研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
窒素肥料と水やりの組み合わせがソルガムの種子品質を左右する ― トルコの圃場試験から
ソルガムは乾燥や高温に比較的強い作物として知られ、世界的な気候変動と水資源の減少が進むなかで注目されている穀物のひとつです。ただし、どれだけ肥料や水を与えれば栄養価の高い種子が得られるのかは、これまで十分に整理されていませんでした。トルコのイスパルタ応用科学大学農学部(Isparta Univers…
公開日: 2026年09月09日 05:39
多層栽培のジャガイモにLED補光を当てると何が起きるか——収量と成分をオミクス解析で追跡
温室の中でジャガイモを何段にも積み重ねて育てられれば、限られた面積でより多く収穫できます。しかし棚を重ねると下段には光が届きにくくなり、光合成が滞って生育が悪くなる恐れがあります。この課題に対して、イタリア・ナポリ・フェデリコ2世大学などの研究グループが、下段に赤色と青色のLEDで補光した場合、ジャ…
公開日: 2026年09月09日 05:32
肥育牛の飼料添加物、抗生物質モネンシンの代替になるか——エッセンシャルオイルとα-アミラーゼの組み合わせを検証
牛肉の生産現場では、肥育期間中の飼料に穀物の割合を高めることで、成長速度やエネルギー効率を高める工夫が進んでいる。しかしこの手法は、ルーメン(第一胃)内が酸性に傾く「ルーメンアシドーシス」という消化器のトラブルを招きやすいという問題を抱えている。これを防ぐために長年使われてきたのが、モネンシンナトリ…
公開日: 2026年09月09日 05:28
まき網漁に真空ポンプを導入すると何が変わるのか——マレーシア・サバ州の商業船で検証
魚を船に引き揚げる作業は、これまで人手による「玉網(たまあみ)すくい」が主流でした。しかし労働負担が大きく、漁業の担い手不足が進む中で、この作業をどう効率化するかは水産業の重要な課題です。今回紹介する研究は、マレーシア・サバ州の商業まき網漁船を対象に、真空式の魚ポンプ(吸い上げて魚を運ぶ機械)を導入…
公開日: 2026年09月09日 04:58
米粉パンケーキ「シナシル」をプランテンとゴマ粉で栄養強化する試み
西アフリカの一部地域では、米粉を発酵させて焼く円形のパンケーキ「シナシル」が親しまれています。ナイジェリアなどで日常的に食べられている軽食ですが、原料が米粉に偏っているため、たんぱく質やビタミン・ミネラルが少なくなりがちだという課題があります。今回、フェデラル・ダットシンマ大学食品科学技術学部などの…
公開日: 2026年09月09日 04:47
手作り食は『足りているか』だけでは測れない ― ペットの生鮮食を二つの軸で評価する新しい枠組み
犬や猫に生肉や新鮮な食材を使った手作り食を与える『フレッシュフィーディング』が注目される一方、その栄養価を巡る議論は長く平行線をたどってきました。従来の規制や基準は、各栄養素が定められた最低量(フロア)を超えているかどうかという一点だけで食事を評価してきました。しかしこの方法では、その栄養素がどんな…
公開日: 2026年09月08日 21:25
バジル精油の香りでイチゴが長持ち?中国の研究チームが検証
イチゴは傷みやすく、収穫後わずか数日で水分が抜けたり甘みが落ちたりしてしまう果物です。防腐剤を使わずに鮮度を保つ方法として、近年はハーブや植物から抽出した精油を「くん蒸(燻蒸)」、つまり容器内で気化させて果実に触れさせる手法が注目されています。中国・浙江外国語学院の研究チームは、香草として知られるバ…
公開日: 2026年09月08日 20:42
ワカサギ漁の「網の中にいる時間」は鮮度にどう影響するか——霞ヶ浦での比較研究
ワカサギ(Salangichthys microdon)は寿命1年ほどの小型魚で、市場では1キログラムあたり3000円を超えることもある地域経済上重要な魚種です。国内では北海道から九州まで分布し、2023年の国内漁獲量201トンのうち、茨城県の霞ヶ浦での漁獲が約2割を占めるとされています。もともと汽…
公開日: 2026年09月08日 20:37
パンノキの若い果実と種子、どちらも野菜として食べられる? 発育段階ごとの成分を比較した研究
パンノキ属の樹木には、種なしで果肉を食べる「パンノキ(Artocarpus altilis)」と、種を野菜として利用する近縁種「パンノミ(Artocarpus camansi)」があります。どちらも熱帯地域で古くから食用にされてきましたが、果実が育つ過程でどのように味や栄養、調理特性が変化していくの…
公開日: 2026年09月08日 19:45
パスタにミールワーム粉を配合すると何が変わるのか——ロシアの研究チームが栄養と品質を検証
世界の人口増加にともない、食料としてのタンパク質をどう確保するかは食品分野の大きな課題になっています。牛や豚などの家畜に代わるタンパク源として近年注目されているのが、昆虫食です。今回紹介する研究は、食用昆虫の中でも代表的な存在であるチャイロコメノゴミムシダマシ(学名:Tenebrio molitor…
公開日: 2026年09月08日 17:29
パーム油の抗酸化成分は免疫にどう働く? 直近5年間の研究を整理したレビュー論文
揚げ物や加工食品の油としておなじみのパーム油は、実は世界で最も生産量の多い食用油のひとつで、年間生産量は7000万トンを超えるとされています。心血管への影響をめぐる議論が長く続いてきた一方で、パーム油に含まれるトコトリエノールやカロテノイド、フェノール化合物といった成分が、免疫の働きに関わっている可…
公開日: 2026年09月08日 07:31
老化を遅らせるヒントは昆虫に?食品科学の視点から見えてきた研究の現在地
世界的に高齢化が進むなか、「健康に年を重ねる」ための素材探しが活発になっています。植物由来の抗酸化成分は既に広く研究されていますが、栽培に時間がかかり供給量にも限界があるため、代わりとなる持続可能な資源が求められてきました。そこで近年注目されているのが、昆虫です。繁殖サイクルが速く、環境負荷が低く、…
公開日: 2026年09月08日 07:28