研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ヤム芋の栄養と機能性成分を整理、農産業への活用可能性を探る総説
ヤム芋と呼ばれる作物をご存じでしょうか。Dioscorea属に含まれる塊茎作物で、熱帯・亜熱帯地域を中心に古くから栽培されてきました。日本でもヤマノイモ科の芋は馴染み深い食材ですが、世界的にはより多様な種が食用・産業用に利用されています。今回紹介する総説論文は、こうしたヤム芋のうちD. alata、…
公開日: 2026年09月10日 08:42
生涯を通じたタンパク質摂取と健康・長寿の関係を考える研究解説
タンパク質は筋肉や臓器をつくる材料であるだけでなく、妊娠・授乳期から更年期、高齢期に至るまで、人生のあらゆる段階で体づくりを支える栄養素です。ライフスタイル医学の観点から栄養と食習慣を扱う総説が、アメリカン・ジャーナル・オブ・ライフスタイル・メディシンに2026年9月に掲載予定です。この総説は、ホー…
公開日: 2026年09月10日 08:41
品種と産地でバナナの栄養成分はどう変わるか ケニア中部の研究から
バナナは世界中で親しまれている果物ですが、同じ「バナナ」でも品種や育った土地によって栄養成分に違いがあるのでしょうか。ケニア中部のカラティナ大学に所属する研究者らが、この疑問を科学的に検証した研究を発表しました。日常的に口にする果物の中身が、実は栽培条件によって静かに変化しているかもしれないという点…
公開日: 2026年09月10日 08:32
蒸気で加圧して割る?豆の抗酸化成分を引き出す加工法の比較研究
豆類には、体内の酸化ストレスに関わるとされるポリフェノール(フェノール成分)が含まれていますが、その多くは豆の細胞壁などに結合した状態で存在し、そのままでは体内での利用や抽出がしにくいとされています。今回紹介する研究は、この『結合型』のフェノール成分を加工によって取り出しやすくできるかどうかを調べた…
公開日: 2026年09月09日 13:24
いちご・パイナップル・生姜の搾りかすを粉末化して植物性バーガーに ― 食品副産物活用の研究
ジュースを作る過程では、果肉や皮などの搾りかすが大量に発生します。これらは栄養価が高いにもかかわらず、多くが廃棄されているのが現状です。ブラジル・南リオグランデ連邦大学の研究グループは、いちご・パイナップル・生姜のジュース搾りかすを粉末に加工し、植物性バーガーの材料として活用できるかを調べた研究をジ…
公開日: 2026年09月09日 12:25
植物性食品を中心にした食事と心血管代謝疾患の関係、これまでの研究を整理した総説
心臓病や糖尿病、脂質異常などをまとめて指す「心血管代謝疾患」は、世界的に深刻な健康課題となっています。こうした病気の予防や管理をめぐって近年注目されているのが、野菜や果物、全粒穀物、豆類などを中心とした「植物性食事」です。中国・杭州医学院公衆衛生学院と浙江省疾病予防管理センター栄養食品安全研究所の研…
公開日: 2026年09月09日 12:24
大気中のCO2が増えると、ダイズの収量は増えても油の性質は単純には決まらない
大気中の二酸化炭素(CO2)濃度は年々上昇を続けており、農作物の生育に影響を与えることが知られています。CO2は植物の光合成の材料であるため、濃度が上がると収量が増えるという報告は以前からありますが、収穫される種子の中身、とくに油の量や質までが同じように変わるのかどうかは、長期的なデータが少なく、は…
公開日: 2026年09月09日 07:23
在来品種「チャクハオ」黒米に棲む微生物を探る——収量とアロマを支える土壌の力
インド北東部マニプール州の伝統的な黒い香り米「チャクハオ(Chak-hao)」は、独特の香りと高いアントシアニン含量で知られ、鉄分やビタミンE、抗酸化成分に富む食材として評価されてきました。しかしこの在来品種は収量が低く、栽培期間が長いという課題も抱えています。今回紹介する研究は、この米の根や根の周…
公開日: 2026年09月09日 06:24
窒素肥料と水やりの組み合わせがソルガムの種子品質を左右する ― トルコの圃場試験から
ソルガムは乾燥や高温に比較的強い作物として知られ、世界的な気候変動と水資源の減少が進むなかで注目されている穀物のひとつです。ただし、どれだけ肥料や水を与えれば栄養価の高い種子が得られるのかは、これまで十分に整理されていませんでした。トルコのイスパルタ応用科学大学農学部(Isparta Univers…
公開日: 2026年09月09日 05:39
多層栽培のジャガイモにLED補光を当てると何が起きるか——収量と成分をオミクス解析で追跡
温室の中でジャガイモを何段にも積み重ねて育てられれば、限られた面積でより多く収穫できます。しかし棚を重ねると下段には光が届きにくくなり、光合成が滞って生育が悪くなる恐れがあります。この課題に対して、イタリア・ナポリ・フェデリコ2世大学などの研究グループが、下段に赤色と青色のLEDで補光した場合、ジャ…
公開日: 2026年09月09日 05:32
肥育牛の飼料添加物、抗生物質モネンシンの代替になるか——エッセンシャルオイルとα-アミラーゼの組み合わせを検証
牛肉の生産現場では、肥育期間中の飼料に穀物の割合を高めることで、成長速度やエネルギー効率を高める工夫が進んでいる。しかしこの手法は、ルーメン(第一胃)内が酸性に傾く「ルーメンアシドーシス」という消化器のトラブルを招きやすいという問題を抱えている。これを防ぐために長年使われてきたのが、モネンシンナトリ…
公開日: 2026年09月09日 05:28
まき網漁に真空ポンプを導入すると何が変わるのか——マレーシア・サバ州の商業船で検証
魚を船に引き揚げる作業は、これまで人手による「玉網(たまあみ)すくい」が主流でした。しかし労働負担が大きく、漁業の担い手不足が進む中で、この作業をどう効率化するかは水産業の重要な課題です。今回紹介する研究は、マレーシア・サバ州の商業まき網漁船を対象に、真空式の魚ポンプ(吸い上げて魚を運ぶ機械)を導入…
公開日: 2026年09月09日 04:58