの腸には、細菌をはじめ古細菌、真菌、ウイルスなど多様な微生物がすんでいます。この集まりは「腸内細菌叢(腸内マイクロバイオータ)」と呼ばれ、栄養の代謝、免疫の調節、腸の壁が外からの物質をむやみに通さないようにする「バリア機能」などに関わっています。その構成や働きは、何を食べるか、どう暮らすか、ど…

公開日: 2026年10月09日 19:57

高塩分の食事はがんへの免疫にどう関わるのか 腸内細菌と免疫の相互作用を整理した総説 研究論文OpenAlex中国

高塩分の食事はがんへの免疫にどう関わるのか 腸内細菌と免疫の相互作用を整理した総説

塩分のとりすぎは、これまで主に高血圧や心臓・血管の病気、腎臓病との関係で研究されてきました。論文が引用する世界保健機関(WHO)の資料によれば、世界の平均的な塩分摂取量は1日約10.8グラムで、推奨される5グラム以下の2倍を超えています。

公開日: 2026年10月09日 05:57

プロバイオティクスの歴史・仕組み・応用研究を整理した総説 研究論文OpenAlexイラン

プロバイオティクスの歴史・仕組み・応用研究を整理した総説

プロバイオティクスへの関心は、研究と商業の両面で大きく高まっています。プロバイオティクスとは、適切な量を取り入れたときに宿主、つまりそれを取り込んだ人や動物の健康に役立つとされる、病原性のない生きた微生物を指します。

公開日: 2026年10月09日 05:27

クローン病の慢性炎症を「腸の上皮・免疫・腸内細菌」の三者関係から整理したレビュー 研究論文OpenAlex中国

クローン病の慢性炎症を「腸の上皮・免疫・腸内細菌」の三者関係から整理したレビュー

クローン病は、腸に慢性的な炎症が続く炎症性腸疾患の一つで、複数の要因が関わると考えられています。この病気では、腸の内側を覆う細胞の層(上皮バリア)が損なわれること、免疫が過剰に働くこと、腸内細菌のバランスが乱れることが特徴として知られています。

公開日: 2026年10月09日 05:18

腸と卵巣のつながりに働きかけるプロバイオティクスは卵巣の老化に役立つか:根拠の現状を整理した総説 研究論文OpenAlex中国

腸と卵巣のつながりに働きかけるプロバイオティクスは卵巣の老化に役立つか:根拠の現状を整理した総説

女性の生殖機能は年齢とともに衰えます。卵巣にある卵胞(卵子を包む小さな袋)が少しずつ減り、卵子の質が低下し、ホルモンの分泌も落ちていきます。その背景には、酸化ストレス、細胞のエネルギーを作るミトコンドリアの機能低下、免疫や炎症の状態の変化、卵子を支える顆粒膜細胞の喪失などが関わるとされています。

公開日: 2026年10月09日 05:15