研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
農業の近代化は食料安全保障をどう支えるのか、インドを事例に考える研究
世界の人口増加や気候変動、資源の劣化、食生活の変化が進むなかで、農業をどのように変えていけば食料の安定供給を保てるのかは、多くの国にとって重要な課題です。今回紹介する研究は、開発途上国の経済を支える基盤である農業に着目し、伝統的な自給的農業から、技術を活用し市場志向で持続可能性を意識した農業システム…
公開日: 2026年09月08日 01:31
パンのアクリルアミドを減らす鍵は発酵種?乳酸菌と酵母の組み合わせを調べた研究
こんがり焼き上げたパンの香ばしさは、糖とアミノ酸が加熱によって反応する『メイラード反応』によって生まれます。ところがこの反応の副産物として、アクリルアミドという物質がわずかに生成されることが知られています。加熱調理された食品全般で生じるこの物質をできるだけ減らす方法は、食品科学の分野で長く研究されて…
公開日: 2026年09月07日 16:29
コメと小麦とトウモロコシ、収量が伸びる一方で栄養成分はどう変わったのか 中国の45年間のデータから
コメ、小麦、トウモロコシは中国における三大主食であり、人々のエネルギーと栄養素の重要な供給源となっています。この45年ほどの間、品種改良や栽培管理の進歩によって収量は大きく伸びてきましたが、その一方で穀物に含まれる栄養成分そのものがどう変化してきたのかは、これまであまり詳しく調べられていませんでした…
公開日: 2026年09月07日 16:24
モリンガ種子の苦味成分を減らす発芽・発酵技術、成分プロファイルへの影響を解析
モリンガ(Moringa oleifera)は葉だけでなく種子も栄養価の高い食材として注目されていますが、種子粉末を食品原料として活用する際には大きな壁があります。種子に多く含まれるグルコシノレートという成分が、強い苦味の原因になっているのです。この苦味を抑えつつ栄養価の高い粉末として利用できないか…
公開日: 2026年09月07日 07:23
野菜工場のバジルは「量」と「質」を両立できるのか 水耕栽培と土耕栽培を比べた研究
植物工場のように光や温度、養分をすべて管理しながら作物を育てる方式は、都市化や気候変動、農地不足への対応策として注目されています。なかでも高密度の垂直農場(バジルなどの葉物を何段にも積み重ねて育てる屋内農場)は、限られた面積で多くの収穫を得られる一方、成長を速めすぎると香りや風味のもとになる成分が薄…
公開日: 2026年09月07日 06:36
野菜のパック内包装、酸素と二酸化炭素どちらが「呼吸の乱れ」の主犯か——レタスやトマトで検証した研究
サラダ用にカットされた野菜がパックの中でどのように「呼吸」しているか、気にしたことはあるだろうか。野菜や果物は収穫後も生きた組織として呼吸を続けており、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する。この呼吸のバランスを表す指標が「呼吸商(RQ)」で、二酸化炭素の排出速度を酸素の消費速度で割った値として計算され…
公開日: 2026年09月07日 05:37
プラムの品種や樹の仕立て方、収穫時期は果実の栄養成分にどう影響するのか
プラム(西洋スモモ)は栄養価の高い果物として親しまれていますが、味や品質にばらつきがあることが消費者の満足度を下げる一因になっているといわれます。今回紹介する研究は、プラムの化学組成、つまりポリフェノールや有機酸、糖類、糖アルコールといった成分の含まれ方が、品種・樹冠の仕立て方(トレーニングシステム…
公開日: 2026年09月07日 05:26
痩せた砂質土壌で小麦を育てる:微生物とバナナの皮の抽出物を組み合わせた研究
小麦は世界80カ国以上でカロリーとタンパク質の主要な供給源となっている作物です。人口増加にともない需要はさらに高まると見込まれていますが、エジプトのように国内生産だけでは消費量を大きく下回る国もあり、砂漠を農地に転換した「造成砂質土壌」での栽培拡大が進められています。ただし砂質土壌は水や養分を保持す…
公開日: 2026年09月07日 05:07
ガヨ・アラビカ・スペシャルティコーヒーへの消費者の好みと満足度を調べた研究
インドネシアを代表するコーヒーの産地のひとつに、スマトラ島アチェ州の高原地帯「ガヨ」がある。ここで栽培されるアラビカ種のスペシャルティコーヒーは、独特の香りや酸味、余韻の複雑さで知られ、国内外で評価が高まっている。こうした人気の高まりを受けて、コーヒー豆の焙煎から提供まで自前で行う「コーヒーショップ…
公開日: 2026年09月07日 04:54
養殖用エサに新素材「細菌タンパク質」は使えるか バラマンディとティラピアで検証
養殖魚のエサには、これまで魚粉や大豆などのタンパク質原料が広く使われてきましたが、資源の持続性という点で課題も指摘されています。こうした背景から、微生物を利用してつくる「細菌タンパク質ミール(BPM)」が新しい代替タンパク源として注目されています。今回紹介する研究は、シンガポールのTemasek L…
公開日: 2026年09月07日 03:33
アフリカの伝統発酵食品に微生物の力でビタミンB2を補う研究
アフリカ各地には、穀物や豆などを原料にした伝統的な発酵食品が数多くあります。こうした家庭発酵食品は主食として日常的に食べられていますが、地域によってはビタミンB群、とりわけビタミンB2(リボフラビン)の摂取不足が課題として指摘されています。今回紹介する研究は、発酵に使われる微生物そのものの働きを利用…
公開日: 2026年09月06日 21:25
AIとセンサーで乾燥工程を見張る——クチナシ果実エキスの品質を非破壊で追跡する研究
漢方や機能性食品の原料には、植物から抽出したエキスを乾燥させて粉末や濃縮物にする工程がある。しかし工業的な乾燥作業は、現場の経験や勘に頼って制御されることが多く、できあがった製品の品質にばらつきが出やすいという課題がある。今回紹介する研究は、クチナシの果実(Gardeniae fructus)から得…
公開日: 2026年09月06日 05:24