研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
トルコ東黒海地方の在来オリーブ「ブトコ」の果実成分を調べた予備的研究
オリーブは地中海地域を代表する作物で、果実やオリーブオイルには一価不飽和脂肪酸や、ポリフェノールと総称されるフェノール化合物が含まれることが知られています。トルコはオリーブ栽培の歴史的な中心地の一つで、地域ごとの気候に適応した多くの品種や在来系統が受け継がれてきました。
公開日: 2026年10月19日 08:33
豚肉まんの具の水を東北酸菜の漬け汁に置き換えると香りと味はどう変わるか
中国東北地方の酸菜は、白菜を乳酸菌で発酵させた塩分控えめの伝統的な漬物です。発酵の過程で乳酸を中心とする有機酸などが生まれ、穏やかで心地よい酸味が生じます。漬物を作ると漬け汁が副産物として残りますが、この汁には有機酸やフェノール類などの成分が含まれています。
公開日: 2026年10月19日 08:24
超音波処理でタイガーナッツ粉の性質はどう変わるか――粉に含まれる脂質の有無による違いを比較した研究
タイガーナッツ(学名 Cyperus esculentus)は、ナッツという名前ですが、地中にできる塊茎を食用にする作物です。論文によると、デンプンを40〜50%、タンパク質を6〜12%、不飽和脂肪酸を15〜25%ほど含み、近年は植物由来の食品素材として関心を集めています。一方で、その粉は水に溶けに…
公開日: 2026年10月19日 08:10
ブロッコリーの茎と花蕾の粉末を加えた食パンの品質・抗酸化性・官能特性を調べた研究
パンは多くの人が日常的に食べる主食ですが、精製した白い小麦粉だけで作るパンには、植物由来の生理活性成分があまり含まれていません。そこで研究チームは、ブロッコリーを粉末にして食パンに加え、栄養面の特性を高められるかを検討しました。
公開日: 2026年10月19日 07:57
2026年時点の食品照射をめぐる国際動向:植物検疫での利用拡大と地域差を整理した総説
食品照射とは、ガンマ線や電子線、X線などの放射線を食品に当てて、殺菌や発芽の抑制、害虫の駆除などを行う技術です。この総説は、2026年時点で食品照射が世界各地でどのように使われているかを整理したものです。著者は、2025年に開かれた国際原子力機関(IAEA)の共同研究プロジェクトの最終会合と、食品照…
公開日: 2026年10月19日 07:45
牛乳中の短鎖遊離脂肪酸を中赤外分光で予測する手法の改良:高脂肪分解の現場試料・基準分析法の比較・機械学習の検討
牛乳の脂肪は、主にトリアシルグリセロールという形で存在しています。牛乳にもともと含まれる酵素(リポタンパク質リパーゼ)がこの脂肪を分解すると、遊離脂肪酸が生じます。この現象を「脂肪分解(リポリシス)」と呼び、進むと牛乳に酸敗臭などの風味の欠陥が生じることがあります。通常は脂肪球を包む膜が脂肪を酵素か…
公開日: 2026年10月19日 07:20
油茶の殻から取り出した成分で作る、土に分解されるイチゴ包装フィルムの研究
収穫後の青果物の包装には、分解されにくいプラスチックフィルムが広く使われています。研究チームによれば、こうしたフィルムは環境汚染の原因になるうえ、鮮度を保つ機能も限られています。包装に使われる樹脂の一つであるポリビニルアルコール(PVA)は水に溶ける合成高分子ですが、自然の土の中では分解が比較的遅い…
公開日: 2026年10月19日 07:12
プロバイオティクス酵母で発酵させたクプアス入り蜂蜜酒の官能評価:一般消費者による受容性とCATA法での比較
ミード(蜂蜜酒)は、水で薄めた蜂蜜を酵母で発酵させてつくるお酒で、人類が知る最も古い発酵飲料の一つとされています。そこに果物を加えたものは「メロメル」と呼ばれます。今回の研究で使われた果物はクプアス(Theobroma grandiflorum)です。ブラジルのアマゾン地域原産で、黄色みのある果肉、…
公開日: 2026年10月19日 06:50
抗真菌性の可食コーティングは、なぜ実験室ほど果実の病気を防げないのか――感染部位への届き方に注目した総説
マンゴーやパパイヤ、グアバ、アボカド、バナナなど熱帯・亜熱帯の果物では、収穫後の貯蔵や流通の段階で「炭疽病」が大きな問題になります。原因はコレトトリカム属(Colletotrichum)のカビで、果皮に茶色から黒色のくぼんだ病斑が広がります。著者らが引用した広い推計では、開発途上国の生産体系における…
公開日: 2026年10月19日 06:31
香辣醤の辛さの強さと食べたときの感情:韓国と中国の消費者を比べた研究
辛さは、甘味や塩味のような「基本味」ではありません。口の中の神経が刺激されて生じる感覚ですが、食べる体験を大きく左右します。中国・四川地方の調味料「香辣醤(シャンラージャン)」は、唐辛子や花椒などを使った香り高く辛いソースで、中国の消費者にはなじみ深い食品です。
公開日: 2026年10月19日 06:13
冷凍イチゴの解凍方法は品質にどう影響するか:家庭で使われる5つの方法を比較した研究
イチゴは水分が多く皮も傷みやすいため、収穫後に長く保存しにくい果物です。そのため、季節を問わず流通させたり加工に使ったりする場合には、冷凍イチゴが広く利用されています。冷凍品は食べる前や加工する前に必ず解凍が必要で、その方法は最終的な品質を左右する重要な工程です。
公開日: 2026年10月19日 05:54
傷ついたイチゴにエチレンが加わると何が起こるか:棚持ち期間中の品質・代謝・遺伝子発現の変化
イチゴは見た目や香り、味に優れる一方、収穫後に傷みやすい果物です。果肉が柔らかく皮が薄いため、軽くぶつかったり押されたりするだけで傷がつきます。傷ができると水分が抜けやすくなり、軟化が進み、店頭や家庭で品質を保てる期間(棚持ち期間)が短くなります。
公開日: 2026年10月19日 05:35