研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
新疆のラクダ乳発酵食品、地域ごとに異なる微生物と香りの関係を調査
中国・新疆ウイグル自治区では、ラクダの乳を自然に発酵させた乳製品が伝統的に作られており、栄養価の高さで評価されています。ただし、自然発酵は特定のスターター菌を使わず、環境中の微生物にゆだねる製法であるため、複雑な微生物の生態系が関わり、製品ごとの品質にばらつきが生じやすいという課題があります。今回紹…
公開日: 2026年08月27日 00:31
藻類の可能性を探る:環境浄化から食品・農業・バイオ産業まで幅広い応用を概観する研究
藻類と聞くと、海苔やわかめのような食材を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし藻類には微細藻類(ミクロアルジー)や大型藻類(マクロアルジー)、シアノバクテリア(藍藻)など多様な種類があり、光合成を行う生物としての性質を生かして、環境問題や農業、食品、健康分野など幅広い課題に応用できる可能性が注目…
公開日: 2026年08月26日 02:37
アワの有機肥料代替がもたらす『穂と葉の連携』とは―窒素削減下でも収量と品質を両立できる可能性
化学肥料の使いすぎは土壌や環境への負担が指摘される一方で、単純に窒素肥料の量を減らせば作物の収量や品質が落ちてしまうことも知られています。そこで注目されているのが、化学窒素肥料の一部を有機肥料に置き換える『有機肥料代替』という方法です。この方法がなぜ収量や品質の維持・向上につながるのか、その体の中の…
公開日: 2026年08月25日 23:30
捨てるはずの皮が主役に――ドラゴンフルーツの皮とオーツを使った機能性ロール開発の研究
鮮やかな赤紫色の果肉が特徴のドラゴンフルーツ(Hylocereus polyrhizus)。食べた後に残る皮は、通常そのまま捨てられてしまうことがほとんどです。しかし近年、食品加工で出る廃棄物を減らしつつ、健康によいとされる成分を加えた「機能性食品」への関心が高まっています。今回紹介する研究では、こ…
公開日: 2026年08月25日 15:34
白酒づくりの副産物「底鍋水」、家畜のエサ(サイレージ)に活かせる? キングギニアグラスでの発酵実験
お酒づくりの過程では、思いがけない副産物が生まれることがあります。中国の伝統的な蒸留酒「白酒(バイジウ)」の製造でも、蒸留の際に釜の底にたまる「底鍋水(bottom pot water、BPW)」という液体が出ます。これは有機物を豊富に含む一方で、そのまま廃棄するのは処理の負担になるという課題を抱え…
公開日: 2026年08月24日 20:31
地域の発酵食品づくりを通じて学ぶ、食品バイオテクノロジー教育の実践
発酵食品といえば、味噌や納豆、ヨーグルトなど、私たちの食卓に身近な存在です。しかし「発酵」という現象の裏には微生物の働きを利用した立派なバイオテクノロジーがあり、その仕組みを正しく理解することは、食品加工に携わる人材を育てるうえで重要な課題とされています。今回紹介する研究は、インドネシアの農業・水産…
公開日: 2026年08月24日 19:34
中国のスモモ産業を読み解く:拡大する生産と広がる貿易赤字、その背景とは
スモモ(プラム)は、中国最古の医学書とされる『黄帝内経』にも登場するとされ、古くから中国の伝統的な果物「五果」の一つに数えられてきました。現在では単なる伝統食材にとどまらず、農村振興や農業の高付加価値化を担う戦略的な園芸作物としても位置づけられているといいます。今回紹介する論文は、そんな中国のスモモ…
公開日: 2026年08月23日 18:38
香り米の香り成分とストレス耐性を同時に高める土壌カビ? 根圏微生物とジャスモン酸・プロリン代謝の関係を探る研究
香り米は炊いたときのポップコーンのような独特の香りが特徴で、この香りの主成分は「2-アセチル-1-ピロリン(2-AP)」という物質だと知られています。一方で、稲は栽培中にリン欠乏や塩害、乾燥、カドミウム汚染といったさまざまな環境ストレスにさらされ、収量や品質に影響を受けることがあります。香りを良くす…
公開日: 2026年08月23日 18:35
ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究
ハーブや野草の中には、まだ食品としての可能性が十分に調べられていない種が数多くあります。今回紹介する研究が注目したのは、シソ科の植物「セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans L.)」です。青紫の花を咲かせるこの植物は、ルーマニアの植物相に含まれるものの、これまであまり詳しく研究されてこな…
公開日: 2026年08月23日 18:34
観賞用ゴイの成長と体色を高める? ローゼル抽出物の給餌研究
ローゼル(Hibiscus sabdariffa L.)は、萼(がく)の部分が鮮やかな赤色をしていることで知られる植物で、ハーブティーなどに利用されることがあります。この赤色のもととなる色素成分が、観賞魚の体色や健康にどのような影響を与えるのかを調べた研究が報告されました。今回紹介するのは、観賞用の…
公開日: 2026年08月23日 01:32
スピルリナとクロレラ、ジャガイモデンプンのゲルにどう影響する? 藻類添加の物性を比較した研究
近年、微細藻類は栄養価の高い食品素材として注目され、すでにさまざまな加工食品に添加されています。とはいえ、藻類を混ぜることで食品の「食感」や「見た目」がどう変わるのかは、意外と詳しく調べられていません。特にジャガイモデンプンから作られるゲル(とろみのある半固形状の食品)に藻類を加えた場合、その力学的…
公開日: 2026年08月23日 00:37
『地球にやさしい食事』への意識は、実際の食生活と結びついているのか——トルコ成人3446人の調査
近年、健康だけでなく地球環境への影響も考えた「持続可能な食事」という考え方が注目されています。その代表例が、人の健康と環境の両方に配慮した食事のあり方を示す指標「EAT-Lancet食事指数」です。しかし、こうした環境に配慮した食のあり方について「知っていること」や「そう思っていること」は、実際の食…
公開日: 2026年08月23日 00:36